【第四十六話】 ぬか漬けとオムライス。
はじめまして、こんばんは(*^ー゜)v
我が家の愛ワンデシーが増えそうな予感の変人のヴァインです。
保護ワンデシーのトライアルと言うのをするのですよ♪
ではどうぞー。
「おいしい~!」
「……………………」
あの後、ウサギに草を補充して、朝食の席についている。何時ならロゼと同じ物を食べているのだが、本日は別メニューである。ロゼはお気に入りの特大オムレツ。朝からチーズは重いかとも思ったが、ロゼなら問題ないだろうと言うことで、今日はチーズも入れてみた。私は念願の白米にきゅうりっぽい野菜のぬか漬けとトマトスープである。やっと! やっとこの記念すべき日が来たのだっ! 長かった……毎日毎日ぬかをかき混ぜては育て、TKG(卵かけご飯)の誘惑に耐え、やっとこの日を迎えた。味噌があれば味噌汁が飲みたかったったんだが……そこは仕方がない、諦めよう。それよりも……。
「……何だね? その奇妙な者を見るような目は? うら若き年頃の娘に向ける目なのかね?」
そうなのだ、先ほどからロゼに変な目で見られている……ような気がするのだ。……臭いか? ぬか漬けは独特な匂いがあるからな。それとも食いしん坊だから食べたくて見ているのか?
「いや、フィオの故郷では木の棒で食事をするのか……」
お箸のほうかよ。昼間の家事と勉強の合間に、木の板を小さく割ってを削っおいたのだ。ちなみに菜ばしもあるぞ! 木の枝にしようと思ったのだが、耐久性に問題がありそうなので止めた。お箸と良い、ぬか漬けと良い、確かにこの異世界において日本は、色々と特殊な文化ではあるかもしれない。
「お箸って言うんだよ。 私にはナイフやフォークより、こっちの方が使い易いからね」
「器用だな」
ロゼの言葉を適当にあしらいつつ、ぬか漬けを口に運ぶ。まだぬかが若く、旨味も香りも浅いが、私が自宅で育てたぬか床も初めはこんな感じだったので、この子も時間をかけてじっくり育てていこう。「異世界で食べる白米の最初のおかずはぬか漬けにする!」と言う私の鋼鉄の意思を曲げないで良かったと心からそう思う。続いて、白米を口に運ぶ。こちらは日本の米に比べて水分が少なく少しパサついて、微かに緑茶のような爽やかな香りがする。本来は炒め物に使うようなので、パサパサしているのは概ね予想通りと言えよう。炊くときに植物性の油を少し入れてパサつき対策をしていたので、それも少し押さえられている。それでも日本のお米には遠く及ばない品質ではあるが、まぁ私はもっと酷い米を知っているので、これくらいなら許容範囲だ。米の味が違うのに、その米から出てきた米ぬかが日本のものと同じ味なのは何故なのか? 謎である。
「食うの早っ」
「普通だろ」
「いや、違うから。 何事も自分基準で考えたらダメだから!」
私が久しぶりに前世の懐かしい食事を味わっていると、目の前のチーズインな特大オムレツが姿を消していた。何時もは同サイズのを二つは作るのだが、今日は炊飯ジャーを使わずに白米を炊くのに手間取って、一つしか作っていなかった。
「ロゼ氏、おかわりは……違うのを作ろうか?」
一瞬、「オムライスにしようか?」と聞きかけて、知らないだろうと言い変えた。どうもこの世界の食文化は、焼いたり煮たりの単純な物ばかりで遅れているようである。
「いや、でも、悪くないか?」
「ロゼ青年、今更おかわりくらいで遠慮するな。 それに前々から思っていたのだが……君の功績を思えば、もう少し偉そうにしても罰は当たらないと思うのだが? 例えば「助けてやったんだから、その位しろ」くらい言っても良いんじゃないか?」
私は最近ロゼの評価を改めたのだ。私がこの小屋で人として過ごし始めて早数週間、私は一度もロゼに襲われた事は無い。…………いや? 未遂はあったか? まぁともかく、身の危険を感じる事はほぼ無い。少なくとも不誠実の化身と言う感じは受けない。非常に真面目で誠実な好青年だ。最初の印象こそ最悪だったが、少しはロゼの言い分を信じても良いと思っている。ただ、良いネタなので度々いじって遊ぶ予定である。まぁ要するに、「ロゼはこの森限定の貴重なヒーローなので、少しぐらいの傍若無人な態度も許してやろうじゃないか」と言う事なのである。そう言うとロゼは大きな溜息を吐き出し、額に手を当ててこちらを見ている。
「……そのセリフ、本当に言ったら嫌な顔をするだろう?」
