表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/68

【第三十三話】 旅芸人怖い。

はじめまして、こんにちは(*^ー゜)v

ゼル伝の3巻をまだ手元においていない変人ことヴァインです。


これから買います。

暑いですねー・・・ウサギのベビーたちは大きくなって

もう全身が毛に覆われています。

生まれたばかりは毛が生えていないんですよーw


では、今日も元気にご覧ください!








「あ、そういえばロゼ、コレ預かってくんない?」

「ん?」





 そう言って渡したのは先ほど連行されていった筋肉ダルマの財布だ。本当は色々買うのに自分で持って居たかったが、通貨が全て金属で出来ているため結構重い。腕ごと盗られたくも無いのでロゼに預けた。ロゼは何で筋肉ダルマの財布を私が持っているか聞いてきたが「聞かないほうが身の為だ」と諭したら遠い目をしていた。そして市の散策に戻る。





「小麦粉とか芋とか普段使うような物は支給されるからな」

「……料理できないのに材料だけ支給されても困りませんか?」





 聞くと、日持ちのする硬いパンとジャム、ピクルスなどを食べていたそう。その他、素材をそのまま生かして焼くか、茹でるかの二択だったようで、悲惨な食事光景が目に浮かぶ。私はむしろ「ロゼって茹でる事も出来たんだ」と少し感心したんだけど黙っておいた。その後、市を回って支給される物かロゼに確認を取りつつ、石鹸とナッツ、ミルンの粉などを買った。そして、なんと米を発見したのだ。私の知る日本の米とは違い、粒が少し大きくて円形に近い。同じように調理しても大丈夫なのか不安は残るが、お店の人に話を聞いてみたところ調理法はさほど変わらなかった。それよりも精米技術が発展していたのに驚いた。米ぬかっぽいのは小屋にあったから、あまり心配はしてはいなかったんだが、ホールスパイスの事があるから玄米で売ってたらどうしようかと思った。米は支給されないと言う事で五キロほど買って、調理器具のお店によって木で出来た小さなスリ鉢を買った。溝のあるタイプではなく口の狭い木の器に木の棒が付いているものだ。日本のスリ鉢のように摩り下ろすのではなく、叩き潰すタイプの物で、店員さんは石のほうが使い勝手が良いと言われたが、重いし高いのでさすがに遠慮した。





「ロゼ氏。 本当に何か食べなくて良いんですか? 飢餓でぶっ倒れても助けられませんからね?」

「小屋に帰ってからで大丈夫だって……フィオの中で俺はどんだけ大食らいなんだ」





 朝にダチョウの卵の三倍くらいある謎卵を三つも食ってる食いしん坊キャラの癖に何言ってやがる。大分日も傾いてきたので、そろそろ帰らなければいけない。レオポンを繋いでいる冒険者ギルドの方へ歩いていくと、本を出している露天に目が留まる。……魔術の教本みたいなの無いかな? というか魔法を教えてくれる魔法学校は無いのかな? ホ○ワーツ的な。





「お譲ちゃん♪ 本に興味があるの? 珍しいね~」





 私が本を見ているとチャライのが話しかけてきた。頭に大きな羽飾りを付けて、赤と緑のクリスマス的な派手な衣装を着ていた。よく見ると近くに馬車が止めてあり、似たような衣装の男女が大玉に乗ったり、剣を投げたりしてる。





「俺たちね、旅をしながら芸を披露している旅芸人なんだけどね~旅先で手に入れた物をこうして売ったりもしているんだよ。 いやぁ~それにしても可愛いねぇ~♪」





 チャれー(==;) 何なんだこいつマジデ。……いや待てよ、悪くないかもしれない旅芸人。私にはチートスキルなんてものが無いから生前からある料理のスキルと歌スキル以外に武器が無い。料理は設備が必要だから場所を選ぶが、歌に関してはアカペラなら何処でも問題が無い。この人たちにくっついて行って芸人として歩むのもアリないかもしれない。





「この本、いくらですか?」

「ソレが気に入ったの? ソレはねぇ魔法の書だよ♪ 初級~中級までの魔法の使い方だね。 魔術師志望? だったら王都の魔法学校が有名だね~あそこは優秀な魔術師を多く出しているし、成績が優秀なら学費も免除されるしね♪」





 まじかっ! 芸人ヤメタ! 魔術師目指す!!! やっぱ異世界来たら剣士とか魔術師とか冒険者コースに行かないとね~てか質問に答えろやっ! いくらか聞いてんだよ! 





「あ、そぉだ! 良いこと思いついた! お譲ちゃん何か披露してよ♪ そしたらお礼にその本あげちゃうよぉ~♪」





 やたら♪の多い奴だな……本って高価じゃないのか? そんな事であげてて大丈夫か? つかコイツの頭大丈夫か? そんな失礼なことを考え居ると、チャライ旅芸人に腕を掴まれて強引にお仲間さんの所へ連れて行かれた。え、ちょっ、待って待って!Σ(=口=;) 急に言われても困るってか許可した覚えないんですけどっ!?





「お譲~~良い子連れてきたよ~♪」

「あら! 可愛い子じゃないの! 何が出来るの?」





 チャライのがお譲と言った女性は、三十代後半ほどのふくよかな女性で、旅芸人たちのボスっぽい感じだった。





「歌、なら少し」

「大勢の前で披露するのは初めてかい?」





 私は小さく頷いて答える。てか何で面接みたいになってんの?; ならないからね、旅芸人。ついさっき魔術師になるって決めたばかりだからね?





