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【第四十話】 日本の食品会社は優秀だと気付かされました。

始めまして、こんばんは(*^ー゜)v

夏前に自室のエアコンがぶっ壊れて新しいのを買う羽目になった変人です。


今回は少し時間が掛かってしまいましたね;

そして、その割には短いです、すみません;






「ただいま」





 サラダを作り終え、クッキーの仕込を始めた所でロゼが帰って来た。レオポン用のお肉もちょうど良い感じで焼きあがった。私はその肉をフライパンごともってキッチンから出た。





「お帰りー」





 私はロゼの横を通り過ぎて、小屋を出ようとすると、ロゼに声をかけられた。





「フィオ! 弁当、美味かった。 ありがとう」





 ロゼは何故か照れたように頭を掻いて、私と目を合わせようとしない。私は不審に思いつつも、適当な返事を返して小屋の外に出る。





「レオポン~ごはんだよ~(*´▽`*)」





 レオポンは私が持ってきたお肉にすぐさま食らい付く。改めて考えてみると、レオポンの見た目で肉食なのが不自然な気がした。こんなに綺麗で優しいのに……まぁハ○ー○ッターのグリ○ォンも肉食だったけど。何時までもレオポンの捕食(?)シーンを見て居たかったが、ロゼにも餌を与えないといけないので、小屋に戻る。





 ※※※





「フィオ、これは何ていう料理なんだ?」





 二人でプギーのトンカツを食べ始めると、ロゼは大変お気に召したようで、そんな事を言ってきた。





「≪解≫料理名:トンカツ 豚の肉にパン粉を付けて、油で揚げた料理」

「……独特な説明ありがとう」





 普通にトンカツと言っても理解されないだろうから、親切な説明をしてやったと言うのに、妙な顔をされた。解せぬ。前世ではあまり親しむ事の無かったトンカツだが、良く出来たほうと思う。プギーの臭みがしょうが、らしき薬味によって中和され、ジューシーでサックサクに揚がっている。硬すぎる全粒粉のパンも良い風味で甘辛いソースと良く合う。ソースは市販の物と比較してしまうと、とろみが足りず、コクが無く、アッサリ目の味だが、私はこのくらいの濃度のほうが好みだった。欲を言えば、和からし、ポン酢、大根おろし、醤油、わさびと言った薬味が欲しい所だが……まぁ贅沢は言うまい。


 ロゼはとても美味しそうにトンカツにソースをかけて、次から次にカツを消費していく。我々の世界で言う普通サイズのトンカツを食べるロゼを見ると、彼が如何に大食いなのかが一目瞭然だった。私に一枚、明日のお弁当用に三枚とってあるので、残りは六枚なのだが、一人で六枚ものカツを平らげようとするロゼを目の前で見ていると、それだけで少し胃もたれが起きる。そんな量、日本の成人男性だって食わないぞ!





「……フィオの故郷には、美味い物が沢山あるんだな」





 少し寂しげな声に顔を上げれば、誤魔化すように目を逸らされた。何だコミュ障か? それとも心のエーティーフィールド発動か? 仕方がないので、適当に返事をして話題を変えてやる事にした。





「食道楽とも言うがな。 それよりロゼ氏、お風呂を発見したんだが、湯の沸かし方が分からぬ」

「風呂?」





 この小屋のお風呂は使われなくなって、かなりの年月が経っているので、ロゼも存在その物を知らなかったそうだ。もっと小屋の事に興味持てよぉ~あんな良いお風呂ほったらかし何て勿体無いからっ! こんな事じゃあ、他にも知らない物がありそうだな……。お湯を沸かすには、バスタブについている小さな窪みに、炎の魔石を嵌めて、魔力を流すと水を暖める事が出来る仕組みらしい。にわかには信じられないが……。そして何故、水は手動で溜めなくてはならないのか疑問は尽きないが、とりあえずそういう物だと思って聞き流す。





