おとなしく家に帰って、休んだらどうでしょうか。
ゼルダの伝説は名作だ。全作はやったことないけどブレワイはめちゃくちゃやりこんでた。
今度はスカウォあたりをやりたい。
ー呪いの効果が切れるまで残り25分ー
俺は武器庫に向かってカチャカチャという音を立てて歩いていた。
「…大丈夫、行けるはず…今のところスキル:予知の反応もないし……」
俺は武器庫のすぐ目の前まで近づいていた。
予知スキルで何回も確認してるから気づかれていないと分かってたとしても心臓がすごいバクバクする…
わいわいと談笑をしている兵士達(いや俺のこと探せよ!)の中を通り過ぎ、武器庫の入り口の前に着いた。
さあ、ここからが本番だ。
俺は扉の前にいるスーロン・ジャトに声をかけた。
「あの…」
「ん、なんだ?」
「武器庫の中に入ってもいいですか?まだ戦闘準備ができていなくて。(低い声)」
「それなら全然構わないが…お前、なんか声おかしくないか?なんというか、少し、声が高いというか」
スーロン・ジャトの発言にビクッと震えた。
「…か」
「か?」
俺は言った。
「か、風邪で、のどをやったみたいでして…ごほっ!ごほっ!…そ、それでほかの人にうつさないようにも兜をかぶってるんですが…」
「なるほど…」
スーロン・ジャトは少し目を細めながら言った。
どうだ?いったか??
すると、スーロン・ジャトは、にっ!と笑いながら言った。
「はっはっは!!そういうことなら無理に戦闘準備をしなくてもいいぞ!お前は家に帰って休んどけ!お前ひとりが休んでも戦力に支障はでん!!なぜなら!!この俺がいるからだ!!」
大丈夫大丈夫!!と続けて言った。
ホ…
ホワイトかよぉぉぉぉぉ!!!!
心の中でシャウトした。
そしてスーロン・ジャトは俺の左肩に右手を置き左手で親指を立てて
「だから後のことは俺に任せろ!!」
と白い歯をキラーンと見せて言った。
なにこの人!?めちゃくちゃ優しいんですけどおおお!!
あれー?この人よく見たら…めっちゃくちゃハンサムぅぅぅ!!!!頼れるアニキ感がすっごいあふれ出てるぅぅぅ!!!!
どうしようかな?お言葉に甘えて今日は自分の家(牢屋)に帰ってぐっすり眠ろうかな??…って、ちっがーう!!!
「い…いえ。そ、そんなことはできません。な、なので戦闘準備をさせてもらいます。で…では。(早口)」
俺は急ぎ足で武器庫の中に入っていった。
「……ふぅむ。」
俺が武器庫に入っていく姿を見ながらスーロン・ジャトはそうつぶやいた。
ぱたんと扉を閉めた。
「ふひぃぃぃぃ…なんとか潜入できたなぁー…」
ここで一度緊張をほぐした。
武器庫内には俺以外に兵士はいなかった。そして大量の剣や盾などのありとあらゆる装備があった。
「さて!俺でも扱えそうな武器は…っと!」
俺は周りを見渡しながら自分でも使えて、そして強そうな武器を探した。
「うーん…と、あっ!これはいいかも」
俺の目に留まったものはきらきらと光ったショートソードだった。
俺はそれを最初は片手で持ち、見た。
「これだったら俺でも使えるだろう。なにげにシンプルイズベスト、こういう剣の方が切れ味がいいってね。」
俺はそのショートソードを天高く持ち上げた。
「たーらーらーらー♪名称:ロゼはマ〇ターソードを手に入れた!!」
と少しふざけ、そんな剣はこの世界にないないと小声で言いながら剣を鞘にしまい、腰の右横にかけた。
「これでよしッ…さぁこのままばれずにこの場を離れるぞー!」
俺はるんるんで扉を開けた。
ーガチャー
「………ん?」
大勢の兵士達が俺のことを見ていた。
