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【第四十三話】 ロゼは乙女心が分からない奴なのです。

始めまして、こんばんは(*^ー゜)v

昨夜、三匹のダークマターこと黒い妖精と死闘を繰り広げた変人です♪

体中変な汗でベトベトでしたw


さて、今回は少し遅くなって申し訳ありません。

言い訳をあえてするならば、夏の暑さと体調不良、祖母の介護です。

ではどうぞー。










「大丈夫か? アレにも悪気は無いんだろうが……」





 ロゼは私をイスに下ろし、私が落ち着くのを待ってくれているようだ。私の最大の弱点を知られた上、子供のように泣きじゃくり、身動きが出来ないほど怯えきった姿をロゼに晒す事になろうとは……正直、非常に気まずい。ロゼはそんな微妙な空気を誤魔化すように頭を掻いて、立ち上がる。





「傷の手当をしよう」





 何の事か分からず、首をかしげでロゼを見上げると、ロゼは促すように私の膝に視線を落とす。促されるまま膝を見ると、両膝からスネまで派手に擦りむいて血だらけで、土やら草やらで汚れていた。ダークマター襲来の恐怖で痛みの感覚が無かったので、全く気がつかなかった。ロゼが井戸の水を汲みに小屋を出て行く。





「あ、ロゼ! その、ごめん、ありがと、う」

「…………いい、気にするな」





 小屋の扉が閉まる。静かな小屋に一人で取り残されて、先ほどの生物の恐怖がよみがえり、体が震えた。何もする事が無く一人で、ただ待っているだけだと余計なことばかり考えてしまう。何故小屋の結界内に入れたのか? 何故喋れたのか? アノ生物は他にも沢山居るのか? 考えれば考えるほど背筋に冷たい何かが駆け上がって来て震えが止まらない。気持ちを落ち着けようと窓のほうを見ると、窓辺から綺麗な赤い夕日が差し込んでいた。ほっと息を吐いたのも束の間、そしてその夕日の光の中で、何かしら、頭に二本の触覚らしき物を生やした、何者かの影が映し出された。私は先ほどと同じ凄まじい悪寒に襲われる。今回は声も出せずに部屋まで逃げようとすると、足に力が入らず、イスから転げ落ちる。





「大丈夫ピギャ?」

「~~~~~~~~~」





 心配するなら声をかけるな、姿を見せるな、気配を消せ、つかマジ消えろ、お願いだから私に関わるな……。止まっていた涙が再び頬を伝うのを感じ、今更だがロゼに見られたくなくて急いで手で拭い、必死で体を引きずりながら部屋まで逃げようと試みる。





「何してるんだ」

「お姉さんまた転んじゃったピギャ!」

「いいから小屋を覗くな」





 外からロゼの声が聞こえて安心する。そして同時に、バレーボール大のダークマターと普通に会話して、意思の疎通を図る事の出来るロゼに強い不安と恐怖を覚える。無いとは思うけど、もし、もしも、ロゼがあの黒い妖精の頭を撫でたとしよう、私はそんなロゼの手に触れられたくない。発狂して拒絶する自身すらある。少し休んで頭が冷静になって来たようで先ほどのまでの会話と状況を把握し始めている。ロゼはアレを昆虫族と言っていた、と言う事はアレは魔物ではない。結界内に入れたのも納得だ。先生は草木族は昆虫族と深い関わりがあるって言っていた事から、森に奴らの巣窟があると考えて良さそうだ。巣窟……。私は気が遠くなるのを感じた。いっそこのまま意識を放棄してしまいたい……。私は何時、奴らが尋ねてくるか分からない、この小屋で今までどおり、ロゼと生活を共にする自身が無くなった。と同時に、黒い妖精とソレと戯れるロゼ、そして動かない足に理不尽な怒りを覚えた。コロって何だ!? コロは犬の名前だろう!! ふざけるなっ!!! 





「何処も打たなかったか?」





 井戸水を汲んで、慌てて戻ったロゼに再び助け起こされる。言われてから気がついたが、今回は鼻を打ったようだ。





「鼻が低くなった……」





 そう言うとロゼは私の顔を覗き込み、頬に手を添える。私の目に溜まっていた涙が零れる。ロゼに見られたくなくて堪えていた泣き顔を至近距離で見られてしまい、羞恥と怒りと恐怖で可笑しくなりそうだった。そるとロゼは怖いくらい真剣な表情で私の涙をそっと拭う。





「……大丈夫だ、変わってない」





 それはつまり、これ以上低くなりようが無いって意味? 何だかイラッとして思わず眉を顰めてロゼを睨む。するとロゼは直ぐに目を逸らして、私を軽がる持ち上げて再びイスに座らせる。先ほどから体をロゼに預けっぱなしの現状を冷静になった頭が羞恥に悶えそうになる。すると今度はロゼが私の足元に跪くようにして、靴を脱がせ、ロングスカートに手をかける。





「Σちょっ、待ったロゼ! 傷の手当てくらい自分で出来るから!」

「いや、しかし……」





 ロゼは心配そうな表情で私を見上げている。何時もとは逆の立場で少し、僅かに顔が熱くなる。つい流されそうになるが、これを止めずして何を止めると言うのか? それでも尚、手当てをすると聞かないロゼに私はついに大きな声を張り上げる。





「だから! 恥ずかしいから自分でやるって言ってんの!!」

「え……」





 そこでようやく、現状に気が付いたのかロゼは私の生足から目を逸らし、手で口元を覆い、俯く。膝を擦りむいているので、今のロゼの位置から手当てのためにスカートを捲れば、確実に下着を見られる。下着だけなら先日、路上に撒かれた際に見られてしまったが、だからと言って他人に下着の写真を撮らせて喜んでいるような、休日の秋葉原のメイドさんのような真似は出来ない。





「……申し出はありがたいけど、位置が位置だし流石に配慮に欠けてると思う」

「す、すまない」





 女子のスカートの中に手を入れるとかどんなプレイだ! 私はロゼから水の入った桶を受け取り、スカートを捲って傷口を洗った。ロゼはどうして良いか分からないのか、戸惑ったように目線を泳がせて私の生足を見ないように背を向けていた。





「にゅ~~~~~~…………」





 傷薬を塗ろうとした時、ロゼの居る方向から間の抜けた声が聞こえた。一瞬、人に背中を向けて屁でも扱いたかと思ったが、どう考えても生物の声だったので、不思議に思ってロゼのほうを見る。すると、何かに気が付いたかのように、慌てて肩にかけていた皮の鞄を開けた。






いかがでしたでしょうか?


いつもは辛辣なことばかり言うフィオですが、ダークマターの襲来を受けて

素が出ているのか口調が女のこっぽい感じにしてあります。

キャラ設定とか忘れているとか、バグとか、ウィルスとかではありません。


ご覧戴き、ありがとうございました。

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