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【第三十九話】 主婦は偉大です。私にはちょっと無理だったかも。

始めまして、こんにちは(*^ー゜)v

グリーンなスムージーに混ざっている乳酸菌の一種こと、変人のヴァインです。

以後、お見知りおきいただけたら幸いの極みでございます。m(_ _)m


今日は久しぶりのお一人様パートで・・・ちょっと寂しい感じです。

ではどうぞー。







 部屋を捜索して、まず見つけなければならない物は、ゴムの代用になる素材と石臼、この二つは必須である。あれば良いなと思っているのは、毛糸や編み棒、糸車、織り機、あとは……レンガかな? この小屋はカントリー風の素敵な佇まいなのに花壇が無いのだ。小さな家庭菜園とかも出来たら良いと思っている。レンガが余ったらピザ釜とかも良いよね♪ って違う! 誰もが羨む快適なスローライフを満喫するんじゃなくて、必要な物を揃えつつ、チートスキルの捜索と何か、売れる物を作り出してお金を稼ぐ事を考えねばならぬ。魔法学校に通うのならば、学費も稼がなくてはならない。とにかく行動ミッション開始である。





 ※※※





「お風呂があるーーーーーー!!!」





 ロゼの話じゃ無いっぽい感じのな事言ってたけど……あるじゃん! 何ロゼってお風呂知らない人? 暫く使われていなかったであろうお風呂場は、そこかしこに蜘蛛の巣があり、何処から入り込んだか分からない木の枝や葉が散乱していて、埃だらけの酷い有様だった。しかし、ネコ脚の白い陶器のバスタブや床と壁に貼られた綺麗な青いタイルなどは、まさに贅を尽くして作られた、と言う様な内装である。タイルの割れや、剥がれはないようなので、綺麗に掃除すれば十分使えそうな良い状態であったと言えよう。さすがは領主様の所有物だっただけの事はある。


 風呂場の奥に小さな扉があったので開けてみると、外に出た。近くには何時も生活用水を汲み上げている井戸がある。どうやら井戸水を直接運び込むための出入り口のようだ。しかし、どうやってお湯を沸かすんだ? 何処をどう見ても薪をくべる所が見当たらない。何か特殊な方法でもあるのだろうか? まぁ良い、やり方は後でロゼに聞くとして、とりあえず掃除をしておく事にした。今日はお風呂に入れると考えただけで、俄然やる気も出るというものだ! 





 ――数時間後。





「……疲れた、でも綺麗になったぞっ!」





 元々、綺麗に掃除された状態だったのか、こびり付く様な汚れは無く、主に埃や葉っぱ、蜘蛛の巣の除去だけで済んだ。私は早速、井戸から水を汲んできて浴槽に貯めて、直ぐにでも沸かせるように準備をしていた。水汲みは大変だったけど、お風呂に入れるならこんなのは苦労とは言わない。今夜は久々にお風呂に入れるのだ! 





 ※※※





 ルンルン♪ 気分で休憩の為に窓辺のテーブルでお茶を開始した。お茶のお供にミルンも用意した。思えば、私が始めてこの小屋に連れて来られて、置かれていたのがこのテーブルだったなぁ……。感慨深い物がある……今頃レオポンと、ついでのロゼもお昼休憩しているのかな? 窓の外には人所か魔物の姿も無く、平和そのものである。こうしていると、危険な事など起きそうに無いが、そこは危険がいっぱいの異世界、油断は出来ない。しみじみとお茶を啜っていると、何やらの小さな石が落ちているのを発見した。





「ん? 何ぞこれは?」





 拾い上げてみると、小指の先ほどの小さなビー玉のような、透き通ったピンクの丸い石だった。ちょうど私の瞳の色と同じような色である。……危険な物かもしれないので、とりあえずポケットにしまって、後でロゼに聞いてみようかな。





 私はお茶を片付け、キッチンに立っている。と言うのも、石臼は発見できたがゴムの代わりになるような物は見つからなかったし、編み棒も、糸車も、織り機もない。手芸関係で期待していた物が手に入らなかった上に時間も無いと言う事で、目先の欲(食)を優先する事にした。まずは、パンを焼くための酵母の作成である。と言っても、昨日買ってきた干しブドウを、ビンに入れて水に浸すだけだが……。





