【第二十七話】 筋肉さんは好きだけども……。
はじめまして、こんばんは(*^ー゜)v
祖母の介護とうさぎの育児で治ったはずの腰痛をぶり返した変人ことヴァインです。
今日は育児と介護のストレスから何故か筆が進みましたのでUPしようと思います。
ではどうぞー。
どうやら私は眠っていたようだ。ロゼが出て行ってから、どのくらいの時間が経ったのだろうか。体調はかなり良くなってる感じだが、まだ寝ぼけているのでベットに横なったまま薄目を開ける。寝起きで急に体を起こすとか、急激な血圧の変化で血管内の血栓が飛んで脳に詰まって脳梗塞を発症しかねない。心臓で詰まれば心筋梗塞だし、とにかく急に起きるのは良くないので横になったままである。すると、部屋の鍵を開ける音がして、扉が開いた。小心者の私は急な物音に驚いて、咄嗟に目を瞑り狸寝入りを決め込む。扉が静かに閉まり、足音がこちらに向かって歩みを進めている。鍵を開けたことから恐らく足音の人物はロゼだろうが、私はワンコやニャンコではないので足音だけで人物を把握する事は出来ない。するとベットに腰を下ろしたのか、私の体が僅かに浮き上がる。
「…………収穫なし、か。 参ったな」
やはりロゼで当たりだった。直ぐに「やぁロゼ青年! すっかり元気になったよ! 世話をかけたね!」 などと言いながら起き上がりたかったのだが、溜息混じりに呟かれた言葉に何やら憂いが含まれている気がして、私は起きるタイミングを完全に逃してしまった。すると、ロゼの大きくてゴツゴツした手が私の頭を優しく撫でる。狸寝入りをしてはいるが私は狸ではない。また、ワンコやニャンコのような愛玩動物でもない。寝込みの少女の頭を撫で撫でするとか完っ全にセクハラですよね? 訴えたら勝てますかね? すると、バタバタバタと階段を駆け上がる音が響き、乱暴に部屋の扉が開けられる。
「やめろロゼ!!! いくらなんでも、その子は摘み取るにはまだ早すぎる!!!!! 青い果実に手を出すような趣味は無かったはずだろうっ!!!!!」
「…………………………静かにしろ!」
何か煩いのが乱入してきた。ロゼは呆れたような溜息と共に声を殺して注意を促す。しかし、声の主は階段を駆け上がった時の勢いのまま、部屋に押し入り私の体を乱暴に抱き起こすと、ロゼから庇う様に距離を取る。
「おい! やめろ!」
「うるさい黙れ!! 俺は! 俺は! お前がこんな事をする奴だとは思わなかったっ!!! 俺と違ってお前はこんな年端も行かない少女に手を出すほど女に困っていないだろうっ!!!」
私を庇ってくれているのは分る、誠意も伝わる、ロゼが女ったらしって言うのにも同意する。しかし、声が大きすぎである。どう考えても寝ている少女にとっていい態度ではない。ロゼの事を非難しているようだが、そんな事を言ったら寝ている見ず知らずの少女を無理やり抱き起こして腕の中にホールドするのもかなり非常識である。そして何よりも何度【幼い】と言えば気な済むのかね? ん?(--) 私は怒りに任せて目を見開き、私をホールドしている輩を捉えた。男はロゼよりも遥かに大きく、肥大した筋肉の持ち主だった。薄い茶色の髪と瞳を持っていて、ロゼ程ではないがイケメンの部類である。しかし尚もロゼに唾と共に罵詈雑言を吐き散らしていて、粗野でガサツとはこういう奴のためにある言葉なのだと思った。
「いいかっ! お前との関係も今日でおしまいだ!!! 俺はお前のことを騎士団に通報する!!! そしてこの少女を保護してもらう!!」
「待て! いい加減話を……」
「うっせぇっっ!!! 黙れゴルアッッ!!!」
ガッッツーンッ!
私は筋肉ダルマの頭に思いっきり頭突きを食らわした。筋肉ダルマによって両手を拘束されていた私には、攻撃の手段が頭突きに限定されていた訳なのだが、筋肉ダルマは頭突きによる痛みで暫くその場に蹲る事になった。私は頭突きの反動で筋肉ダルマと共に床に崩れそうになったが、背中をロゼに支えられて、涙目になりながらも何とか立っていた。
「いっっってぇなぁっっ!! 何しやがるっ!!!!」
「だから!! 声がでけぇっつうんだよ!!! どう考えてもてめぇのほうが不審者だろうが!!!」
私がこんなに口が悪いと思っていなかったのか、筋肉ダルマは驚いて目を見開き、開いた口が塞がらないようだ。一方のロゼは開いていた窓を閉め、騒動を聞きつけた店員のお兄さんに頭を下げていた。ロゼが扉を閉めて、睨みあいを続ける私たちに向き直る。
「……ちょっとは話を聴く気になったか?」
「ロ、ロゼ。 この少女は……」
筋肉ダルマはロゼが私の事を説明していても、ロゼには一切目もくれず、涙目で睨みを利かし続ける私に真剣な目を向けていた。ロゼはそんな筋肉ダルマに訝しげな目を向けていた。
「聞いて……」
「結婚してくれっ!!!!!」
「「はあっ!?」」
何を言ってんだこいつは。ロゼも変わってると思っていたが、それを上回る変態が現れて私は、痛みと、怒りと、驚きで目が回ってきた。ロゼも私と同じ反応をしたと言う事は、筋肉ダルマの行動はこの世界でも異常なのだろう。そうこうしていると筋肉ダルマが私の右手を取り、熱視線を送ってくる。
「俺の名はヴァルド。 俺は、こんな美人を生まれて初めて見た。 しかも年もそう離れては居ない。 口が悪くて気が強い所も気に入った! ぜひ俺の嫁に!!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!! 死ね!! 死ね!! 死ね変体!!! 離せよっ!! 離せっつうんだよ!!!! きゃ~~~~~~!!!! 助けて~~~~!!!! ヘルプミ~~~~~~~~!!!!!」
私は左の拳で筋肉ダルマの頭を殴り続けるが、全く効いていない様だ。こうなると凶器になる物を置いて無い部屋は不利である。つか何なのこの人、思い込みが激しすぎる性格してるの? 人の話聞いてない割には私の年齢だけはちゃんと拾ってるし、都合の悪いことは聞こえない、都合の良い耳を持ってらっしゃるの? 私の大声で2階の部屋には再び店員が数人が集まる。部屋の中を覗いた店員は、目に涙を溜めている私見て、襲われていると勘違いしたようで、筋肉ダルマが馬鹿力で握っていた私の手を引き離し、涙目のままロゼの背に庇われた。すると、筋肉ダルマはようやく自分を取り戻し、状況を理解したのか床に項垂れていた。ロゼはその様子を確認すると、店員にひたすら頭を下げてお引取りいただいた。
いかがでしたでしょうか?お口に会いましたでしょうか?
話ごとに数字を振るのをすっかり忘れていたので今から全部編集してこようとおもいます;
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