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【第三十五話】 歌姫スキル発動である。

はじめまして、こんにちは(*^ー゜)v

ゼル伝のトワプリの3巻を手に入れて上機嫌の変人です♪

ではどうぞー!







「やっっと着いた~~!!!」

『…………』

「近いんじゃなかったけ? 「歩いて行けるとは言ったが近いとは言っていない」って言ったら貴様のゴールデンボールを蹴って潰すからな!」 

「悪かったって、でもこのくらいで……」

「乙女の細い足で歩くには道が悪すぎるでしょうがっ! ヤローとでは体力も歩幅も穿いている靴も違うんだぞっ!」

『…………仲が良いのぉ~』





 この会話の何処に仲の良い成分が含まれていたの謎であるが、今回は無視する気がないようなので、とりあえず安心した。また無視されたらもう本気で備長炭にして焼き鳥でもしようかと思ってた。





『また恐ろしいことを;』





 過去の罪は消えないのですよ? 無視した先生が悪いのです。私はそっとロゼを覗き見る。ロゼはレオポンを撫でていてこちらを見ていない、チャンスである。私はロゼにしたように声に出さず心の中で先生に言葉を伝えてみた。





『先生、枝を一本分けてください。 出来れば良く乾燥している加工のしやすそうな物だと助かります』

『樹木語を操れるようになったか! 良いじゃろう、そこに落ちているのを持っていくが良い。 何に使うかは、あえて聞かんぞ~、あえて、な。 ふぉ~ふぉふぉ』





 爺(==) ほんと下世話な話が好きだなコノヤロー。私は先生の根元に落ちていた親指ほどの太さの枝を拾った。小さい枝だがイヤーカフを作るにはちょうど良い。ロゼに気づかれないようにそっとスカートのポケットにしまった。





『ありがとうございます』





 ……見ると他にも枝が幾つも落ちている。失敗した時用にもう一つ確保しておく、あとはロゼに無断で道具を借りれば問題ない。あとはアレを聞いておかねばならないな。





『先生、物を強力に接着する植物とかありませんか?』

『植物では無いが……何を接着したいんじゃ?』





 先生によるとセッチャ芋虫という虫をすり潰して、煮詰めると透明な接着剤になるそうだ。……その素材の名前何処かで聞いたことがあるな、アリさんだったらアウトなやつだ。そのままでも使えるが金属同士を接着したいならレリゴの絞り汁を、紙ならばリマーズの葉の粉末を、それぞれ用途に合わせて使い分けるらしい。木工用ボ○ドみたいに専門がある感じだね。





『先生の枝に……小さな宝石でも着けられれば、と思っていたんですが』

『ならばそのままで大丈夫じゃ』





 セッチャ芋虫は全身が赤く、肉食の芋虫だそうで小プギーの半分ほどの大きさで、一般的に良く使われている接着剤の材料だそうだ。どうしよう、虫苦手なんだよな……そんな馬鹿でかい芋虫って想像しただけで悪寒がっ!!(==;) ま、まぁ今は考えるのを止めよう;





『あと先生、宝石って何処かに落ちていませんか?』

『宝石はダンジョンか鉱山でしか出ぬが、魔石ならば何とかなるじゃろう』





 おぉう魔石!! 異世界って感じするねぇ! なんでも大型の魔物の体内に隠されている場合もあるし、一部の特殊な種族の分泌物が魔石になる場合もあるらしい。私や先生のような草木族もその一つで、先生から落ちた木の葉が何年もかけて土に返り、魔石として地中に埋まっているのを見たことがあるらしい。ただ全てが魔石になるかと言われればそういう事でもなく、細かい条件があるそうだが。じゃ、この辺掘り返せば魔石でんじゃね? と思ったがもう無いとか。ただ元人間の私が「なんか汚い……」と思ってしまったのは仕方がない事だろう。人で言うところの汗や唾液、血、○○○○という類の排泄物が魔石になる、と言う事なのだから……私は聞き始めた当初より若干テンションが下がった。





『じゃ、先生の幹にナイフをぶっ刺して樹液を採取したら魔石になりますか?』

『……なるじゃろうが、そんな事したら枯れてしまうわい;』





 そっか、じゃあ諦めよう。魔石に関しては後で考えよう。それよりも問題なのは芋虫の捕獲と料理(?)のほうだな、そもそも私に捕まえられるだろうか? 一応魔物らしいし……。





『ところでお主、歌が上手いのぉ……意外な才能があったもんじゃ』





 私は先生に声をかけられて顔を上げる。……確かに歌は歌ったが、こんな所まで聞こえる訳がないじゃないか、ついにボケたな爺。そんな失礼な事を考えていると先生は怒りの感情を表そうとしているのか、枝葉を激しく振るわせた。





