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【第三十一話】 集団リンチフラグを回収しました。

はじめまして、こんにちは(*^ー゜)v

前髪に1本だけ金髪が生えていてちょっとビックリな変人ことヴァインです。


ちなみに抜かずに生やしておきました♪

ではどうぞー









 呼び止められて振り返る。そこには数名の女子が恐ろしい剣幕でこちらを睨んでいた。その中にはいつぞやの栗毛や金髪巻き毛、赤毛も居た。こ、これはもしや、少女マンガでは定番の「私たちの○○君に慣れ慣れしくしないでよね!」っていう集団リンチフラグであろうか!? ロゼに振られた女子たちが徒党を組んでロゼLOVEクラブを立ち上げるとか……こういう時の女子の結束力には恐れ入るね。私には全く理解できないけど。ロゼはお前らの物じゃないだろうって感じだし、こういう事すればするほど自分を下げる事になるうえ、貴様らのLOVEなロゼ様(笑)が 迷惑するとか考えないのかね?





「貴方、ロゼと随分親しげではなくって?」

「そうよ! 私のロゼ様に馴れ馴れしくしないでよ!」





 (*´艸`)ブフッゥ いや、失礼。あまりにも定番過ぎる展開と、予想通りのセリフが聞こえたから笑いを堪え切れなかった。私が思わず笑ってしまった事で集まった女子たちは更にヒートアップしていく。というか筋肉ダルマ何処行った?(’’





「ちょっと! 聞いているの!!」

「何がおかしいのよ!!!」

「あんたみたいなブス、ロゼ様が本気で相手にする訳ないじゃない! 遊びよ!」

「そうよ!! ロゼ様は誰にでもお優しいんだからっ!」





 遊ばれていたのは君たちのほうですよー。それにあんなクズの何処が良いのか疑問なんだがなぁ。まぁ、こういう時は下手に反撃はせずに第三者の介入を待つのが無難かな? あー、そういえばお皿洗う時に米ぬかみたいなのを使っていたけど米ってこの世界にも売ってるのかな? あるなら買いに行きたいなぁ~やっぱり日本人は米がないと生きていけない。私がぼんやりと別のことを考えているとリーダー格らしき金髪ストレートが私の荷物をひったくって中身を道端にぶち撒けた。





「なぁ~に? これ! こんな、いやらしい物買ってロゼ様を誘惑しようとでも言うの?」

「まぁ! そんな破廉恥な!」

「そんな物を身に付けるなんて娼婦くらいなものじゃなくて?」





 ……ん?(--;) え? 下着って皆着てないの? 娼婦専用のアイテムだったの? そういえば、ロゼを押し倒した赤毛、下着付けてなかったなぁ……そうかだから店員さんが地味なもの欲しいって言ったら変な顔したのか、娼婦なら機能性より派手なの着るだろうからね。でも待って! じゃあ下は? 下はどうしているの? まさかノーパン!? そっちのほうがいやらしいんじゃないのか?; ってそんな事よりも、私の新品の下着を路上で広げないで欲しいね。温厚な私でもそろそろ怒ちゃうよ? 激怒だよ? 周りを見渡すと、遠目から見物する人が見て取れる。そして、やはり筋肉ダルマは何処にも居なかった。あのやろぉ……帰ってきたらお仕置きだな(==)





「何とか言いなさいよ!」

「……グスン。 ご、ごめんなさい、わ、わたし、そんなつもりじゃ」





 必殺【嘘泣き】スキル発動である。こういう状況で下手に反撃をすると面倒な事になるが、涙を見せて許しを請えば周囲で見ている人が私の同情する事になり、結果的にこいつ等の立場が悪くなる。しかし、女子にはコレが嘘泣きであるとほぼ確実にバレるので、私を囲んでいる女子たちを挑発する行為であるし、ギャラリーが居ない場合はやめた方がいい。





「泣いてんじゃねーよっ! 嘘泣きだろうがっ!」

「そうやってロゼ様に取り入ったのねっ!?」





 ほーら、やっぱりバレてる。女子は嘘を見破るのが上手だからねぇ~(==) そうですよ、嘘泣きですよ? 何か? あんたたちがしつこいのがいけないんじゃないのかね? そんな事をしていると私を囲む女子の一人が私の下着を踏みつけた。ちょっ! 待て! 買ったばっかりなんだからな! って私のお金じゃないけどね。





「何をしているんだ」





 ヒーローの登場に女子たちは一斉に声の人物を振り返る。そこに居たのは紙袋を持ったロゼ青年と筋肉ダルマだった。二人の様子から察するに筋肉ダルマがロゼを呼びに行っていたようだ。それにしてもロゼは根っからのヒーローだねぇ、必ず良いタイミングで助けに来るよ。……もしかして狙ってないよね? 近くで見ててジャストのタイミングで出て来るようにしてるとか? いや、無いか。





「ロ、ロゼ様!?」

「こ、これは、その……」

「誤解なんです!」





 皆が言い訳を口にする中、リーダー格の金髪ストレートが一人だけロゼに食って掛かる。





「ロゼ様! この娘は貴方様の何なんですか! 人以外に恋をしたと言っておられたのに納得できませんわっ!」





 ロゼは困惑気味で私に目を向ける。こういう場合、今までは私がコッソリ耳打ちをして乗り切ってきたが、ロゼはこういう時の機転が利かない。仕方がないので私が助け舟を出す事にした。





