【第四十七話】 暴走三重奏。
始めまして、こんばんは(*^ー゜)v
昨日、新しいワンコがトライアルでやってきて、いたずらばかりで手を焼いている変人です。
遅くなって申し訳ないです;
何やら最近、悶々としていて筆が進まないのですよ・・・。
ではどうぞーー。
「…………これはフィオの故郷の言葉、か?;」
「不服ならば食わなくてもよいぞ(--)」
怒りに任せて書いたケチャップで出来た絵は、オムライスの曲線を伝って流れ始めていたが、まだその原型を留めていた。ロゼは木製のスプーンを片手に固まり、頬を引きつらせている。その反応を見る限り、正しく理解が出来なくとも大よその見当が付いているのだろう。
「……何て書いてあるんだ?;」
「【呪】と書いた」
「な、何で!?」
「気にするな、ただの気まぐれだ」
その私の言葉で更に固まるロゼ。トロリと溶け出すその文字は、公開当初アメリカンな民族が映画館で失禁やら脱糞やらを繰り返して恐れられた、某ジャパニーズホラー映画的な雰囲気をかもし出していた。欧米人には魂を削り取るような、ジャパニーズホラーは耐え難い物があるのだろう。アメリカンホラーは基本、パニックムービーだからな……。そして、目の前のロゼ氏も何故か怯えている。
「安心したまえ、まだ毒は入っていない。 それに私に人を呪うようなチート能力は無い……と思う」
「……信用できない」
「じゃあ何か? ウサギちゃんの絵の方が良かったって言うのか?」
つか早く食えよ、オムライス冷めるじゃん。私は料理を残す奴と、料理を不味くして食べる奴と、料理を汚く零しながら食べる奴は大嫌いだ。食わないならレオポンにあげよう。……レオポンに玉ねぎあげても大丈夫なのかな? するとロゼは覚悟を決めたような、この世の終わりのような、祈るような表情でオムライスをすくい上げ、口に運んだ。そのまま複雑な表情でゆっくりと租借する。そんな顔でオムライスを食う奴を始めてみた。
「当然だ! 誰が作ったと思っている!」
「…………まだ何も言ってない」
「「おいしい」以外の感想が出るわけが無かろう! なので先に言わせて貰った」
そう言いながら、ぬか漬けを口に運びながらチラリとロゼを盗み見る。最初の一口こそ恐る恐る食べていたが、ほっとしたように息を吐くと、実に美味しそうに良い顔でオムライスをパクついている。私はそんなロゼのようすに頬が緩む。私は料理を残す奴と、料理を不味くして食べる奴、料理を零しながら食べる奴は大嫌いだが、美味しそうに食べてくれる奴は好きなのだ。何の感想もくれなくても空になった皿を見るだけで、とても幸せな気持ちになる。飢えた大型犬に餌付けしている気分ではあるが。
「にゅ~~~~~!」
私の耳に届く天使の歌声……もとい、コットンラビットの声。声のほうを振り向くと、先ほど補充した草は既に食べ終えたのか、柵の中から姿を消していた。……一瞬、コットンラビットがロゼに見えたのは気のせいだろうか? それともロゼが言う様に、この世界の生物は人型、獣に関わらず皆こんなにも大食いなのだろうか? 異世界難しい。私は新たに草を採取してこようと立ち上がる。
――コンコン。
すると、小さく控えめに小屋の扉をノックする音が聞こえる。誰だ? 補給は昨日してもらったばかりだから違うし、この時間帯にこんな森の奥まで訪ねてくる人物に心当たりは全く無かった。私は首を傾げつつも小走りに扉の前まで行き、扉に手をかける。
「待てフィオ!」
「へ?」
私はロゼの静止の声を聞いて振り返る。何故かとても焦っているように、こちらへ駆け寄ってくる。
「フィオ~~~!!!!!!!!」
「おはようございますぴぎゃ!」
「…………………………………………」
扉を勢い良く開け放っち、そこに立っていたのは全身が筋肉の鎧で覆われた筋肉ダルマことヴァルドと昨日のダークマターである。私は謎の激しい悪寒と頭痛と吐き気に襲われ、意識が薄れていくのを感じた。昨日、負傷した足が痛むような錯覚さえある。
「フィィィオォォォォォォォ~~~~~!!!!!!!!」
するとヴァルドが両手を広げて走りよってきた。感動の再会的な衝撃のシュチュエーションに眩暈がする。つか、今の今まで忘れてたけどコイツ、騎士団に捕まってなかったか? 驚きすぎて声も出ない私は、何時の間にかロゼの背に庇われていた。ロゼの鋭い蹴りが筋肉ダルマの腹部に叩きこまれ、床に転がる筋肉ダルマ。ロゼがこんなに乱暴な事をするとは、正直思わなかったので驚いた。まぁでも二人は親友のようだし、男の友情は拳で語ると言うやつだろうと勝手に納得した。
「いっってぇぇなぁっ!! 何しやがる!!!」
「……あぁ悪い」
私はそんな二人のやり取りを横目で確認しつつ、気配を殺し、そっと後ずさる。私の目線の先にはあのダークマターが居る。ダルマが何時出所したとか、何故こんな時間に小屋を訪ねたとか、そんな事はどうでも良い。私は目の前のダークマターから逃げおおせればそれで良い。床に転がる筋肉の固まりなんぞには興味が無い、他人の身より自分の身が可愛い。
「おねーさん! 昨日はごめんなさいぴぎゃ! 今日は家族も一緒だっぴぎゃ!」
「ヒッ(@д@;)//」
ロゼが筋肉ダルマの相手をしている隙に、不快な黒い妖精が私に話しかけて来た。私は震える足に鞭打ってウサギの柵の前まで這うようにして走って逃げる。昨日の今日で流石に少しは慣れたようで、会話の内容を理解するくらいの余裕はあった。家族……家族で来た? 一匹見たら三十匹は居ると言うアレ……嗚呼、眩暈が。理解はしたが理解したくない内容に現実から逃避したい私は、目の前の悪夢から逃避するようにコットンラビットを抱きしめた。嗚呼、癒される。
「おいやめろ!」
「フィィィオオオオオオオオ!!!」
地獄だ。異世界に桃源郷など無い。元の世界の人間に声を大にして言ってやりたい「異世界マジ地獄」と。
「にゅ~~~~~~……」
いかがでしたでしょうか?
私の書いたものが皆様のお心を癒せたら幸いです。
ご覧戴き、ありがとうございました。




