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【第四十九話】 異世界は食中毒のリスクが高すぎると思う。

はじめまして、変人のヴァインです。

こんにちは(*^ー゜)v


何だか最近、書いているうちに「アレ?この話書くつもり無かったんだけど・・」

と、言う話が増えていて、全然1章が終わらないorz

私の予定ではもう終わって、別のお話をチマチマ始める予定だったのに・・・

と、愚痴っても仕方がありませんね


ではどうぞー!









「美味い!! 流石は俺の嫁!!!」

「誰が何時てめぇの嫁になったんだよっ!!」

「にゅ~~~~~!」

「…………………………………………」





 私たちは今、筋肉ダルマを加えて朝食の席に着いている。

 筋肉ダルマ用にもう一つオムライスを作って与え、ロゼは食べかけだったオムライスを黙々と食べている。私は手にしていたフライパン(熱々、未洗浄)で筋肉ダルマの頭を殴りつけた。コットンラビットは顔がモッコモコの体毛で覆われているので表情までは分からないが、柵の中で大人しく草を食みながらも、私に同意するように鋭い声を上げた。





「ロゼは毎日こんな美味い物を食ってるのか!? 何故俺に言わない!!」

「…………言ったら住み着くだろ」

「当然だぁあっ!! そもそも未婚の男女が二人きりで一つ屋根の下と言う状況がはいかがなものかっ!!! そして何よりフィオは俺の嫁になる女なんだぞぉ!!!」

「てめぇの嫁なんて死んでもお断りだっ!!」





 朝っぱらから煩い、うざい。

 ロゼが私と私の作るご飯の事を言わなかったのは、筋肉ダルマがうぜぇからだろうな。もはやこれ以上、突っ込む気力を失った私は心の中で盛大に毒づき、洗い物のためにキッチンへ逃走する。オムライスの上に書かれた【殺】の字に何の感想も無く、食べてしまうような筋肉ダルマに何を言われようが、おかわりを作るつもりは全くなかった。そして何より食べ方が汚い。口に物が入った状態で喋るんじゃねーよ。私はこの筋肉ダルマを従魔にした事を本気で後悔していた。





 ※※※





 洗い物を終えリビングへ戻ると、ロゼ氏がソファで本を読んで寛いでいた。そして何故か筋肉ダルマは空になった皿を残して消えていた。だるまが居ないのは静かで良いが、ロゼ氏がこの時間帯に仕事へ出掛けないで、のんびりしているなんて珍しい。





「ロゼ、仕事は?」

「ん? 今日は休みにする」





 何だこの、リストラされちゃった旦那さんとの会話みたいなのは?

 まさか首に!? は、ならないか。でも急にどうしたんだ?





「体調でも悪いの?」

「いや、まぁ……」





 何と!?

 朝からチーズインな特大オムレツ一個と、呪われた特大オムライス一個を易々と胃に収めていて体調が悪いだと!? いや? ロゼにしては少な目か?





「Σハッ、ま、まさか!? 本当に呪いが効いたんじゃ!?」

「え!? そんな能力ないんじゃなかったのか!?」

「知らんよ!!! 大体ロゼ氏だって己の能力の全てを把握しているのか!? 自分自身の気が付いていない能力があったとしても、不思議じゃないとは思わんか!?」





 ロゼの顔が未知の恐怖に歪む。

 私とて他人を呪うなどと言う体験は……今の所無い。多少の口の悪さで言いすぎて「呪われろっ!」等の暴言は吐いた気はするが。実際に本気でかけようと思ってゴーグル先生やヤッホー先生に相談した事は一度たりとも無い。しかし、具体的な方法は知らなくても、内容は何となく分かる。呪いとは呪った相手だけでなく、呪いを行使した者も只ではすまないと言う……。ロゼ氏に呪いをかけたなら、私にも返ってくる……。き、気のせいだよね? あれだけ食べておいて体調悪いなんて事無い、よね?; 私はロゼの隣に座って、そっと額に手を当ててみる。熱は無いようだ……いや待て? ロゼの平均体温が分からないから平熱も分からない。そもそも、呪いで体調を崩した場合、熱は上がるのか? むしろ下がりそうなものだが……。





「な、何、して、るんだ?」

「見ての通り体温を確認している。 ロゼ氏、体調は、大丈夫かね?」





 体調が悪いのなら私も無関係ではなかもしれない。

 本当に呪ってしまったかもしれないし、風邪かもしれないし、食中毒の可能性も否定は出来ない。この世界には冷蔵庫なる近代兵器がない分、塩で保存したり干したりで保存しているので、細心の注意を払わなければならない。





「いや、大丈夫だ。 ……そこまで悪くは無い」 

「!?」





 と、言う事は万全では無いと言う事か!?