「お、お兄ちゃん!!!」





 そう叫んでから何か余計なことを口走らぬうちにロゼに抱きつく。ロゼは驚いていたが、私が尚も続ける。





「私、せっかくお兄ちゃんの所に遊びに来たのに……」





 とか言ってみる。目に涙を浮かべつつそう言うと貴様らが悪魔のようであろう? フハハハハ!ヾ(´∇`)ノ゛ 貴様らに勝ち目は無いぞ! ざまぁwww と思っていたらロゼの反応がおかしい。「フィオ、大丈夫だったかい? もうお兄ちゃんとはぐれちゃダメだぞ」とか気の聞いた事ぐらい言えよ、とロゼの顔を見上げると困惑顔のまま固まっていた。つかえねぇ~!! 察しろよ馬鹿っ! 誰のためにこんな芝居してると思ってるんだ!! どうする? 私を囲んでいる女子たちも何かおかしいと気づき始めている。このままだと筋肉ダルマが余計なことを言いかねない。どうする? どうすればっ……ハッそういえば、先生が草貴族は念話で話が出来るとか言ってた気がする! ロゼからの返答は期待できないが伝えるだけならいけるか? 私はロゼに意識を集中させ、心の中でロゼに強く言葉を伝える。





『あーあーメイデーメイデー、ロゼ青年聞こえますかー?』

「!?」





 ロゼが驚いて私を見る。どうやら聞こえているようだ。コレが念派と言う奴か案外簡単に出来たな。





『ロゼ青年、説明している時間が勿体無いから、とりあえず私の言うとおりに話してくれる? ちなみに反対意見は認めない』





 ロゼはこのやり取りで少し落ち着きを取り戻したのか小さく頷いた。





「フィオ、何があったんだい? これはどういう事なのか、説明してくれるかな?」

「い、妹、さん?」

「嘘よ! 髪も瞳の色も違いすぎるわ!」





 女子たちは戦々恐々である。しかし、金髪ストレートはめげなかった。さすがはロゼLOVEクラブを纏め上げるリーダー、中々のつわものである。





「……君たちに話す筋合いは無いと思うけど?」

『余計な嘘を付きたくなかったら、もっと睨んで牽制しろっ!』





 ロゼが一睨みすると、さすがの金髪ストレートも怯んだ。よしよし、もう一押しだな。





「お兄ちゃんごめんなさい。 私が我がままを言ったばっかりに……」

『「謝ることは無いよ。 僕のほうこそ一人にして悪かったね」と言って頭を撫でろ』

「謝ることは無いよ。 僕のほうこそ一人にして悪かったね……」





 ロゼが戸惑いながらも私の頭を撫でる。兄弟って設定なんだからもう少し親しげでも良いのでは? と思ったがさすがに無理があるか……。さて、そろそろロゼLOVEクラブの面々には退散願うとするか。





「で? 何時まで居るつもり? 妹と市を楽しみたいんだけど?」

『もっと笑顔で脅せ!』

「何でそんな子だけ特別なのよ! 納得できないわっ! 絶対兄弟なんて信じられないんだからっ!!」」





 金髪ストレートが往生際悪く喚いている。あーーーめんどくせぇなぁ(==)





「私とお兄ちゃんは半分しか血の繋がりが無いですから…………」





 言ってからさらに強く、これ見よがしにロゼに抱きつき、ロゼの胸に顔を埋める。するとさすがの金髪ストレートも引き下がった。お仲間が次々退散して帰っていく。金髪ストレートは私に目だけで「覚えてらっしゃい!」と言っていたが、それはこちらのセリフである!!Σ凸(▽曲"▽#)※ 金髪ストレートが見えなくなってからロゼから離れ、奴らに奪われて地面に散乱した下着を素早く回収した。結局ロゼに見られた!! くっそ覚えてろよっ! 今度会ったらただじゃ置かないからな!! ぜってぇその自慢の金髪虎刈りにしてやんよっっ!!!!(▼皿▼♯)





「…………笑顔で脅せ、なんて無茶言うな」

「殺らねば殺られるだけだぞ、ロゼ青年」





 くっそ! くっそっ!! 新品の下着汚れたっ!! おのれ、金髪ストレート!!! バリカン売ってる店は何処でござるか!? む、しかし、異世界に電気が無いか……。おのれ金髪ストレートめっっ!!!!





「そもそも、ロゼ青年はあの女子共をどうしたいのだね?」

「いや、迷惑だから群がられたくない」

「ならばハッキリ、キッパリそう言え馬鹿者がっ! 私がリンチでミンチになるところだったではないかっ! それか一人に搾って真剣に付き合うとか、手篭めにして甘い言葉で意のままに操り、のらりくらりと、かわせるくらいの話術を磨きたまえ! そうでなければ自分の身の安全も、私の身の安全も保障されないのだよ? ちなみに後者は地獄逝き決定につきオススメできない」





 私は先ほどのロゼLOVEクラブの面々に頂戴したストレスをロゼで発散するように捲くし立てた。ロゼは何やら言いたそうにしていたが、その前に筋肉ダルマが口を開いた。





「フィオっ! 俺と結婚しよう! 俺の嫁になれば生活の心配は要らない! ロゼとも定期的に会える! だから、娼婦になんてなるなっっ!!!!!」





 この人、馬鹿なの? さっきの話、信じたの? つかさギルドでの説明意味あった? さっきから黙って大人しくしていたと思ったらコレ? 脳筋とはまさにこの事であるな。







いかがでしたでしょうか?

私の前髪に生えたのはロゼLOVEクラブのリーダーの呪いやもしれません・・・

ちょっと怖いですね(--;


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ご覧戴き、ありがとうございました。

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