表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
極悪辺境伯の華麗なるメイド  作者: かしわしろ
176/176

おわり

「リアさん!品のない行動は慎んでくださいまし!」

「アナスタシアちゃんこそ堅すぎ。」


「二人とも、静かに。」

王都が崩壊してから一年。グルンレイド領は異世界へと移動する方法を確立させた。


「メルテも大変ね。」

「いえ、いつものことなので。」

しかしそれは数日にたった一人、しかも私達異世界人の故郷『地球』にしかいけないらしい。


「リアさん……本当に行ってしまいますの?」

「すぐに帰ってくるから、大丈夫。」

「そう……ですけど。」

今日はリアちゃんが私の住んでいる場所、日本に数日間やってくる日だ。私は事前に家族には『友達が一人ホームステイするよ!』と言っているので、問題はない。


「座標は、私の魂をたどってください。」

「かしこまりました。念のため、ミクトラも行きだけ同行させていただきます。」

「はい。」

グルンレイドは異世界への進出にともない、この世界への影響力も強めていっている。特に王都を崩壊させたという事実が大きいようだ。周辺の国家もかなり警戒をしている。いろいろと攻撃も受けているようだが、この世界の神をひとひねるするような相手にかなうはずもない。


「それでは私も寝ますね。」

やはりこんな大勢の人たちがいる前で、すぐに寝ることなんてできない。うわー緊張する……。でも朝起きたらリアちゃんがいるってことでしょ!?そう考えるとかなりたのし、み、かも……。


--


「やっぱり寝るの早いな……。」

「驚きですわね。」

ロンドとアナスタシアが驚いている。確かに私も驚くくらいのスピードだった。


「無事にリアも行ったようですね。」

アシュリーがミクトラからの連絡を受けたようだ。無事だということを伝えられた。


「メイド長、隣国の件ですが」

「イザベラ様、新たな異世界の創出に」

「メイド長」

……忙しすぎる。が、仕方がない。これがご主人様の望んだ世界だ。それを実現するのがメイドのつとめ。


これから世界のすべてをつなげていかなくてはならないのだ。たとえそれがどれほど難しいことでも実現させる。なぜなら、私は、私たちはグルンレイドのメイドだからだ。


「みなさん!」

私の一言で、空気が張り詰める。


「……いったん、お風呂に入りましょうか。」

「かしこまりました。」

「了解です!」

「はい!」

……が、気を張り詰めてばかりではだめ。作業効率を上げるためにも、休憩というものも必要なのだ。あくまでも作業効率を上げるために。だが、私がこの言葉を発した瞬間のお風呂への準備の速さが最も早いのはなぜだろう……。


「ん?お風呂?私も!」

「いいですね。みんなでお風呂。」

「訓練終了!みんなで風呂だ!」


屋敷中からそんな声が聞こえる。


「イザベラ様、早くしてください!」

そして腕を引っ張られる。


「わ、分かりました。」

そしてメイドだらけの脱衣所に突っ込む。


「イザベラ様、こっちです!」

「メイド長、こちらです。」


「え、ちょ、ま、まってください!」

脱衣所をもみくちゃになって進む間に、どんどんと衣服が脱がされていく。そして大浴場へと放り込まれる。まだ体を洗ってないんですが……。


「放り込まれる瞬間に、私が体を洗いました。」

アナスタシアがそういう。いつの間に……。


「メイド長、肩をお揉みしましょう。」

「イザベラ様、足を出してください。」

「ず、ずるい!」

「私も!」

全身の体をもみほぐされる。一体なんなのだ!


「い、いったいなんなんですか!」


「最近、イザベラ様が大変そうだということで、みんなで労おうと、ご迷惑でしたか……?」

申し訳なさそうにスカーレットがそういってきた。……労い?


「そうです。メイド長が倒れてしまったら一大事です。」

「イザベラ様、大事。」


「みなさん……。」

うっ……。思わず涙があふれて来そうになった。自分一人で背負いすぎていたのかもしれない。私にはご主人様と、こんなに素晴らしいメイドたちがいる。それを深く心に刻み付けた。


「ありがとうございます。……みなさんとなら、全てができる気がしてきました。」


この世界の終着点をはるか遠くに。


人類が苦しみ、そして希望を持ち続ける、そんな世界を望んだ。


そんな神さえもなしえなかったことを、私たちはしようとしている。


だが、きっと問題はない。


この気高く美しい、グルンレイドのメイドたちがいるのだから。


実はみなさんに隠していたことがあります。それは私がメイドが好きだということです。

もちろんメイド喫茶のような「萌え」があるメイドも好きです。毒舌な「ドS」メイドもいいと思います。もちろん甘やかしてくれるメイドさんも大歓迎です。

が、やはり僕はこの作品に出てくるような「落ち着いた」メイドさんが大好きです!!!!!


……いつかのあとがきでも、再執筆をするということを言っていたと思います。その通りです。二周目をさせていただきます。が、それがいつになるかはまだ予定を立てていません。三か月以内にできたらいいな……という感じです。


誤字1000個、脱字1000個、おかしな文章が1000個ほどありますが、一応完結です。ここで読むことをやめていただいてもかまいませんが、二周目も見ていただけたら幸いです。


リンクはこちら↓

https://ncode.syosetu.com/n3797hk/


今回執筆した内容をもとに、新たな物語も加えていきたいと思います。特に華宴とか、天界編とかをもっと詳しく。いや、その部分だけじゃないですね。全体的に詳しく書いていきたいと思います。

是非新しいほうにもブックマークをお願いいたします。新しい投稿をしたときに通知が行くようになります。


最後になりますがここまで見ていただいた方、本当にありがとうございました。

ブックマーク、評価がとても嬉しかったです。


また会う日まで。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 完結おめでとうございます! 毎日の楽しみが一つ減ると思うと寂しい限りですが、再執筆や次回作などを楽しみに応援しています! あと、メイドが好きなのは作品からひしひしと伝わってきます笑
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