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【第五話】 お年寄りの話は大人しく聞きましょう。

はじめまして、こんばんは(*^ー゜)v

元素記号の隙間に生息する変人ことヴァインでございます。

いご、おみしりおきください。


さて、今回は長い、長い説明パートです。

古木先生が丁寧に永遠、喋り続けるので厳選するのが大変でした;

数十年間ボッチだったのでもぉ止まりません!

皆様も先生のお話を居眠りせずに聞いてあげてくださいね?



 古木は【先生】と呼ばれたのが少し嬉しいのか何だかんだで私の相手をしてくれるようだ。私はこのまま森の中で暇で平和な日々を過ごすのは正直悪くはない。が、子豚に踏まれるのを受け入れる訳にもいかない。そして三匹の子豚を追い払うためにかなりデンジャラスな嘘をついてしまった。この報いは近い将来必ず受けることになるだろう。



『全てを受け入れよ。 それが自然の姿であり植物の本来の姿じゃ』


「じゃあ何故、私に話しかけたのです? 全てを受け入れる大層なご覚悟がおありなら私に語りかけたり知恵を授けようとはしないでしょう? それともこの辺の植物はお喋り好きなんですか?」


『……お主は賢いのか馬鹿なのかよぅ分からんやつじゃな』



 私が困ってたっぽいから話しかけた、というのは自然の摂理に反するだろう。古木の発言は矛盾している。大体さっき「やかましい」って言ってたじゃないか現状に不満爆発じゃないか! 古木は渋々といった様子で話を進める。



『長く生きすぎると死んだように何も感じなくなる。 何者の声も聞こえなくなる。 じゃが……お主の声はやかましく、明るく、楽しげじゃった。 羨ましくなったのかのぉ?』



 用は寂しいって事ですね。分かります。私も基本ボッチだから。私はそれから古木先生にここぞとばかりに色々と質問しまくった。先生も長い間ボッチで寂しかったのか多少私の失礼な発言も見逃して質問に答えてくれた。



「古木先生は何故私の心で思ったことを感じ取ることが出来るのでしょうか?」

『うむ、ワシは長生きじゃからな。 年の功と言うやつじゃ』

「何とも適当な……。 防ぐ方法はないのですか?」



 古木先生が言うには「心を鍛えよ」という曖昧な有難いお答えをいただいた。そして先ほどの三匹の子豚はプギーという魔物らしい、奴らが逃げていったほうにはプギーの集落があるそうだ。ちなみに私が思ったとおりプギーは知能が低く、考えるのが苦手。繁殖力が大変高いので時々人間がやってきて大規模な駆除が行われるんだとか。奴等を従えたら私も駆除対象となるに違いない。


 

 そして古木先生いわく私は【プギー語】なるものを話していたらしい。ちなみに今先生と会話している言語は【樹木語】で植物全般の公用語らしい。先生はプギー語と人語は分かるが他は分からないし私が学んだ事のない言語を話せる理由も分からないらしい。どうやら私は意識せずに対象の言語を話せるというチート能力があったようだ。



「他の木は喋らないのですか?」


『喋らんだけで皆喋れるぞ? 花や木々は無口なものが多いからのぉ……喋れるのは植物だけじゃないぞ? 全ての昆虫、全ての生物が独自の言葉で喋ることか出来る。 』



 昆虫は、嫌だな。この世の生物の中で昆虫と言う生命体だけは絶対に仲良くなれない。というか死ぬほど嫌い。むしろ好かれたら死ぬ。もしも私が一日だけ魔王になって何をやっても許されるなら真っ先に全ての昆虫を抹殺する。



『そんなにか?;』

「はい」



 まぁ、魔王になる機会には恵まれないだろう。目指したい気持ちもあるが私は平和主義者、自らの手を血で汚すような真似はしない。『植物にとっては昆虫はなくてはならない相棒のようなもの~』等のお説教を食らったがスルーした。その後も古木先生を質問攻めの刑にしていたが先生はなんだかとても楽しそうだった。



 この森の名前は【トワールフォレ】星屑の森と言うらしい。かつて、流れ星がこの森に落ちてそこに生えていた花が星型で暗い所で発光したからそう名前が付いたんだとか。何ともメルヘンチックな話である。そして私の花の名前も判明した【フィオーレアンジェ】天使の花という種類らしい。似合わねぇ~~!!! 先生は【レイユプル】太陽の木という名の種類らしい。ちなみに個人を識別する名前は親が付けない種族の場合、各種族の王や貴族、領主に付けていただいたり通り名のように付けられたりするそうだ。



 そして、この世界には大きく分けて十三種類の種族が存在しているらしい。天使族、精霊族、悪魔族、昆虫族、草木族、人族、妖精族、有翼族ゆうよくぞく、小人族、巨人族、獣人族、魚人族、龍人族、だそうだ。当然のことながら私たちは【草木族】。先生は楽しそうにそれぞれの種族の特徴と違いを教えてくれたが私は大半を左から右へ受け流した。年寄りの話は長くていけない。先生のようにボッチ期間が長いとなおさらだ。



『……おぬし今、何か失礼なことを考えたな?』

「いいえ? なにも?」

『嘘をつけっ!』



 まずい、余計に話が長くなりそうだ。

 先生の話しを掻い摘んで説明すると天使、精霊、悪魔は肉体を持たない種族。なので基本的に寿命は無い。他は肉体を持って生まれてくる種族なので寿命があるが人に近い姿をしている種族ほど寿命が短いんだそうだ。ただし例外はあるそうだが。有翼族は天使は全く別の種族。そもそも天使には肉体はないのだから【姿】という概念そのものが存在しない。神や天使を信仰する宗教画を描く際に白い鳥の翼を持った有翼族がモデルになったため【天使=白い鳥の翼が背中にある人間】という方程式が生まれたという事だらしい。ただ人間は天使、精霊、悪魔、妖精、人意外をまとめて【魔族】と呼んだり【亜人種】などと呼ぶ事が多いそうだ。ちなみに十三種族に該当せず文化、文明、言語を持たない生き物を魔物と定義しているそうだ。


 ちなみにプギーは十三種族には属していないので魔物扱いなんだそうだ。なんでも馬鹿すぎて獣語を覚えられず獣族の王様に逆らったので獣族からはずされたんだとか。馬鹿とは罪である。



『人間は自分たちの都合の良いように歴史を作り変える。 そしてそれを皆が信じて疑わぬ。 それ故に同じ過ちを繰り返すのじゃろぅ。 まぁ歴史には様々な面があるがのぉ~。 そういえば十数年前の話じゃプギーの討伐に来た人間がのぉ…………。』



 先生やめてください、話が長いです。(´Д`)

 この後、しばらく先生の弾丸トークが止まらなかった。

 


いかがでしたでしょうか?

……お疲れ様です。そしてお帰りなさい。

まだまだ話したりない先生ですが黙って話を聞くのも、もはや限界です。

豚の丸焼きに再チャレンジ&次回は運命の人に出会います。


ご観覧いただき、ありがとうございます。

またお越しをお待ち申し上げております。


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