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3話

ご飯を食べ終わり身支度をする


シュザンヌが居ない。それもそうか…


「お嬢様」


「え…?」


「お嬢様。身支度は私が致します」


「え…どうして?どうしているの…?」


「…お嬢様は私がお嬢様を嫌いになられたと思っていらっしゃるのですか?」


「え…だって…だって…」

アリーサは今にも泣きそうになりながらシュザンヌを見ている


「…はぁ。お嬢様。やっと夢を叶えるために努力が出来る時になって参りましたのに、

私が居なくてどうするのですか…」


「そう…そうね…ありがとう。身支度をお願いするわ」


「御意」

アリーサはチラチラとシュザンヌを3回ほど見たあと大丈夫と察したのか鏡と向き合った


「お嬢様身支度が整いました」


「ありがとう」

コンコン


「どうしました?」


「フランだ。おじさん達が来たよ」


「そう。分かったわ。」

私は扉を開けた


「お父様お母様…叔父様叔母様ご迷惑を掛けて申し訳ございません」


「アリーちゃん!やめて、私達の愚息が悪いのだから」


「あぁそうだ兄さんの息子が悪い」


「お、お父様。仮にも相手は王太子ですわ…」


「いや、もう王太子でも王族でも貴族でも無い」


「…え?」


「約束だっただろう。聖竜様との。」


「もし、アリーサが婚約破棄された場合、王族からの反逆と見なす。もし争いたくなければ

そいつの権力を奪い罰しろ…とね」


「え…あぁ…そうでした…ね…」


「私聖竜様に会いたいですわ。」


「あぁ気を休めたいだろうな。良いぞ」


「ありがとうございます」

アリーサは手を胸の前に当て目を閉じる

【聖竜様…クリス様…会いたいですのでそちらに出向いても宜しいでしょうか】


【疲れているのだろう。我が向かう⠀】


【えっ…と…宜しいのですか?】


【あぁ…と言ってももう、アリーサの家の上だがな⠀】


「え?!」

アリーサは窓から顔を出す


「どうした?!」


「お父様お母様叔父様叔母様私ちょっと行ってきますわ」


アリーサは窓から飛び降りた


「アリーサ?!」

「アリーちゃん?!」

「アリー!?」

「アリー!」


皆は急いで窓に向かうと聖竜がいた


「アリー…早く戻って来るのだぞ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[災難だったな]


「えぇ…でもこれで夢を叶えるための努力の時間が出来ましたわ」


[アリーサ…それ以上強くなってどうするのだ…]


「まぁ?私まだまだか弱い乙女ですわ。」


[はぁ…そうじゃの…]


「それよりあの子達は居ますか?」


[あぁ。子供たちか。アリーサを迎えに行くと言ったら駄々こねて来たからなぁ]


「もしかして…」


[あぁ…いつも通り縄で縛っておる]


「そう…ですか…元気そうで何よりですわ」


[あぁ。お、着いたぞ]


「まぁ!やっと帰って来れた気がしますわ!」


「アリーサ様!お久しぶりです!」

「アリーサお嬢様!」

「お嬢様!」


「みんな!元気にしてた?」


「「「「はい!」」」」


「そう、なら良かったわ」


「お嬢様…」


「…?どうしたの?」


「え?婚約破棄されて元気無くしてるのかと…?」


「え?婚約破棄?婚約破棄はとても嬉しかったけれど…」


「え?!」


「え?……あぁなぜ落ち込んでるかって?」

「元王太子は、私になんて言ったと思う?」


「えっと…分かりません」


「…そうよねぇ…王太子が私に言ったのよ。

”そんなに我慢して。やっぱり俺が好き過ぎてメアリスに嫉妬して虐めたのだろう”」

(作者からです。さっきのセリフあんま覚えてなかったんでそんな感じの事言いました(()


「まぁ?!」


[元王太子もそれ程の度胸があったのかのぉ]


「まぁ?クリス様?それではまるで私がゴリラとでも言っているようなものですわ?」


[そんなつもりは無いがなぁ]


「目が逸れてますわ」ニコッ


[はぁ…すまないすまない]


「分かれば良しですわ」


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