「何を馬鹿な事を言っているのだ!? 本当に言われたら腹が立つに決まっているであろう! 例えばの話をしているのだ!」
日ごろの功績と感情は別だ馬鹿者め。助けてもらったからと言って何でもして良い訳ではないし、何をさせても良い訳じゃないのだよ。
「言っている事が矛盾しているとは思わないのか?」
「世の中矛盾だらけであろうよ? 例えば剣や仕事、動物には誠実なのに女性に対しては不誠実を働いてしまうロゼ氏のような、な?」
「だからそれは……」
「黙れ愚か者が! このままでは貴様に待っているのは、寂しい老後だけだぞロゼ青年!!」
……何故だ? 何故脱線した? 私はこんな事が言いたかった訳では無いんだが……。ロゼと話をしていると何時も余計な事を言って脱線してしまう。どうやら私は本当の事を素直に伝えるのが苦手らしい。そうこうしていると私も朝食を食べ終わった。席を立つ。
「で? ロゼ氏、おかわりは?」
「……お願いします」
私は複雑な表情をしたロゼを残してキッチンへ向かう。よっし! では久しぶりにやりますかっ! フィオズクッキング♪
≪オムライスの作り方≫
(材料)
・卵 3~4個(日本の通常の卵) ・ケチャップ 少々
・ご飯 お茶碗一杯分 ・パセリ 少々
・鶏肉 50グラム程度 ・塩 少々
・玉ねぎ 小1個 ・コショウ 少々
まず玉ねぎをみじん切りにします♪ 好みにもよりますが出来るだけ細かくしたほうが、後々包みやすいと思います。バターを引いたフライパンにみじん切りにした玉ねぎを加えて、透明になるまで炒めてください。そこに小さめに切った鶏肉を加えて塩、コショウを振り、炒め合わせていきます。ちなみに我が家ではソーセージで作るのが定番です♪
鶏肉が炒め終わったら、白米を加えます♪ 加熱しなくても大丈夫なので、焦げそうで怖いと言う方は、火から下ろして混ぜ合わせてもOKです♪ 具材がまんべんなく混ざったら、ケチャップを加えます。ご飯に色を付ける程度の量で大丈夫です。火から下ろしていた場合は再び火にかけて、ケチャップの水分を飛ばしつつ、まんべんなく混ぜます。塩コショウで味を調えます。ここでしっかり味見をして、味が決まったら、そこにみじん切りにしたパセリを加えて混ぜ合わせ、ボウルに出します。
※ワンポイントアドバイス※ (*^ー゜)v
パラッとしたチキンライスにしたい場合は、ご飯を入れる前にケチャップを炒めて水分を飛ばしましょう。ただ好みですし、ご飯がパラパラ過ぎると卵で包みにくくなってしまうので、気をつけましょう。チキンライスを1から作るのが面倒ならレンチンで作るか、冷凍食品と言う手もあります。私は異世界なのでその裏技が使えませんが……。
フライパンを洗って、火にかけ、バターを溶かします。塩コショウで軽く下味を付けたとき卵を加えて、手早く混ぜ込みます。ある程度ふんわりしたら、取り出していたチキンライスを中央に置きます。この時に楕円形の器にチキンライスを押し固めていると包みやすいです♪ 奥から手前に卵を折るようにチキンライスの上にかぶせて、フライパンを揺すり、チキンライスの下の卵が剥がれているか確認して、フライパンを振り、手前側に1回転させます。
※ワンポイントアドバイス※ (*^ー゜)v
この時に焦げ付きやすいフライパンを使っていると失敗するので、出来るだけ焦げ付かないフライパンを使いましょう。具体的には深型の小さめ(20cm~23cm程度)のテフロン加工のフライパンなどが良いでしょう。炒め物などに使う深型タイプのフライパンは、振った際に食材を返しやすくなっているので、やりやすいと思います。
上手く返せたらお皿に盛り、ケチャップで絵を書いて完成です♪
……
…………ってどんだけ拘ってんだ自分!! これじゃあ料理小説だろうがっ! これで伝説級の従魔従えるなんて良いなぁ!!! 良いなーネッ○スー○ー!! 私にもそういうスキル欲しいなぁっ!!!
私は怒りに任せて出来たてのオムライスに絵を描く。ちなみにこのケチャップもここ数日で暇な時に作った力作である。冷蔵庫が無い為、食材やらの補給に来たシビイおじ様に保存性を高めるハーブや香辛料の情報を聞き出して作った、大人味のケチャップである。ただし、細いチューブタイプの入れ物は無いので、激しく絵が描きにくい。私は出来上がったオムライスをロゼに献上すべくキッチンを出た。
いかがでしたでしょうか?
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