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次の日
いつもの天井だ
目が覚めた
あれ?私あの後…
あぁ魔力を使い過ぎたのか
「はぁ…」
思わずため息が出てしまう
それより昨日の事どうなったか聞かなきゃ
「シュザンヌ!」
「おはようございますお嬢様」
「おはよう」
「昨日の事でお父様達に聞きたいことがあるから朝食早めに済ませて」
「御意」
シュザンヌは私の専属侍女
年齢は…外見で見ると30代だ小さい頃からこの見た目だが…
本当に年をとってるのか気になる
外見は約〇バのイ〇ベラ似だ
ん?ちょっと思考に違和感がある…
それより朝の支度をしなくては
髪を解して上の方で結ぶ
いつもはシュザンヌがしてくれるがたまに私が今日の様に焦らせる時がある。その時は私がやる
顔を洗って
それからちょっとメイクをして
ドレスに似た寝巻きのまま部屋の真ん中にある椅子に腰掛ける
「お嬢様朝食を持って参りました」
「えぇ。」
「ホットミルクですか?紅茶ですか?」
嘘だ分かっているのだろうもうホットミルクをついでいるのだから
私は不安になると無意識のうちにホットミルクを選ぶらしい
「ホットミルクで」
「かしこまりました」
生まれた時から仕えてただけあって私の事は何でも分かっている
そんな事よりご飯を食おう
あれ?箸がない…
え?箸って何?…
え、誰の記憶…入って来ないで!
「アリーサ様!アリーサお嬢様!」
「どうした!」
記憶が途切れた
私はまた魔力を暴走させた
結局情緒不安定という事で今は片付いている
部屋はボロボロになったらしい
シュザンヌは流石ギルドにも怖がられている事があってか無傷らしい
ほんとに良かったと思っている
でも…前世の記憶…か…
約〇バのイ〇ベラって奴もやっぱり前世の記憶だった
流石に変だとは思っていたが…
コンコン
「アリーサ」
「っ…」
この声。
私の護衛で幼馴染のフレンだ
「入っていいわよ」
ガチャ
「アリーサ!」
抱き着いてきた
それもしょうがないか…
「ごめんなさいね。フレン。」
「え?何で謝るのさニコッ」
あぁ…優しい
え?そこのあんた?フレんが好きなんじゃね?とか思った?
フレンは幼馴染で護衛だ。それ以上でも以下でも無い
「お腹空いたわ…」
「あ、あぁ僕が持って来るよ!朝食終わったらおじさん達が来るって」
「4人?」
「うん」
「そう。ありがとう」
さっき4人?と聞いたのは叔母様達も来るのか?と言う意味だ
フレン達は小さい頃から私達の家で彼等を育てて来た。
だから陛下達のこともおじさんって言える
元々フラン達は3人仲良しこよしで裏通りに捨てられていた
それを見つけて私達が引き取り私の護衛として育てたのだ
コンコン
「アリーサ!」
「2人共!」
護衛のもう2人だ
1人は銀の髪に青の目。この子の名前はラルス
2人目は黒い髪に赤の目。名前はルイス
あと、フランは茶色の髪に、青の目だ。
「アリーサ!無事で良かった」
ラルスはどっちかって言うとショタだ。たまに凄く腹黒い。まぁその事はアリーサは知らない。何故かって?
ラルスが見せてないからだ。ラルスは裏で動くのが凄い。アリーサには一切弱い所を見せない
「アリーサ…」
ルイスは、ヴァンパイアみたいな顔をしている…が
本当にヴァンパイアだ。人は殺してないし血も吸っていない
そしてアリーサはヴァンパイアという事も知らない
それ程過保護にされているのだ
「大丈夫よ。心配掛けてごめんなさいね」
「ほんとだよ!僕も怒ってるんだから!」
アリーサはとろんとした顔でラルスを見る
そう変態だ(((殴
「ごめんねぇ…」
「ラルス!退いて、」
「フラン!」
「ご飯を持って来ましたよ」
「ありがとう!皆は食べたの?」
「…いや、家の皆は誰も食べてないよ。」
「え?まだそんな時間なの?」
「違うよ。アリーサ…皆それ程心配してたんだ」
「…嘘…私のせい?…」
「あ、違うよ違う!アリーサがみんな心配してちょこちょこ見に来てたんだ」
「…そう。」
「じゃあ3人も1緒に食べましょう?」
「え?いいの?」
「えぇ」
「「「ありがと」」」
「それじゃあ食べましょう」