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だえんきゅう!  作者: 熱波師
1/1

自己紹介は、肝心

俺、田中新は自他ともに認める馬鹿がつく程のラグビー馬鹿だ。


高校の時にラグビーに出会い、敵の意表を突くタックルをしてぼーるを奪うジャッカルを得意とするFLとして全国で名をはせた。

恩師のラグビーは注目する奴からボールをかっさらったやつが一番かっこいいという言葉のおかげでそこまでこれた。


もちろん俺は強いが、周りも強い。強いからか一癖も二癖もあってよく衝突したがなんとかかんとか万年全国一回戦どまり

から全国決勝チームにして伝説を残した。俺の一生の思い出である。


大学は日本で一番強い体育大学を選び、恩師のように誰かに影響をあたえる先生になりたい・・・という思いの下スポーツに関する

ことを学びながら再びラグビーをやらせてもらってる。


が最近怪我をして2年の間はラグビーをできなくなってしまった。中学教師である姉の勧めで白森中学女子ラグビー部臨時顧問となった

わけである。


今日は初めて生徒の練習を見る日である。まずはこの少女七人に自己紹介だな。


「じゃあ、まず自己紹介しよう。」


俺は淡々自己紹介をした。


身長170センチもある金髪碧眼の少女が目を輝かせながら俺に質問をする。


「ゼンコクって、もしかしてハナゾノですカ?」


海外の人にも花園知られてるの誇らしいな。


「そうだ。やっぱ海外でも花園って有名なのか?」


「MY father から見せてもらっタラグビーウォーズで知りましタ!!」


ド定番のラグビーを始めるきっかけのドラマである。ちなみに内容は見てないので知らない。


「なるほどな、自己紹介してもらってもいい?」


「OK! 中学一年生フレデリカマーキュリーデス! 小学校までイギリスにいましタ 父が日本人なんデなんとなく日本語喋れまス!

ラグビーは未経験でス。」


「よろしくな、じゃあ次は・・・」


我こそ自己紹介したい。早くしたいといわんばかりの目でお転婆そうなツインテールの少女が俺をみつめる。

その子に次の自己紹介を任せた。


「俺、中一、別府陽乃(ひなの)! めちゃ走るの好きだぞ! 小学校の時に陸上やってたぞ! ちなみに横にいるやつは

莉子っていうんだけどこいつと一緒に陸上やってたぞ!!!」


「おお、将来はこのチームの得点王だな」


「おう!まかせろ 次莉子自己紹介いこうよ」


セミロングのいかにも乙女っぽい少女にバトンが渡される。


「私中学一年の青森莉子、グリコってよく言われます。ラグビーやったらモテるってほんとですか?」


どんな部にも一人はいるよな、こういうやつ。めっちゃいい動機だと思う。てかそのルックスなら

現状もモテてそうだが。


「んー、グリコならモテるんじゃないか?もうすでにかわいいし」


瞬間莉子がゆでだこのように顔を真っ赤にする。


「ちゅ、中学生と大学生は犯罪ですよ新さん・・・」


え、どういうことだ?ただ褒めただけなのに・・・乙女ってむずかしいなぁ。


「今のはさすがにデリカシーないよ監督~、ちなみにあたしは中学一年、名前は鴨原芽衣。パワータイプになって

楽したいっす。」


けだるげそうなぽちゃこがあきれたようにに言う。デ、デリカシー?ようわからんが気を付けよう。


「すまんな莉子」


「い、いえ私が悪いんで・・・」


「わ、私喋ってもいいですか? 中学一年、赤羽苗って言います たよりないですがよろしくお願いします 

あ、掃除とか大好きです。」


おっとり系だがどこか自信のない少女である。さっき学んだデリカシーとやらが怖いのでそれについて

触れないでおこう。


「苗、あんたもっといいとこあるでしょうに自分にじしんもちなさいな。 まあいいわ次あたし。

中学一年、名前は月島朱音、よくめんどくさいとかいわれるわ。でも、ついつい世話やきたくなっちゃう。」


クールで頼りがいのありそうな少女である。 苗と朱音は腐れ縁ってところか。


「私、自己紹介いいですか?」


「いいぞ」


「中学一年生、森紬です 物心つく前からラグビーをやっていました 好きな時間はのんびりお茶をすする時間です よろしくお願いします」


どこかで見たことある気がする...気のせいかな


この子たちの個性を伸ばせるよう俺もいろいろがんばらないといけないな、1年後が楽しみだ。







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