表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/68

【第十四話】 花やめました!

はじめまして、こんばんは(*^ー゜)v

春に飛び始める黄砂の一粒こと変人のヴァインです。


遅くなって申し訳ありません。

何とか今日中にUPで出来てよかったです。












「フィオ? フィオ! フィオッ!! 」





 ロゼ? なんて声で叫んでいるんだ。近所迷惑だろ……ってココは森の中だったな。それにしても、な~んか様子が変だ。意識がふわふわ、ふわふわ……船に乗ってるみたいだ。ぅえ; 気持ち悪い; 私はとことん乗り物系に弱いらしい。ゆっくり目を開ける。





「……ハァッ!? 何だコレ!? ドッキリ!?」





 デジャブ。とか思っている場合じゃない。何だコレは! 私は今、全身が光り輝き宙に浮いている。UFO的な謎の未確認発光体になっていている!! ポ○モンが進化するときのような輝きである。え? 進化? Bボタン連続プッシュで進化キャンセルッ!! 進化キャンセルッ!!! いやまて、進化先によっては良いかも知れない……でもやっぱ待って!! 心の準備がっ!!! (´@ω@`)





「フィオ! 大丈夫か? 落ち着け!」

「落ち着けるかっ! どうなってる!? ねぇ! どぉなってんの!?!?」





 すると意識を手放す前からの痺れが急激に悪化した。葉も茎も全く動かせない、感覚も無い。全身を痺れるような強い痛みと吐き気と頭痛が襲う。苦しい。熱い。





「フィオ? 返事をしろ! フィオッ!!」





 ロゼが私を掴んでいるのが分る。次第に痛みが強くなっていく。全身を無理やり引き伸ばすような引き千切られそうな痛みに変わる。私は意識を手放さないようにするので精一杯でロゼに返事をする余裕さえ無かった。 そのまま一時間ほどだろうか、確かなことは分らないが次第に痛みが引いてきた。と同時に全身を覆っていた光も引いていった。





「フィ、オ!?」

「……ん?」





 私は正直、眠い。先ほどまでの謎の痛みとプギーに捨て身タックルを食らわせたダメージと精神的な疲労とでもういっぱいいっぱいだ。私はロゼに身を任せていた。のだが何やら様子がおかしい。足がふらふらしてまともに立っていられない。……あし? 私はゆっくりロゼのほうを見る。ロゼは物凄く驚いた表情をしていて顔が妙に赤かった。私は首をかしげてそのまま足元を確認する。





 ……。

 …………。

 ………………。





「いや嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼ああああああああああああああああああっっっっっ!?!?!?!?」





私は全裸だった。と、いうか人間の女性の姿で全裸だった。その状態でロゼに寄りかかるように抱きとめられていた。





「お、落ち着け!」

「落ち着けるかっ!!! 変体!!! 死ね!! 死ねクズッ!!! 女ったらし!!! うあああああんっ!! おかあさんごめんなさい!! 汚された~~~!!!」

「ご、ごめん!! まだ汚してないだろ! み、見てない! 見てないから!!!」





 嘘つけっ!!! 見てねぇってのもある意味失礼だぞボケェ!! つか触った時点でアウトだゴルアッ!!! まだってなんだ!! まだって!!!! てめぇ手ぇ出す気で居たのかクズッッ!!!! 私はロゼを思いっきり突き飛ばし近くの机においてある物を手当たり次第に投げつけた。





「お、落ち着け! 大丈夫だから!」

「だから! 落ち着けるわけがないだろう!! コノ状況で落ち着くことが出来るのは賢者か仙人かバアちゃんだけだっ!!! そして何が大丈夫なんだっ!! あんだけ女たらしこんでて今更潔白宣言かっ!!! 事情があってもなくても手ぇ出した事に変わりはないだろうっ!!!!」





