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【第五十八話】 マショマロとグミのハーモニー。

本日、新年初投稿(σ≧▽≦)σ ヵ冫シャ☆ミ

日本列島は広い範囲で雪が降っていますね~・・・さ、さ、寒い(つД`;)

こういう日はこたつにコーヒーな変人です。






 リアルタイプ蟻人間が従魔になって数日が経った。

 腹立たしい事に、このアレクサンダーと言う男は非常に博識かつ優秀であった。アレクは鍋にたっぷり注がれた巨大赤芋虫の唾液を吹き零す事無く、手際よく煮詰めて接着剤を作り、大瓶に詰めた。それが六本出来た。それぞれロゼ、筋肉ダルマ、アレクに一本づつ、私は三本と言う配分で分け、私は二本をアレク経由でギルドに売り払い、金貨二十枚を手に入れた。私がこの世界で始めて手に入れた(お小遣い以外の)資金である。金貨一枚が大体日本円で一万円くらいなので、一瓶十万で売れた事になる。芋虫マジボロイ。そんな高価な物だからか、ロゼは「フィオが手に入れた物だから」と辞退しようとしたが、宿代と授業料、迷惑料だと言って無理やり押し付けた。ダルマとアレクは従魔(?)にしたし、飼い主(?)として責任があるので餌付けと言う名目で与えた。ただし、アレクのビンの中身だけ量が極端に少ないのは言うまでも無い。しかしながら奴の働きを見て呼び名を【リアルタイプ蟻人間】から【アレク】に昇格させた。決して長いので面倒になった訳ではない、断じて違う。





「ぬぅぅぅぅぅ~~~む」

「にゅ~~~~~~~~」

「ムゥ~~~~~~~~」

「ムウウ~~~~~~~」





 そして私は今、様々な苦労を経て手に入った良質な接着剤を手に、晴れ渡る森番小屋の小さな庭で、二つの木製イヤーカフを前にピンクの魔石をどちらに付けるか悩んでいる。芋虫を潰さずに良質の接着剤が手に入った為に、浮かれに浮かれて魔石設置予定箇所を二つとも彫ってしまった。先走って窪みなんて彫らなければ、どっちかがシンプルな木のイヤーカフと言っても、まぁ見れなくは無い作りだったのだが……。魔石が一つしかないのに二つとも彫ってしまって一つは無駄にしてしまう事になる。あれほど苦労して削りだしたイヤーカフを予備とは言え無駄にしたく無い。こんな事なら予備など作らなければ良かった。

 ちなみに念のため説明すると、上記の呻き声は上から私、コットンラビット、赤小芋虫、巨大赤芋虫である。そしてロゼ、筋肉ダルマ、アレクは出掛けているので森番小屋には私たちしか居ない。





「……もう一個魔石落ちてないかなぁ~?」





 そうすれば全て解決なのだが……。

 私は手の平で転がる桜色の魔石を見詰める。ちょうど私の瞳と同じ色のこの魔石は、何の属性も無く、使い道も殆んど無い、微量の魔力が宿っているだけの、いわゆるクズ魔石である。使い道が無いのでこんな魔石ならそこら辺にゴロゴロしているらしいが……そんな都合良く見つかる訳が無い。





「にゅゅ~~~~~~~!!!」

「ムゥゥ~~~~~~~!!!」





 コットンラビットと赤小芋虫はすっかり仲良しさんで、じゃれ合いながら(恐怖のダークマターこと昆虫族のコロが休んでいた)先生の葉の山へ突っ込んで行った。盛大に青々とした先生の葉が舞い散る。そう言えば先生に相談したい事があったんだ……。私は意識を集中させて先生に呼びかけようとしてふと、何と説明すれば良いか分からなくなった。先生に打ち明けるのは、まぁ良い。だが、私の今の、この複雑な感情を言葉という形にしてしまうのが急に恐ろしくなった。私はふと日本の両親の顔が脳裏に過ぎった。やっぱ私のお葬式、したのかな……?





「にゅぅぅぅぅぅぅ!」

「ムゥ……」





 私がこの世界と向き合う勇気を持てずに固まっていると、コットンラビットの咆哮のようなものが聞こえて来た。そちらに目を向けると先生の葉が影も形も無く、代わりにコットンラビットがより丸みを帯びていた。赤小芋虫は心なしか悲しげに葉が置いてあった地面を見詰め、コットンラビットは食べ散らかした葉っぱの欠片を全身に纏い、満足そうにゴロゴロしている。状況から察してコットンラビットが全部食べてしまったんだろう。赤小芋虫は肉食だから食べなかったんだなぁ……。





「ん?」





 気のせいか、そこかしこにキラリと光る謎の物体が落ちている。何だあれは? 私は膝立ちで移動してコットンラビットと赤小芋虫の傍に寄り、光る物体に手を伸ばす。





「Σ魔石!? 魔石じゃん!? ってあれ? 前にも同じような事があったような?」





 私の手の中には小指の先ほどの、小さなビー玉のような透き通ったライムグリーンの真ん丸い石がコロコロ転がっている。完全にデジャブである。しかし、前回と違うのはソレが無数に落ちている事である。私はとりあえず近くに落ちている魔石を回収してみた。すると色も形も微妙に異なるが全体的にグリーン系の色で、ビー玉のような真ん丸い魔石は少ない事が分かった。





「何で、こんな所に?」

「にゅ~~~~~~~~~~~~!!!!」

「ムゥ~~~~~~~~~~~~!!!!」





 すると、そんな私のようすを見た二人が残りの魔石を掻き集めて持ってきてくれた。良く見ると無色の物や赤や青やらの魔石もあってキラキラが両手いっぱい山盛りになった。ちょっと多過ぎる気もするが、これでイヤーカフが無駄にならない! 私の先ほどまでの悩みが一つ解決した。





「愛いやつめ! 愛いやつめ! このこのっ!」

「にゅぅ~~~~~……」

「ムゥゥ~~~~~……」





 何て良い子達なんだっ! 私は二人を抱きしめてグリグリ頬ずりをする。すると二人は気持ち良さそうにデロンと体の力を抜いて、なすがままになった。私は問題を先送りにしただけなのは分っていたが、とりあえず今はイヤーカフも完成間直と言う達成感に浸っていようと思った。






いかがでしたでしょうか?

本当は幕間を挟む予定だったのですが・・・

ロゼきゅんと気が合わない(ぁ;)と言う諸事情のためカットしました。


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ご覧戴き、ありがとうございました。

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