「うむ、これでよし! 次は……」





 私の大好物、ぬか漬けの作成だ。昨日、お米を買った時に新鮮な米ぬかを分けてもらっていた。米ぬかは虫が沸きやすいので、皿の汚れ落とし用の物は使えない。食品として使うのは新鮮な物にしないとならない。入れ物がホーローポットも陶器のぬか床容器も、プラスチックも無いので、口の広い大きなビンを使用する事にした。熱湯で殺菌をして冷ましてから、米ぬかと水、塩を入れてよく混ぜて、クズ野菜を漬け込んだ。まだ発酵が始まっていないので、毎日、毎日、丁寧にかき混ぜて成長させて、食べられるようになるのは一週間後くらい先だ。





 さて、次は調味料の研究である。まずは、豊富にあるハーブ類と塩を炒めてカラカラにして、木製のスリ鉢で叩いて粉末にする。このハーブソルトをジャムのビンに三つほど作って、植物性のオイルに生のハーブを漬け込んだ物も作った。

 ここまでは良いのだが、ここから先が問題だった。私の望む調味料は、醤油やソースのような物である。ソースはフルーツの果汁や野菜、スパイス、ハーブ、甘味料などを加えて発酵させた調味料なので、頑張れば似たような物は作れる。しかし、醤油の材料は主に、大豆、塩、麹、水、のみで構成されている。作れる気が全くしない。麹菌自体は、自然界に生息しているのだろうが……危険な菌を培養して死者を量産する訳にもいかない。こういう時、チート能力が無性にほしくなる。あの某ラノベのチートスキル、○ット○ーパーがほしい!!! 私にも近代科学で作られた調味料がほしい!!! チートスキル振って来------い!!!!!!ヾ(´∇`)ノ゛





 ……。

 …………空しいだけなので、大人しくソースっぽい調味料の作成を行なう。同時進行で夕飯の準備も開始する。ソースを作るので今夜はプギートンカツである。






         ≪簡単ソースの作り方≫

    (材料)

・たまねぎ   1個     ・にんにく   3欠け

・にんじん   1個     ・しょうが   3欠け

・セロリ    1個     ・ハチミツ   適量

・リンゴ    2個     ・塩      多め

・トマト    3玉     ・コショウ   多め

               ・ハーブ    お好み

・柑橘     半分     ・スパイス   お好み






 本当なら全部まとめて水で煮て、ミキサーにかけたら楽なんだけど……この異世界は私に優しくない。鍋でお湯を沸かしながら、たまねぎ以外の材料を全部、適当な大きさに切って鍋で煮る。その間にスライスした、たまねぎをフライパンで炒めて、あめ色にする。使用するハーブとスパイスを石臼でゴリゴリ引いて粉にする。材料が煮えて柔らかくなったら中身を濾して、煮汁を鍋に戻して火にかける。柔らかくなった材料を石臼でペーストにして裏ごしして煮汁の鍋に戻して、柑橘の絞り汁と塩コショウ、ハチミツで味を調えて、半分以下の量になるまで煮詰めて完成。しょうがやにんにくは風味が似た物があったので、名前は分からないがソレを使った。本当なら醤油を入れるのだが……って日本はどんだけ醤油に依存しているんだ、醤油が無いと料理が出来ないレベルだ。大鍋一杯に仕込んだソースだが、半分以下の量に煮詰めたので、小鍋に移した。どのくらい保存が効くか分からないので、まだビンに移すのはやめておく。一日一回沸騰させて、継ぎ足していけば何年も保存できるだろう。(たぶん)






        ≪プギートンカツの作り方≫


          (材料)

  ・プギーの厚切り肉  10枚  ・塩

  ・卵         1個   ・コショウ

  ・小麦粉       適量   ・しょうが汁

  ・パン粉       適量






 紹介するまでも無いような気もするが一応ね。保存の利く硬っっいパンは、山ほど食料庫にあるのでソレをボロボロに崩してパン粉を作る。プギーの肉の筋を包丁で刺して断ち切り、塩、コショウ、しょうが汁で軽く下味を付けて、粉、卵、パン粉の順でつけて油で揚げる。少し余裕があったので、パン粉にハーブを混ぜた物と、粉チーズを混ぜた物の三種類を揚げた。加熱したらトロリと溶けるソフトチーズはこの小屋には何故か無いので、チーズIN的なカツは作らなかった。





 外を見ると、すっかり暗くなっていたので、サラダを作ってレオポン用の肉を焼いてロゼの帰りを待った。


いかがでしたでしょうか?お口に合いましたら幸いです。


書いていて思ったのですが・・・筋肉のダルマさん、まだ出所してないんですかね?;

や、完全に忘れてました(--;

もういっそ出てこないでほしいですが、彼は・・・来るんでしょうねぇ~;


ご覧戴き、ありがとうございました。


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