恋愛に惚れちゃうニャン
暇つぶしで書いた
第1話「影から見守る戦士」
高校2年生こと、僕のニックネームは空気。クラスで相槌や愛想笑いしかしない僕の事をみんなはそう呼ぶ
。
そんな僕の趣味は恋愛観察。恋愛観察するのが大好きなのだ。自分には恋愛することなど不可能なのでいつからかイケメンと美少女、フツメンと可愛い子、根暗と明るい子、妹キャラとカッコイイお姉さんとかいろんな人の恋愛を見守ってきた。
そんな僕の今のイチオシはスポーツ万能ゆうた君と地味目の女の子ニイナちゃんだ。
僕の見立てではゆうた君のゾッコン、ニイナちゃんは戸惑いながらも接する姿は脈ありとみた。
ゆうた「ニイナちゃん放課後俺とデートしない?」
ニイナ「あの、その私、放課後予定があるので」
僕は心の中で来たよ、恋愛イベント、デートだーと喜ぶ。
ゆうた「そっかー、デートはまた今度か。ねぇ明日、男女共同で卓球なんだけど俺と組まない?俺はスポーツだけは得意なんだよ」
ニイナ「私、体弱くてスポーツ苦手で見学しようかなーと考えてて」
ゆうた「フォローするから」
ニイナ「う、うん」
教師「今日は解散」
僕は明日の卓球恋愛イベントが待ち遠しいなーと思いながらマク◯ナルドで飲み物を買って店で飲んでいた
。
そしたらスーツを着たニイナちゃんが歩いているではないか。あれ、見間違いかと思ったがニイナちゃんで間違いなさそうだがすごくテキパキと早歩きである。
僕はゆうた君とのデートを断った理由が知りたくマク◯ナルドを急いで、出て跡を追った。
ニイナ「そこにいるのは分かってるわ、出てきなさい
」
あっ、ヤバイばれたと僕は電柱から身を乗り出そうとして、、、
猫「なんで気づいたニャン」
猫が喋っとるー
ニイナ「私は日本動物特殊科保護団のものです」
猫「そうか、ワッチをまたあの家へ送り届けるのがキャッツらの狙いか」
猫が喋ってキャッツ?cat?キャッツらってなに?
ニイナ「そうよ、猫番号245あなたはお魚もらうのと対価にして日本のミス山田さんの家に住んでもらってるわ」
猫「あの人間、猫語まったく分からないではないか
。ニャーニャーとしか聞き取ってくれなくてどれだけつらいか分かってるのかにゃ」
ニイナ「それは事前に説明を受けてたでしょ。大人しく帰りなさい」
猫「こうなったら逃走ニャー」
ニイナ「こら待ちなさい」
僕はこの日を境に高校生のみんなって裏の顔があるのか、それともニイナさんが特殊なのか、あれは夢だったのか分からなくなった。
ただ1つ言えるのは卓球の後、ゆうた君がニイナさんに告白して付き合う事が決まったことくらいだ。
僕はこの後、高校生として自分の恋人探しを始めた。
これは現実ではありません