 何という事だ、あの元気印(謎)のロゼ氏が体調不良だと!? 原因は何だ? 呪いか? 呪いなのか? いや、待て、現実的ではない。まず、私の体調は問題ない。と、言う事は私が食べていない物に何か原因が? 呪い文字オムライスには古そうな食材は使っていない。サラダ以外は全て火が通っている。ハッ、まさかサラダにトピングしたプギーの塩漬けか!? そう言えば少し色が悪かったような……。それに私は和食にしたのでサラダは食べていない。そうだ、それに違いない!! 強めに火を通せば大丈夫だと思ったけど、やっぱりダメだったパターンか!?





「……フィオ?」

「Σ何をしているのだロゼ氏!? 体調が悪いのならさっさと部屋に行って横になりたまえっ!!!!!!」





 ロゼは急に大声を出した私に驚いて、軽く目を瞠った。そして、私の言葉を聞いて、申し訳無さそうに眉を下げ、複雑そうな表情で微笑んだ。





「お、大袈裟じゃないか?」

「何を言っているのだ馬鹿者め!!! 貴様の身は貴様だけの物ではないのだっ!!! 生んでくれた母と盛ってくれた父に感謝して謝罪しろっ!!!」





 くっ、こういう時にヤッホー先生に相談できれば……。

 ハッ、この世界の生き辞典、古木大先生に聞けば食あたりの対処法くらい教えてもらえるか!? すばらしい! 今日の私は冴えている!





『先生! 緊急事態です!! 食あたりを直す方法って知りませんか!?』

『なんじゃ薮から棒に! 何時の間に念話を使えるようになったんじゃ!!』





 ……あ、念話出来たし。

 そう、私は離れても会話が出来ると言う草木族の【念話】をずっっっと練習していた。だが、習得の兆しは全く無く、時々先生から一方的に「精進せよ」との何の役にも立たない、ありがた~~~い説法を貰う程度だった。相手から念話を繋げられても、こちらが返せないんじゃ意味が無い。なので私はここ数日、完全に諦めモードだった。まさかこんなタイミングで出来るとは……皮肉なものである。





『まったく……念話を習得して最初に聞くことがソレとはな』

『……で? 何か知りませんか?』

『わしは植物じゃからな、食事に関する事は何も分からぬ』





 使えねーーーーーー!!!!!

 何なんだよ先生よ!! 無事念話も習得したし、これから異世界のゴーグル扱いしようと思っていたのに!! ほんと使えねー検索機能だなっ!! ボケて抜け落ちてるだけじゃないのかな!? 先生との念話で再び無言になった私をロゼが訝しむ。





「フィオ?」

「……良いからさっさと自室で横になるのだ!! 今すぐ!! ナウ!!!」





 私はそう言うと、使い物にならない検索機能との通信を一方的に切った。

 そして、戸惑っているロゼの腕を掴んでソファから立たせ、背を押して部屋に行くように急かす。ロゼの広く逞しい背中は、今まで何度も見ている筈なのに不覚にも少しドキリとしてしまった。昨日、ダークマターの襲来から助けられてからと言うもの、ロゼの評価がうなぎ登りで正直戸惑う。どうしてしまったと言うのだろう?





「横になるほどじゃ……」

「うるさい黙れっ!! 病人に人権は無い!!!」






 私は頬に熱が集まるのを誤魔化すように、ロゼの背を強く押して、私が未だ踏み入れた事の無い領域(ロゼの私室)に押し込む。







お疲れ様です。

いかがでしたでしょうか?


新しく書き始めようと考えている小説ですが。

ムーンに挑戦予定です。

と、言うか、コレもムーンのほうが良かったかも知れませんね・・・。

R指定の話を入れて、ムーンで投稿してみようかな・・・。


ご覧戴き、ありがとうございました。

またのお越しを心よりお待ち申し上げております。

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