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【第二十一話】 ガチムキマッチョ系イケメンを観察してみた。

はじめまして、こんにちは(*^ー゜)v

花の蜜を啜る虫の妖精こと変人のヴァインです。


さて、今回は皆さんも一緒にガチムキマッチョのお兄さんを観察しましょう♪








「あ、ご苦労様です。 何も無いですが、どうぞ上がってください」 

「……ああ」





 補給係の「人に何も無いですが」は失礼だったかな? 気を悪くしたかな? さっきからずっっと険しい顔してんだけど……私は謎のイケメンを森番小屋の中に案内してお茶を用意する。さて、コノ小屋には食材関係は豊富なのだがお茶はウーロン茶と紅茶の間のような中途半端な香りの物しかない。私はソレにローズマリーのような香りのハーブを少量加えて客人用茶器らしき高価そうなティーカップで謎のイケメンに出した。ハーブティーは好みがあるが……大丈夫だろうか?





「粗茶ですが」





 あくまでナチュラルスマイル(謎)で対応する。イケメンは黙ってお茶に口を付ける。謎のイケメンはロゼとはタイプの異なるイケメンだった。とても背が高く、肩幅が広くて筋肉質なガッシリ体系で落ち着いた大人の色気を感じる。私好みのガチムキマッチョ系の渋いソース顔である。無口で無愛想で無骨で硬派な感じがまた私の好みドストライクである。我々の世界でマッチョ様たちは筋肉を主張するためにピチ目のTシャツを着る方が多いがこのイケメン様は違う。ジーンズ的なパンツと白のワイシャツである。実にシンプルかつ緩めの服で筋肉さんが主張し過ぎないファッションであるのも好感が持てる。ちなみにロゼは万人受けの良い細マッチョ系のソース顔だ。まぁ日本人からすればこの辺の人は皆ソース顔だろうが……。





「……良い香りだな。 リマーズの葉か? 料理以外に使うとは斬新だ」





 また声が低くて渋くて私好みでいらっしゃる。何ここ天国? 桃源郷はやっぱり異世界にあったのですか? とりあえずイケメンを拝んでおく(*-人-*)アリガタヤ 





「……どうした?」





 ハッ。しまったつい癖で; 





「い、いえ」





 くぅ、こういう時に「貴方様のあまりの美しさに見とれてしまいましたわ」などと流暢に言える真人間がうらやましくなるっ! それにしてもハーブティーを飲んでいるだけなのにやたら絵になるわぁ~。そして安そうなお茶の葉しか無かったのが悔やまれる。イケメンは褒めてくれたが高価そうなティーカップが泣いている!





「……ふむ。ところでお前は? 森番ではないのだろう?」





 そうでした! 名乗り忘れていました! 何て名前なのかな~? って思ってたけど自分で名乗らないと名乗ってくれないよね普通。こういう所が真人間じゃない私のいけない所である。その時、小さなテーブルクロスと花瓶がズレているのに気が付いた。その下には以前ロゼが付けたナベの焦げ後がある。そのままにしておくのはアレなので隠していたのだが、ちょいズレで見えないかヒヤヒヤ物である。





「失礼しました。 私はフィオと申します。 昨夜この森で魔物に襲われていた所を森番のロゼ……様に助けていただきました。 ロゼ様は今、出ておりますが伝言など承りましょうか?」





 危うくボロが出るところであった。こっっんなイケメンの前で失態など犯せぬ。しかしロゼに様を付ける日が来るとはな……王子様でもあるまいし。(´ー`)ププ でも仕方がないイケメンに好印象を残すためである。





「いや、いい」




 

 名乗んねーのかよ。( ̄へ ̄ ) 期待して待っていた私の身にもなれって言うんだ! 何か大人っぽくて渋くて素敵なイケメンだけど……ひょっとしたら物凄い抜けてるだけの人かもしれない。名前の分らないイケメンはハーブティーを飲み終わると席を立って小屋を出て行く。あーイケメンが行っちゃう……。目の保養が、癒しが……。私はその後にふらふら~と続いて小屋を出て見送る事にした。





「ご苦労様です」

「……最近このあたりで変わった事はなかったか?」





 去り際にイケメンは私を振り返りそう聞いてきた。イケメンさんのお手伝いになるなら私がんばって色々話しちゃうよ! でも変わった事って言われても困るかも……なに分私コノ世界の常識に疎いので何が変わっているのか分からない。私にとったら全部変わってるし色々異常だからなぁ~コノ森で見た変わったのって言うと先生とプギーとロゼの生態ぐらいだもんなぁ~。あと、たぶん変わってるのは喋る花の私くらいだけど……自分で自分の情報を売るか? イケメンの気を引く為に? う~~~~~~~~~ん悩ましい。





「変わった事、ですか? そうですね、プギーたちが町の娘を集団で襲っていたり、綺麗なお花が突然喋りだしたり……そのくらいしか分りません」

「花が、喋る?」





 あ、やっぱりちょっ~~~~と不味かったか? イケメンの気を引きそうな情報でワンクッション置いたんだが……やっぱ喋る花って気になる感じ? ど、どうする? どう誤魔化す? 





「えぇ、何やらプギーに踏み潰されそうになって「我は夜を統べる闇の王なり」という大きな声が聞こえたり、歌を歌ったりとまるで意思でもあるかのようです」

「! その花は今何処に?」





 イケメンがかなり険しい表情でこちらを睨んで来る。凄い勢いでイケメンが迫ってくるものだから私もテンパッテしまう。あ、ヤヴェ; 誤魔化さないでストレートに情報提供しちゃった;





「え、えぇ森番のロゼ様が肌身離さず大切に保護されています」 





 今は別行動だけどねぇ~。うん、嘘は言っていない。謎のイケメンは「そうか……」と言って少し考え事をするように目を閉じていた。嗚呼、物思いに耽るイケメンも素敵なり。今度は目撃されないように心の中でこっそり拝んでおく(*-人-*)アリガタヤ





「脅かしてすまなかった。 では失礼する」





 あぁっイケメン様がっ行ってしまう! あ、でも補給係さんならまた会えるかな? でも補給って一人やるのかな? お仲間さんは居ない感じだし荷馬車的なのも見当たらないけど……ま、良いか♪ 私は気持ちを切り替えて夕飯の準備をするために小屋へ戻った。





いかがでしたでしょうか?

お楽しみいただけたなら幸いの極みにございます。


少しづつ今後の展開を決めてキャラの背景を書いているのですが

キャラの名前を付けるのに挫折しそうです;

もう嫌、王族とか名前長くてうざい;


ご覧戴き、ありがとうございました。

またのご来訪を心よりお待ち申し上げております


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