 ロゼは獣の皮の敷物を手にして私を包むように抱きしめた。私は半泣きになりつつその敷物を受け取りしゃがみこむ。するとロゼは私を落ち着かせるように頭をぽんぽん撫でた。





「と、とりあえず着る物を持ってくるっ」





 私は叫ぶだけ叫んですっかり息が上がっていた。……考えてみれば今まで息が上がる事など無かった。肺がないのだから当たり前か。そして強烈な倦怠感と眠気。久しく忘れていた人間としての体の反応だった。私が眠気と戦っているとロゼが服を持ってやってきた。





「とりあえずこれ着て」





 ロゼは私の返事を待たずにキッチンへ向かった。……花の時はあまり感じなかったが夜の森は結構冷える。私はもそもそとロゼの持ってきてくれた服に着替えた。服は男物でガサガサした生地の渋い長ズボンと白い長袖のワイシャツのような服だった。両方ともかなりサイズが大きくてダッボダボだった。というかズボンがずれる; ベルトで着るタイプでもないし……これならシャツだけでいいんだが……。




 

「……何してんの?」

「なっ!! なんて格好してるんだっ!!」





 はぁ? あ、もしかして彼の大きなシャツを借りて着てる彼女的な? ない! ない! ない! 白シャツから覗く生足にドキッとした? (´艸`)プププ! ってかアレだけ少女たちを虜にしていて今更私なんて興味ないだろう? 





「安心したまえ。 私ロゼ氏に生物学的な興味はないから」

「…………どういう意味だ?」





 私はロゼの疑問をスルーしておぼつかない足取りでキッチンに入る。どうやらスープを作っていたようだ。私は近くの木もスプーンを手にしてスープを味見した。





「まっっっずぃ;」





 異世界に転生して初の食事がコレか……。スープの中には芋とプギーの塩漬け肉、根菜類のみで他に味付けもされていない感じだった。プギーの塩漬け肉に下処理をしないで茹でたからかなり獣臭い。私は溜息を付くとキッチン内を見渡してコショウのような風味の粒と数種類のハーブを手に取り軽く刻んで加える。一煮立ちさせて味を見る。少しはましになったが……プギーって予想以上に獣臭いんだな; ふと私の目に柑橘が留まる。……そういえばプギーに柑橘ソースって本当に合うんだろうか? 臭み消しには良いだろうが……私はその柑橘を半分に切って鍋に絞る。再び味見をすると狙い通り良い感じになっていた。臭みが抑えられ爽やかな風味が足されていた。あとはこれを皿に……。と思って手を伸ばしたらロゼに止められた。





「フィオもう良いから席に付いてろ。 ……フラフラじゃないか」





 そう、どうやら私は人の体に慣れていないようで先ほどから足がガクガクフラフラするのだ。包丁もこんなに重いなんて前世で一度も感じたことは無い。私は素直に頷いてロゼがいつも座っている席の前に座る。少ししてロゼがスープの入ったお皿を二つ持ってきた。私の前に先ほどのスープの入った皿が置かれる。……かなり量が多い; ロゼの皿を見ると私の倍はよそってあったが、それにしても量が多い; 食べきれるかな?;





「……いただきます」

「いただきます」





 ロゼがスープを一口、口に含む。美味しい。その言葉に私は安心してスープを口にする。……決して毒見をさせたわけではない。ポトフに入れる具材ばかりだったが酸味の強い柑橘を加えたのでトムヤムクンのような味になっていた。私はスープを食べながら眠気がピークに達しそうだった。





「フィオ? 眠いのか?」

「……ん」





 まだ半分以上スープが残っていたが私はもう限界だった。何処で寝る? 幾つか部屋があるけど。 そんな声が聞こえた気がしたが私はそのまま意識を手放した。






いかがでしたでしょうか?

ようやく人間に姿を変えたフィオですが

これからも色々ありそうです。


ご意見、ご感想、誤字脱字、苦情、罵詈雑言等いただけると励みになります。

お気軽にご一報ください。ただあまり攻撃力が高いと作者が瀕死の重傷を負う可能性がございます。

苦情と罵詈雑言はライトにお願いいたします。


ご覧戴き、ありがとうございました。

またのお越しをお待ち申し上げております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