「あれ、どうしたんですか?」
スーロン・ジャトに聞いた。
「お前が亜人なのは最初から気づいていたよ。気づいていた状態で武器庫の中に入れさせてやったんだ。」
「…で」
「で?」
俺は言った。
「ですよねー。そりゃばれてますよねー。」
あんなんでまかり通るわけがないだろう。少しでも行ける!と思ったおれがばかだったわ。
「俺は逃げた亜人が相当な手練れだということを理解していた。ゴドフロワ様に傷をつけたからね。そんなものが武器を持ったら危ないというわけで一応、武器庫に兵士達を連れてやって来といたんだ。そうしたら、本当に君が来たからね!本当に驚いたよ!はっはっは!!」
豪快に笑いながらスーロン・ジャトは言った。
「見た感じお前がゴドフロワ様に傷をつけたことなんてありえないと思った!そして、武器庫に入れる前に捕まえてもよかったんだがどっちかというと武器庫から出てきた後に実は全員気づいてましたーみたいなのもいいなって思ってよ!だから武器庫の中に入れたんだ!!」
「お前、どっかの回りくどい星人みたいだな……」
「はっはっは!!お前の言う聖人ってのが何なのかは知らんがそういうことだ!!」
「聖人じゃなくて星人です。」
俺は軽いツッコミをした。
「はっはっは!!さて、この圧倒的な戦力差の中で聞こうじゃないか!」
スーロン・ジャトはこう言った。
「おとなしく牢屋に帰って休まないか?」
しばらくの間沈黙が続いた。
「………あの。」
「うむ、なんだ?」
俺は答えた。
「とりあえず鎧脱いでもいいですか?」
「いいぞ!!」
「いや、即答ですね!!」
俺はまたツッコミをした。
ー鎧を脱いだー
「はっはっは!お前、面白いな!!」
「そりゃどうも」
この態度…完全に俺のことなめてるな。さっきもゴドフロワに傷をつけたなんて嘘だみたいなこと言ってたし。
「…で答えはなんだ?」
俺は正真正銘の答えを言った。
「すいません。それはできないです。」
そう言うとスーロン・ジャトは少し悲しい顔をして言った。
「…そうか。なら仕方がない。」
そしてスーロン・ジャトは言った。
「力づくでも休ましてやるだけだ。」
その言葉がトリガーとなり、兵士達は剣を構え戦闘態勢に入った。
俺は一度力を抜き、声色をかえて言った。
「ひとつ、言っておきましょう。」
「ほう…なにかね?」
そして無表情のままスーロン・ジャトに向かって言った。
「なめてると死にますよ。」
「この!!」
一人の兵士が俺に向かって走ってきた。どうやら俺と戦うらしい。
俺はその男に対し、アルティメットスキル:無効を使用した。
そして振りかぶってきた。剣を鞘から抜き、脱いだ剣でガードした。兵士の剣は粉々に砕かれた。俺は言った。
「すいません。あなた達の戦力を減らしますね。」
「「!?」」
俺は兵士の心臓の部分に向かって剣を刺した。
剣は鎧を砕き、体へと刺さった。グサッという音が聞こえ、兵士は「ガハッ!」という声を漏らした。
ドクッドクッ…と心臓のリズムに合わせて剣を刺した部分から血がドクッドクッと勢いよく溢れ出てきた。
俺は兵士が動かなくなるまで剣を刺し続けた。
やがて血の勢いは弱まり、兵士は動かなくなった。俺は剣を死体から抜いた。
「………。」
スーロン・ジャトはこの一部始終を無言で見ていた。
「…では、今度は私が聞きましょう。」
剣についた血をびゅっと振り払い言った。
「おとなしく家に帰って、休んだらどうでしょうか。」
リンゴが食べたい。
※一部修正を行いました 加筆しました。戦闘シーンで剣を抜刀してなかったので。




