【第一話】 人間やめました!
始めまして、こんばんは(*^ー゜)v
私、紅茶ポリフェノールの一種こと変人のヴァインと申します。
以後、お見知りおきいただけたら幸いの極みでございます。m(_ _)m
さて、私はコノ作品が初めての転生物なのですが意外とスラスラと言葉が出てきまして楽しみながら書いております。履歴を見てもらえれば分かるとおり、私は最近書き手ではありませんでした。しかし、精神的に辛い時、こちらである小説に出会いました。夢中で貪る様に読み明かしてどれほど心の支えになった事か……私も皆様の支えになるような作品を作り出せるような人間になれれば幸せでございます。
では、私の娯楽とストレス発散にしばしお付き合いください。
――体が動かない。
辺りを見渡そうにも首が回らない。目の前にあるのは良い感じに苔むした地面と石。そよ風が吹きぬけ、視界が揺れる。すると直ぐ近くに湖があった。そこに映っていたのは一輪の白い花だった。
「ハァッ!? 何コレ!? どういうこと!? え? ええぇぇ?!?! 何がどうなってんの!? え? ドッキリ? ドッキリ? え、ドッキリだよね??」
私の全力の問いかけに答えてくれる者は居なかった。風の音しか聞こえない。次第に頭がハッキリしてきたので、とりあえず一旦冷静になり身の回りを確認してみる事にした。右手の感覚、無い。左手の感覚、うん、無い。脚の感覚、やっぱ無い。
「…………風が気持ち良い」
私は現実逃避を始めた。
首も体も動かせず、ただ風に煽られるまま視界が揺れてぼんやりしていた。見渡す限りの大きな木、木々の間から木漏れ日が差し込み風が吹くたびに湖面に反射してキラキラと輝く。頭上の青い空は私の記憶よりもずっと高く、遠くに感じた。
ん? 記憶?
私は現実の世界に引き戻される。私には人として日本という国で日本人として暮らしてきた十七年間の記憶がある。もっと言えばゲームオタク中二病こじらせ系女子だ。(BLには手を出していないので)断じて腐女子ではないと付け加えておく。しかし、名前だけはどうしても思い出すことが出来ない。好きなゲームとアニメ、漫画ならばいくらでも思い出せるというのに……。
そうだ私はその日、自宅に帰ると二階のリビングで愛読書の【ゼ○伝】の最新巻を手に取り、のた打ち回りながら読んでいた。私の一連の動きを家族に不審に思われて一階の自室に戻り続きを読もうと階段を下りていった。ルンルン気分の私は一番最後の階段を一段抜かして一階へ飛び降りた。ソコにあったのは愛犬たちのペットシート、一階の玄関周りは大理石である。大理石は濡れると異常に滑る。そして安価なペットシートは新品でも漏るのだ。
つまり、愛犬のおしっこに滑って転んで頭打って死んだと言う事だ。何とも間抜けな死に方である。
「笑えねぇ……。」
いや、むしろ笑い飛ばすべきか? つかゼ○伝まだ読んでる途中なんですけど!?連載始まってまだ2巻なんすよ!? それも途中までしか読んでなくて!! 最終巻出てない状態で昇天とか死んでも死に切れないんですけど!?!? しかし何故、我が家の玄関周りは高価な大理石だったのか……そして何故、安価なペットシートをその上へ引いたのか……父と母の無意識の悪意を感じるのは気のせいだろうか? もしや自堕落な生活を送る私をデリートしようとしたのでは!? 『異世界で男の一人でも引っ掛けて帰って来いよ』『これが貴方の為なのよ? 私たちが貴方のためにならない事を言うはずないわ』いや、ないな。そもそもうちのダディとマァムがそんな事言うわけがない。
「コレが転生か」
私は生前、読みふけたネット小説の【転生シリーズ】を幾つか思い出していた。チート的な能力を駆使して異世界で美女をはべらしたり、国救ってみたり……。生前の私は『どんだけ今の人生に不満があるんだよ』とか思いながらそんな世界に引き込まれていった。そして、そんな物語が流行るのはやはり日本という社会が人々の理想とかけ離れ生きにくいからなのだろうと思った。誰でも現実から逃避したいと思いながら毎日暮らしているのだろう。
もちろん私もそうだ。
考えてみても欲しい今の私は何だね? そう花だ。転生と言えば異世界ハーレム! チートで世界最強!! 前世の知識で異世界救っちゃる!! みたいなご都合主義で楽で楽しい桃源郷のような所ではないのか!!!(怒) 酷い、酷い、酷すぎる!!! ヽ(>血<)ノ 何で花なの? いや花は嫌いじゃないんだけど……って、そうじゃない! 美少女に生まれ変わって王子様に拾われて超スーパー魔法少女に転職して国を救って王子様と結婚して自堕落な生活を送るはずでしょう!? 何コレ? 虐め? こんな扱いされて現実から逃避したくなっても私の責任じゃないと思う。
「話が違う~~~~!!!!!」
いかがでしたでしょうか?
まだまだ始まったばかりではありますがコノ物語を長く愛して育てていきたいと思います。
ご覧戴き、ありがとうございました。