「何を話しているんだ?」





 ロゼは枝葉を振るわせる先生を見上げながら少し呆れ気味に声をかけてきた。どうやら私が失礼な事を言って先生を怒らせたと思っているようだ。まぁ事実だが。





「私の歌がここまで聞こえたって言うから、ついにボケたかな? って思っただけだよ」

『だけとは何じゃっ! 親身になって色々教えてやっておるというのに!!』





 先生は更に激しく枝葉を振るわせた。青々しい葉が私の頭上から大量に舞い落ちてくる。私は密かにその葉を回収すると心に決めた。ただ先生、そんなに激しく枝を振ってると葉が全部落ちてハゲますよ?





「歌か……ここまで聞こえたのか」

『この者の声はやかましく特殊なんじゃ! 通常はわしとて聞こえんわっ! それをボケ老人扱いしおってからに!!』

「そんな怒んないでくださいよ; 分りましたから; 本当にハゲますよ?」





 すると先生はピタリと動きを止めて、静かな怒りを称えているように無言になった。いい年こいた爺が拗ねてんじゃないよ;





「先生……じゃあお詫びに歌を歌いますから機嫌直してくださいよ」 

『……さっきのかの?』

「興味あんじゃん! だったら最初から素直に……ムグッ!」





 続きを言葉にする前にロゼによって口を塞がれた。口を塞がれた状態でロゼを睨むと、「これ以上余計なことを言って怒らせるな」と目が語っていた。先生の言葉は聞こえていないロゼだが私の発言と枝葉を振り乱す先生の行動を見て状況を理解したようだ。私はジェスチャーで「分った」と伝えるとロゼは私の口を解放して溜息を付いた。私は立ち上がって先生たちから少し距離を取ってから何の前触れも無く歌を歌い始めた。ロゼはそんな私の行動に少し驚いた様子だったが、直ぐに先生の根元に腰を下ろして私の歌を聞いていた。





「幸せになるための~相手はあなたじゃないかもしれない~それでも私はまた、あなたのずるさも許してしまうのでしょう~」





 先ほどは早く終わらせたかったのでオープニングヴァージョンの短いものを歌ったが、今回はフルヴァージョンである。何故か機嫌を悪くしていたロゼに詫びと、感謝の意味もこめて先ほどよりも丁寧に歌った。





「あなたを愛しいと、思ってしまうのでしょう~~……おぉう!?」





 歌い終わると何故か頭に角のあるもっふもふの真ん丸ウサギやら、抱き心地の良さそうなふっわふわの白いフクロウとか、魔物っぽいのが沢山集まってて思わず変な声が出た。何だコレは? こんな○ィズ○ーのアニメーションみたいな現象が本当に起こるとは思ってなくて驚いてしまった。集まった魔物たちは先生たちの周りにも居て、胡坐をかいて座るロゼの膝の上には角のあるもふもふのウサギがいる。……ずるい、触りたい。私はロゼにゆっくり近づいて膝のもふもふを触ろうと手を伸ばすが、もう少しと言う所で逃げられてしまった。





「ああぁっ! もふもふ逃げた!!!」

「……もふ、もふ?」





 私はロゼの膝に手を置いてガックリ項垂れる。かなり近い距離から呟かれた言葉に見上げると、戸惑った表情のロゼが僅かに私を見下ろしていた。思ってたよりずっと近くてビックリして思わず眉を寄せてしまう。





『見事じゃなぁ~次は別の歌が聞きたいのぉ』

「えぇ~……まだ歌うの?」





 私はブーブー文句を言ったが先生は『わしの葉をくれてやるんじゃからケチケチするな!』と聞き入れられず、もう一曲歌うことになった。先生のリクエストは甘酸っぱい系の恋の歌である。森の中で語り合う相手が居ないと人恋しくて、恋の憧れるのかもしれない。







いかがでしたでしょうか?

最近、ロゼサイドストーリーばかり書いていて憂鬱です。

ここまで話が進む前に差し込めば良かったんでしょうけど・・・

もうどうしていいのか分かりません。ロゼに殺意しか沸きません。

いっそ書かないと言う選択肢もアリかなぁと思い始めています。



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お気軽にご一報ください。ただあまり攻撃力が高いと作者が瀕死の重傷を負う可能性がございます。

苦情と罵詈雑言はライトにお願いいたします。


ご覧戴き、ありがとうございました。

またのお越しを心よりお待ち申し上げております。


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