「そう言えば……ロゼ氏、こんなの見つけたんだけど」





 そう言って、ポケットにしまっていたピンクの小石を取り出してロゼに見せる。





「これは……魔石だ。 でも見た事の無い種類だな……何処で見つけたんだ?」

「そこのテーブル。 で、湯は沸かせる?」

「これじゃあ無理だ」





 残念。ガックリと項垂れる私にロゼが魔石を返却する。ロゼはこんな魔石は知らないそうで、私が見つけたのだから私の好きにしていいと言ってくれた。こうして、私は異世界で始めて魔石を手に入れたわけだが……何のワクワクドキドキも無くて拍子抜けである。この世界では魔石はその辺にゴロゴロしているのだろうか?





 ※※※





「だはあぁぁ~~~~至福じゃぁ~~~~(* ̄▽ ̄*)~゜」





 私は今、念願だったお風呂に入っている。今はバスタブに嵌る魔石が無いので、ロゼが小さな火球を水の中に沈めて、お湯にした。一応、森番小屋の主であるし、肉体労働者なので一番風呂に入るように言ったのだが、お風呂を見つけて掃除したのは私なのだから、とロゼが私に一番風呂を譲ってくれた。……純粋に優しさからなのだろうが、ロゼが言うと何故か素直に受け止める事が出来ない。乙女(私)が入った後の残り湯(出汁)を飲む気でいるのだろうか? と思ってしまう自分が居る。さすがに、そこまで変態ではないと思いたい。





「迷わずに今、矛盾だらけの世界を、その手で撃ち放てーー」





 人は何故、お風呂に入ると歌いたくなるのだろうか? 私は今、チートスキルの無い自分への苛立ちと、私に優しくない異世界への怒りと、日々ロゼから与えられるストレスを消化すべく、歌っていた。





「こぼれた涙の温もりで、優しさを知ったはずなのに、どうして、また傷つけあって、憎しみを生み出してゆくんだろー」





 私が歌っているのは、アニメ【○ード○ソート・オ○ラ○ンⅡ】のオープニングテーマ曲【I○N○TE】である。私はゲーオタなので正直このアニメは知らないが、歌手様のファンなのでYo○ ○u○eで耳にタコが出来るほど聞いた。ご機嫌なままお風呂場を出ると、扉の前で棒立ちになっている不誠実の化身を見つけた。





「…………覗きとは良い趣味をしている」

「Σち、違う! 歌を、聞いていたんだ」

「…………………………………………」





 そんな嘘が通用するとでも? と無言で白目を剥くと、ロゼは両手を上げて降参の意を示し、後ずさって逃走をしようとした。それは、やましい事のある犯人の動きそのものであり、「覗きました」と自白したようなものである。





「女子が入浴中に、風呂場の前で突っ立ってて「覗いていません!」って言っても信じられると思うのか?」

「それは……」

「ロゼ氏の為ならば、歌ってやっても良いと言っているのだ! 返事はハイかイエス意外認めんぞっ!! 聞きたいのだろう?」





  ロゼは驚いた顔で私を見る。私は尚も答えないロゼに問う。





「……覗いたのだろう?」

「あぁ……Σえ!?」





 私は自愛の笑み(?)を口元に浮かべる。見え透いた罠に掛かりおって、愚かなり。音源が録音できないのが残念でならない。





「良いかねロゼ氏、やった事は必ず自分に帰ってくるのだよ?」

「……………………肝に銘じておく」





 その後、声を上げて邪悪に笑い、ロゼはそんな私の様子に機嫌を悪くして、乱暴にお風呂場に入って行った。私は乙女の残り湯をロゼが飲んでいないか、見張(覗く)ろうかと本気で考えたが、結局諦めてクッキーを焼くためにキッチンに入った。





いかがでしたでしょうか?

異世界でトンカツを食うためだけにソースを作ってしまうフィオさんは

実は結構女子力が高いようですね。


ご覧戴き、ありがとうございました。

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