【第三話】 本日のメインは子豚の丸焼きでございます。
はじめまして、こんにちは((ヾ(*ゝω・*)ノ☆゜+.∮
私、コーヒーカフェインの一種こと変人のヴァインでございます。
いごお見知りおきくださいますとむせび泣いて喜びます。
さて本日は子豚をおいしく料理します。
柑橘のソースかベリーのソースかシンプルに塩コショウかで迷いましたが良い焼き加減になっていると思われます。ちなみにうちではローズマリーソルト味が人気です(* ̄▽ ̄*)~゜
皆様、メモの準備はよろしいですね?
ではご覧ください。
「何処見て歩いとんじゃボケェッ!!!」
「「「ぶひっ!?」」」
私の悲痛な(?)叫びに三匹の子豚は予想通りの鳴き声で立ち止まる。子豚の登場によりココが異世界である事がほぼ確定したわけだが……やはりと言うべきか私が声をかけた事により建設済みのフラグを回収してしまったようだ。
「な、なんだっ!?」
「は、花がしゃべった!?」
「ぶ、ぶっひ~~~!?」
三匹の子豚は驚きすぎて尻餅をついていた。
「あれ? 喋ってる?」
「「「ぶっひゃ~~~~~~~っ!?!?」」」
子豚の様子を見るに異世界でも花が喋ると言うことは無いようだ。というか、今更だが私は初めから喋れたようだ。花が喋るというのは特殊な能力(チート的な)のうちに含まれるのだろうか? ちょっとしょぼい気はするが……そういえば花に目なんて無いのに見えてるし、意思はあるし、記憶もあるし、人間が異世界に転生している時点で特殊なのかもしれない。……ん? ちょっと待て! じゃあ、あのボッチ系独り言や中二病的恥ずかしい発言も……きゃぁ~~~~~恥ずかしい! 穴があったら入りたい!! そんな事を考えていたら子豚たちが一箇所に集まり何やら話し合いをしている。
「……花、食う?」
「食う!」
「売ったほうがいい」
どうやら腹が減っているようで花(私)をそのまま食うか売って金にするかを相談しているようだ。このままでは異世界転生最速三日で死んだ花として語られかねない。食べられないにしても見世物として人手に渡り、無垢でイノセントな子供にひっこ抜かれて枯らされて夕飯の残り物の生ゴミと一緒に捨てられるに決まっている。花にとって子供は敵である。
「お願い食べないで! 私は無害な花ですよ!」
そう、自分で言うのも何だがこんなに綺麗な花は見たことが無い。華奢な茎に大輪の白い花がうつむき加減で付いている。花はまだ五分咲き程度の蕾のような状態ではあるが存在感があり幾重にも折り重なった花びらの先はガラスのように透けていた。妖精の住居にでもなりそうなメルヘンチックな花である。
「ぶひっ! 腹減った! 食う!」
「毒ない!」
「ぶひゃ!」
結局食う事にしたのか無能どもが!(怒) 「無害な花ですよ」ってのは「毒が無いから食ってOK(o^-')b」って意味じゃないんだけどな!(怒)花の敵は子供だけではないようだ!(怒) 場合によっては穏便に済ませてやろうと思ったが仕方がない、ここは私の必殺のスキルを見せ付けてやらねばならんらしい。
「フハハハハ! 貴様らは怒らせてはならない相手を怒らせてしまったらしいなっ! くらえっ!! メ○ゾーマッ!!!!」
「「「ぶひゃっ~~~! …………ぶひゃ?」」」
……。
…………。私の脳内に【しかし、なにもおこらなかった!】という単語が浮かび上がったが気のせいではないようだ。しかしまだ負けではない。まだ私のターンである。
「ぶ?」
「ぶぅ痛くない……」
「ぶっ? ぶぅ?」
「我が怒りによって貴様ら一族は末代まで祟られるであろうっっ!!!!」
「「「ぶっぶひゃ~~!?」」」
ふ、びびっておるわ。(邪笑)
「ぶ、花にそんな力あるわけない!」
「ない! ない!」
「ぶっ!」
愚かなり。見事に術中にはまりおったわ(邪笑)
「この姿は世を忍ぶ仮の姿よ! 我が真の姿は夜を統べる闇の王なりっ!」
「「「ぎゃぶっ~~!? ま、魔王様!?!?」」」
「我に対する数々の無礼、死んでわびるが良いっ!! おぉそうだ子豚の丸焼きには柑橘のソースがよく合うらしいな?」
「「「ぶぎゃ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!」」」
子豚たちは大きな叫び声を上げながら森の奥へ逃げていった。見たかっ! 私の必殺のスキルにして奥義とも言うべき大技【ハッタリ】である。魔法は使えなかったが喋れさえすればMMOで培った調子の良い事を言って何とかやり過ごせる自信はある。しかし、一つ気がかりな事はある。
いかがでしたでしょうか?
子豚はこんがり焼く前に逃げてしまいましたが……
仕方がありません別の機会にしましょう。
次回はもっと新鮮で食欲をそそる食材を用意しておきましょう。
ご覧戴き、ありがとうございました。
まだのご来店、心よりお待ち申し上げております。




