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〜殺し屋と家族の秘密〜
第2投目
「なかなか行けるかもな。」
イーブルはアジトで1人呟く。
そして、今回の殺しの報酬で、カッターを2〜3本買ってみた。
手軽に買える新しい相棒を眺め、フッと笑う。
「これなら失くしたり盗られてもすぐまた手に入れられるな。」
と呟き、殺しへ向かう。
イーブルは、荒れ果てた東京スカイツリーのてっぺんにたっていた。
双眼鏡で下界を見下ろし、ターゲットを2,3人発見する。
ポールに命綱を結び、腰に命綱を巻き、スカイツリーから飛び降りた。
「グッ」と命綱がはられ、イーブルがカッターを3つ投げる。
全て3人のターゲットの頭に刺さり、脳みそがぶちまけられた。
そして、イーブルはスピードを落とさず命綱を外し、地面を滑り、闇に満ちた街角に消えていった。