1話
初めまして。だんごです。この物語は私がずっと頭の中で想像していた物です。
面白くないかも知れませんが読んで言ってください
「貴様との婚約を破棄する!」
ザワザワザワザワ
今私は婚約破棄されている。
10分前
私は婚約者からエスコートされる事無く卒業式のパーティーに入場した
それに周りはざわつき私の婚約者を探す
そして、私はパーティー会場の隅に立つこともなく
会場のド真ん中に立った
そして婚約者は隣にか弱い乙女を連れて私の目の前に立っている
私の後ろには3人の護衛が立っている
護衛っちゃ護衛だけど私からしたら幼馴染で世話係だ。
そんな事より本題に移ろう
「殿下?婚約者をエスコートしないのは紳士的に違反致しますわよ?」
手を顎に添えて困ったポーズをする
「フッ。もういいのだ。私は貴様の婚約者では無くなるのだから!」
そして10分後に至る
「ほう。婚約破棄ですか?ニコッまぁまぁ理由をお聞かせ願いますわ」
「貴様!しらばっくれる気か?!」
「はい?」
「貴様このメアリスをいじめただろう!」
「…は?」
「例えば?例えばどんないじめを私がしたのですか?」
「メアリス!どんな事をされた?」
「え、え、えぇと!教科書やノートを破られたり水を被せられたり!」
「ほう…殿下?私その娘とはクラスも違うと思うのですが…?」
「?!何を言っている!貴様とメアリスは同じクラスだ!」
「まぁ?そうなのですか?存在感が余程無かったのですかねぇ?ニヤッ」
煽れ煽れ煽れ煽れ!もっと!もっとだ!
「それよりも、婚約破棄自体は賛成致しますわニコッ」
「そんなに我慢してwやっぱり俺が好き過ぎてメアリスに嫉妬したんだろう?」
「んんんんんんんは?」
私は身体中から魔力が出てる事も知らずに本気で怒った
自意識過剰にも程がある
私は夢を潰してまでして殿下の婚約者になってあげたのだ
魔力が出てる。つまり威圧してる事と同じだ
「お、おい?アリーサ…?」
窓が吹き飛び扉は空き会場内に嵐が出来た
「殿下?私が誰か分かっておいでですか?」
「私はアリーサ・サイルスですわよ?」
周りは叫びながらも私達を見ている。
魔力はどんどん増加して行く
頭を抑え頑張って制御しようとしていた
すると4人の人達が吹き飛んだ扉の前に立っていた
叔父様「アリーサ!止まれ!」
お父様「アリー!止まるんだ!」
叔母様「アリーちゃん!止まって!」
お母様「アリー!止まって!」
そこには私の両親と婚約者の両親がいた
婚約者の両親つまり陛下と陛下の妃だ
「お父様お母様!叔父様!叔母様!」
私の家は公爵家だが、王族の血を引いている
お父様と陛下が兄弟なのだ
小さい頃から良く遊んでもらっていた
「アリーちゃん!」
「「おいで」」
「アリー!」
「叔母様!お母様!」
私はこの魔力をどうにかして貰えるのかと泣きながら近付いた
殿下と周りは呆然としている
「お母様叔母様お父様叔父様私を助けて下さい」
「私を助けて下さい」
私はもう一度深く言った
するとお母様と叔母様は私に手を掲げて私から熱を吸い取る様に
魔力を吸い上げて行く
私はへなへなと会場に座り込んだ
目は今にも泣きそうにになりながら。
「「「アリーサ!」」」
護衛の3人だ。
「みんな!」
私は泣きうな目を隠すように3人に抱き着いた
お父様と叔父様も近付いて来る
泣いている私に皆抱きついてくれた
「ごめんねごめんね」と言いながら。