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頑張れ!魔法少女

作者: 荒巻チクワノフ

キャー!キャー!と街に響く悲鳴。そしてその悲鳴の中心にいるのは、本来この世界に居るはずのない()()


ガォォォー!


巨大な爪を持つ大きな熊のような化物が暴れていた。巨大な爪を振り回し、街を破壊していく。市民は逃げ惑うしかなかった。


「ひっ!」


と、化物から逃げようとした少年が足を取られ、転んでしまう。怪物は、次の獲物を見つけたと、転んだ少年に狙いを定める。と、そこに声が響く。


「そこまでよ!」


声の主は、フリフリな赤、青、緑の衣装を纏った少女達であった。


レッド「それ以上の悪さは私達、STARSが許しません!」


少女達の名はSTARS、この街を怪物から守る魔法少女達である。

この街は何時からか、怪物に襲われるようになった。そして、襲われるようになった数日後、魔法少女達が現れた。


と、熊の怪物は、雄叫びを上げ、魔法少女に襲いかかる。


レッド「今よ!逃げなさい!」 イエロー「ここは私達に任せて逃げて!」


「ありがとう!お姉ちゃん達!」


熊の怪物が少年から狙いを外し、魔法少女達に襲いかかろうとする。その隙に少年は逃げ出す事に成功する。

少年は安堵した。彼女たちならば、あの怪物を倒してくれるだろうと。しかし、ここでSTARS達に予想外な事が起こる。


「「「喰らいなさい!マジカルビーム!」」」\ペチン/


熊「……」


STARS「……えっ?」


何と魔法少女STARSの魔法がこの熊には効果なかった。

STARSは驚くが、急いで体制を立て直す。が、同様していた。


レッド「な、なんで私達の魔法が効かないの!?」


イエロー「……もしかしてあの熊には魔法耐性があったりするのかも……」


ブルー「ええ!?じゃあどーやって倒せと言うのですか!?私達最大の武器である魔法が効かないのに!」


困惑し、焦るSTARS。熊はそんなSTARSに近づき、容赦なく爪を振りろし襲いかかる。


「「「ひー?!たーすーけーてー!?!?」」」


魔法少女の最大の武器である魔法が効かない熊に、慌てて助けを求めてしまう魔法少女。

と、そこにSTARSは自分達とは違う、黒い衣装をまとった少女が、電柱の上から呆れたように見ている事に気付く。


「おいおい……怪物倒すヒーローたるアンタらが助けを求めてどーすんのよ……」

そうため息を吐きながら言うと、電柱から飛び上がり、回転しながら落ち、地面に着地する。


レッド「あ、あんたは!えーと……シャトーブリアン!」


レッドがそう叫ぶと、黒い少女はズッコケた。


黒の魔法少女「誰が牛ヒレ肉のステーキだゴルァ!?」


(※シャトーブリアンとは、牛ヒレの中でも中心部分の最も太い所、及びそれを使ったステーキのこと。byWikipedia)


黒の魔法少女「俺の名はシャドーブリジスタだ!覚えとけ!」


イエロー「わかりました!シャトレーゼバリスタですね!」


シャド「だからちげーっての!あーもーめんどいからシャドでいい!」


シャドは少し呆れつつ、熊の怪物に視線を移す。


シャド「んでもってだ。あの熊はお前らの戦いを見る限りは魔法が効かないようだな。魔法少女にしてみたら大敵だな。俺には関係ないけども」


レッド「でもどう倒すのよ?魔法がアイツには効かないのよ!」


シャド「そうだな。アイツには()()()()()()()みたいだな。()()()


イエロー「だからそうだって……あっ…(察し)」


何かを察したイエロー。シャドはジャンプをしながら拳を構える。


シャド「魔法が効かないならば!別の方法を使うまで!」


そう言うやいなや、シャドは闇に紛れて消えた。


レッド「……別の手段て逃げ!?」


レッドが困惑すると、後ろからピコピコと不思議な音が響いてくる。STARSはなんの音?と思い、後ろを振り返る。次の瞬間、不思議な球体が熊と街の残骸巻き込んで通過していった。


STARS「何だ(ですか)今の!?」


シャド「あれは俺の奥義だ。」


STARS「うわ!いつの間に!」


いつの間にか逃げたと思ったシャドが帰って来ていた。


レッド「ところで今のはなんて技なの?」


シャド「奥義塊○だ。通過する場所の物を球体で巻き込んでいく技だ。」


イエロー「なんとなくいろいろアウトな技な気がします!」


シャド「ちなみにあの熊なんだけど巻き込んだ時に名前分かったぞ。知りたいか?」


ブルー「教えてください!敵の情報を知ることも大事ですから!」


シャド「確かパディンt…「「「なんか危険な感じがするのでいいです!」」」そうか」


シャド「とりあえず、敵倒したし俺は帰るわ。あ、警告しておくがまたああいう魔法が効かない奴と戦わなきゃならん事もあるかもしれねぇから気をつけろよ。」


そう言うとシャドは手を振りながらジャンプして消えた。


レッド「……」


イエロー「……思うと彼女は闇の魔法少女なんですよね。なんで私達を助けるのでしょうか?」


ブルー「……え?シャトレーゼちゃん闇の魔法少女だったっけ(゜⊿゜)」



レッド「そうね……彼女なりの理由があるのかもしれないわね。とりあえず私達も帰りましょうか」


イエロー・ブルー「いえっさー!」


――――――――


シャド「……そういや俺闇の魔法少女なんだっけか。つまりあいつらは敵になるのか?……まぁ、どーでもいいか。()()()の敵になるんなら、全力でぶっ潰せばいい話だしな」

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