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刃こぼれ  作者: ファミリー
1/2

〜殺し屋と家族の秘密〜

あなたはきっと、家族の愛を受けてきたと思います。

受けてきたからこそ、人を殺す主人公のイーブルに、共感できないかもしれません。

しかし、読み進めるにつれ、家族の愛に問題があった彼に、共感できるようになるかも知れません。

彼に少しでも、魅力を感じてくれたら嬉しいです。

第1投


「なかなかいけるかもな」

イーブル・アンダーソン。職業:殺し屋。

暗号名:S319。

彼は武器商人から主にクナイを買い、ターゲットを殺し、金を貰う。

血に染った彼の手には、いつだってクナイが握られていた。



“あの日”までは。



20XX年東京。


詐欺師やヤクザ、マフィアで溢れかえり、荒れ果てたこの街の一角の武器屋にイーブルは居た。

イーブルとガタイのいい男が話している。

男の名はウィル・ジャクソン。

「イブ、武器を売ってる奴はここらで激減した。お前に協力したとバレたら、組織に殺されちまうから。」組織というのは、街を現在の荒れた姿に変えた組織、「レッドコメット」の事だ。

イーブルとウィルは黙り込む。しばらくして、イーブルが口を開く。

「手軽に手に入る刃物はねえのかよ。」

ウィルはそれに、「1回包丁使ってみたらどうだ?」

と返す。

「1度使ってみる。」イーブルは頷いた。

翌晩、イーブルは、包丁を握り、ウィルは念の為、と

カッターナイフをもっていた。

イーブルはウィルを連れて暗い横道へ入っていく。

「シッ!」突然イーブルが言う。

聞こえるのは、傘を雨が打つ音だけ。

ウィルはイーブルを見てハッとする。

2人とも傘をささずびしょびしょなので、傘の音の発生源は2人ではない。

すると、今日のターゲットが右側の曲がり角から顔を出した。

ターゲットは拳銃を持っていた。

イーブルは忍び足でターゲットに近づく。

そして、なんの躊躇いもなく包丁を投げる。

しかし、包丁はターゲットから2cmほどそれ、

後ろのゴミ箱に当たった。

ターゲットはイーブル達に向かって発砲する。

イーブルは危機一髪避けたが、後ろにいたウィルに当たった。

ドサッというおととともに、ウィルは死んだ。

イーブルは、咄嗟にウィルの握っていたカッターを

取り、ターゲットに向かって投げた。

包丁やクナイにはない軽さだった。

カッターは見事ターゲットの左胸に当たって、ターゲットは死んだ。

イーブルは急いで傘を広げ、返り血を防いだ。

傘を閉じたイーブルは、ターゲットに刺さったカッターをぬき、ターゲットの屍を踏み、ウィルには目もくれずそこから立ち去った。

イーブルの家族のお話は、第一投以降で出てきます。

ぜひ、楽しみにしていてください。



※この物語はフィクションです。

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