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レースは熱波の砂漠から凍てつく氷山へ

ピュアウイッチ・ピンク●ライブ


「春花&PIRペア。まさかの転倒」


 『転がった』

 『転げ落ちた』

 『春花視点の回転する映像すこ』




 さくまどろっぷは、オアシスに到着した。オアシスの上には『↓』のアイコンが光っている。


「飛び込めってこと?」


 さくまどろっぷのバギーは、緑に囲まれた泉へ飛び込んだ。


 飛び込んだ先は、氷山の切り立つ、凍った道だった。バギーはスピンしてクルクルと回って操作不能になる。


「いいじゃない。そうこなくっちゃ」




「大変なことになりました。砂漠のオアシスに飛び込んだ先は、氷山の世界でした!」


 『砂漠から氷山とか無理ゲー』

 『急に冷えてきたな』

 『砂漠も夜は寒いぞ』




「一方、砂丘の下に転がれ落ちた、春花&PIRペアを、虹色あさがおと可愛美鈴が追い抜いて行った」


 最下位に転落した春花は、バギーを起こして砂丘を駆け上がる。




 氷山の道でさくまどろっぷは苦戦していた。ハンドルが利かない。ブレーキが利かない。バギーは、グルグル回りながら道を走っている。


 そこに、『スタッドレスタイヤ』のアイコンが目に入る。


「あれだ!」


 滑るバギーを巧みに操作して、アイコンをゲットする。バギーは急に言うことを利くようになった。

「ふう」




 砂漠地帯では、水色あさがおと可愛美麗が、次々とオアシスの泉へ飛び込んで行く。


「春花さん、だいぶ遅れてます」

「わかってるわよ」


 遅れて春花バギーも、泉へ飛び込む。




「4台のバギーは、全て氷山地帯へ入りました。ピンクさん、レースの行方はどうなると思いますか?」

「速い人が勝つと思います」

「ごもっともなご意見、ありがとうございました」


 『草』

 『草w』

 『ピンクさまごもっと』




 氷山地帯に現れた可愛美鈴。

「さむーい!」


 美麗より少し遅れて水色あさがお。

「JKだったんで運転免許持ってません。初めてアクセルとかブレーキとかハンドルとか操作してます。それより寒い! 凍える!」


 砂漠地帯から一転。滑りまくる氷山地帯に入った、春花(はるか)夏海(なつみ)秋月(あきつき)冬雪(ふゆき)

「さむーい!」

「寒いですね」

「息が凍る」

 一本の狭い道が上下左右に大きく振れて、道をそれると横転したり、スリップしたり。渓谷沿いの道で、とうとう谷底へ落ちた。


「あぁぁぁぁ~」


 失敗すると、失敗した場所へリスポーンするが、大きくタイムロスする。


「クソ!」

「はしたないですよ」

「寒くて手足が動かない」

「大丈夫です。この世界に凍死という概念はありません」

「こんなことなら、死んだ方がマシよ!」




 先頭を走っているさくまどろっぷに、氷山から雪崩が襲いかかる。

「なに!?」

 加速して、雪崩に巻き込まれるより速く、走り抜けるしかない。さくまどろっぷはアクセルを踏み込むが、スピードが増すとバギーが滑る。

「くそ!」




 春花もスタッドレスタイヤをゲットし、体勢を整える。その前で、美麗とあさがおのバギーが雪崩に巻き込まれ、谷底へ落ちて行った。


「あー!」

「きゃーーーー!」


 美麗とあさがおがリスポーンする間に、春花が雪崩を回避して2位におどりでる。




 氷山地帯の先に、洞窟がある。


「あれが次の地帯ね」


 さくまどろっぷが、その洞窟に入る。

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