「まぁとにかく歌ってもらおうか!」





 言うと他の芸人さんたちが声を張り上げて客を呼び始める。私は持っていた荷物を奪われ、結っていた髪を解かれ、髪飾りを付けられて客の前に出された。自分で自分の顔を確認は出来ないが、私は今、確実に顔面蒼白であろう。旅芸人怖い。





「フィオ!?」





 気づくの遅せーよっ! 助けろ馬鹿っ! と心の中で毒づくも後の祭りである。期待の新人、美しい声を、どうこうお膳立てしているが私の耳には一切届かない。私の頭の中は何を歌うのが正解なのか、幾つかのアニソンが頭の中でグルグル回って喧嘩をしている。楽しい系? それともしっとり系? 何が良いのだっ!? 私がパニクッてると先ほどのチャラ男が背中を軽く叩いて私を正気に戻す。





「下手でも良いから楽しんで♪」





 誰のせいだと思ってやがるΣ凸(▽曲"▽#)※ 私が振り返って睨みつけるとチャラ男は、「お客さんには笑顔でね♪」と言って笑っていたがお陰で少し落ち着いた。旅芸人って凄いな。私は呼吸を整えて覚悟を決めて前に出る。





「考えたって、答えなんて、出ないのに~また考えて、思い出して、好きになっていく~」





 色々考えた結果、この世界で使われていない言語は避けるべきだと言う結論に至り、私の愛するゲームの一つ、白○の檻の主題歌【そ○でも○は】にした。この周辺の雰囲気的には楽しいアップテンポな曲が良いかとも思ったんだが……そういう曲はだいたい英語なんかが混ざるので避けた。下手でも良いって言ってくれたお陰で気が楽だ。





「~二人出会えたことが~本当に良かったのかはわからない、それでも私はまた~あなたに会いたいと思ってしまうのでしょう~~あなたを愛おしいと思ってしまうのでしょう~~~~」





 無事に歌い終わると、物凄くシーーーーーーンとしていた。滑った? 滑ったなコレ。歌のチョイスミスったかな?(==;) 何かごめん。私は気配を殺しゆっくりと後ろへ下がって逃走を図る。すると、突然大きな拍手が巻き起こり私は大歓声に包まれた。泣いている人まで居る。私は突然の事に動揺し、喜びよりも恐怖のほうが勝っていた。走って逃げようとすれば先ほどのチャラ男に捕まり「凄くよかったよ! 笑顔でお客さんに挨拶しなきゃ!」とか言って肩をつかまれてお客の前に晒される事になった。やっぱ怖い、旅芸人怖い。(('゜;Д,゜、.))ガクガク





「いやぁ~~良かったよぉ~物凄く良かった! 君みたいな子がうちで働いてくれたら私たちは安泰だねぇ~!! 名前は?」

「フィオ!」




 私は今、何故か旅芸人に仲間入りする方向で話が進み、皆さんに大歓迎を受けている。あまりの事態にパニクッて否定も肯定も出来ずにいると、ようやくロゼが助けに来てくれた。一日に何度も助けられるなんて本当に情け無い限りだが、今私にはロゼが天使様に見えるであります。(-人-)アリガタヤ





「おや? お仲間かい? ほぉーいい男だね! あんたもうちに来るかい?」

「……あんたも、ってフィオは旅芸人になるのを了承しているのか?」





 ほっとしていると全員の目が私に向いて驚き、思わずロゼの後ろに隠れる。すると先ほどのチャラ男がそっと逃げ出そうとしているのを見つけた。私はチャラ男を指差しす。





「ソイツが何か披露したらお礼に本くれるって言うから歌っただけ……」

「ちょっ!!」

「「「「はぁっ!?」」」」





 旅芸人の方々は逃げ出そうとしていたチャラ男を睨みつけると、チャラ男は走って逃走していった。逃げ足が異常に早い、旅芸人の方々が「またお前か!」などと言っている事から彼はトラブルメーカーなのだろう。チャラ男が旅芸人さん数人に追いかけられる中、旅芸人のボスの女性が溜息を吐きながら話しかけてくる。





「いや、すまなかったね……てっきり入団希望かと思ってね。 アレも悪気があった訳じゃないだろうから勘弁してやってくれ。 それにしても惜しいねぇ~うちからスターが誕生するかと思ったのに!」





 そう言って、私が持っていた荷物と約束の本をくれた。





「あ、本は良いですよ。 あの人が勝手に決めた事でしょうから」

「良いんだよ取っておきな! 今日の報酬と迷惑料だと思ってさ! この代金はあいつにキッッチリ払わせるから気にする事はないよっ!」





 哀れチャラ男。旅芸人のボスの女性は豪快に笑いながら本を渡してくる。私はありがたく本を受け取る事にして、お礼を言ってからロゼと共にその場を離れた。





「お嬢さ~ん! 路銀が必要になったら何時でも入れてやるからなぁ~~!」

「黙ってろ馬鹿がっ! あの子に手出したら今度こそ命はねぇーぞ!」

「アイラに殺されるぞ!」

「いっそ殺されちまえ!」





 私は楽しそうにじゃれ合ってる旅芸人たちに苦笑いで答えて、ロゼに小言を言われながらレオポンの所へ戻る。






いかがでしたでしょうか?


私はJA○R○Cに楽曲の使用料を請求されるのではないかと少しビクビクしています(==;

あ、こういう事を言うとフラグが立ちそうですね;


ご意見、ご感想、誤字脱字、苦情、罵詈雑言等いただけると励みになります。

お気軽にご一報ください。ただあまり攻撃力が高いと作者が瀕死の重傷を負う可能性がございます。

苦情と罵詈雑言はライトにお願いいたします。


ご覧戴き、ありがとうございました。

またのお越しを心よりお待ち申し上げております。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