用語設定集
最新話までの用語設定集です。
随時更新します。
幻想世界
こちらの世界と空間的に繋がりを持つ世界。つまり異世界。
こちらの世界よりも広く、色々なものが住む。普通の人間が行くとなると完全に消滅するが、素質を持ったものは一定時間滞在可能。しかし滞在時間は素質の高さによる。
またギネフェルディーナが認めない出来事は基本的に持続出来ない世界である。そのため彼女が否定する戦争も長続きすることはなく種の存続が保たれている。
この名称はこちら側の世界にいるものたちしか使わない(つまり幻妖は使わない)。
幻妖
幻想世界に住むものたち。簡単に言えばモンスター。鞆絵たちの世界ではファンタジー小説に出てくる想像上のモンスターは全て幻妖が元となっている。力の強いものが権力を握り、寿命も、力の強いものの方が長い。身分格差が激しい。たまに上昇思考のある幻妖が強く成りたいがためにこちら側の世界にやって来る。
殺害した人間を操ることができるため、基本的に人間のことは弱者だと見下している。
ロワンモンドで死んだ場合、契約していない場合は遺体は残らない。
君主
いわゆる王様。幻妖にも族、人間で言う国が存在し、その族のトップが君主である。基本的に族の中で一番強い者がなるが、世襲制のところも存在する。君主は自分の名前に"ロワイヨム"という名前を名乗ることが可能 (称号のようなもの)。君主でないものがロワイヨムと名乗ると、厳罰な処罰が下る。
また君主と契約している者もロワイヨムと名乗ることが可能で、君主と同等の権力を有する(例としてはヘルツバール)。
族領
いわゆる国土。その族が一番多いところに存在する。その土地の中心地には基本的に君主が住んでいる。神族と導師族は族領が例外的に共通である。
神族
君主はギネフェルディーナ。幻想世界の監視者的存在であり、覇者。そのため他の族とは一線を画する実力を持っている。また人間に一番容姿が似ている族でもある。ギネフェルディーナは神様と言える存在であり、彼女が誕生したときに幻想世界は誕生し、彼女が存在するおかげで幻想世界は存続することが可能と言われている。その特異性のためか他の君主、幻妖から狙われている。
他の族の幻妖たちを監視し、行き過ぎた行為をする場合には制裁を加えることもある。
導師族
君主は一子相伝で次代はクロード。神族の補佐の立場にいる族。普段は幻想世界で起こるありとあらゆる事象を記録している。神族とさほど変わらない容姿をしている(つまり人間に似ている族である)。
治癒と記録が得意とする魔法で、治癒においてはギネフェルディーナを除き、他の追従を許さない。そのため君主はギネフェルディーナを診察出来る権限を持つ。しかし戦闘能力はほぼ皆無で打たれ弱い。神族と同じ場所に住んでいるため、神族を除いた他族が見かけることは少なく、また数も他族に比べれば少ない。
竜族
君主はアルゲベルト。基本的に爬虫類の身体に蝙蝠のような翼、長い尾と鋭い牙を持った巨体の幻妖。非常に多種類に及び、竜族はその総称として扱われる。戦闘力の高い族であり、特に防御面においては非常に優れている。すなわち打たれ強い。これらの契約者は自身の身体を強化しての肉弾戦を好む。強大すぎる力を持つため幻獣族から独自に分岐した族である。
本来の姿である竜態と神族に似た姿である竜神態を持ち、幻妖の中でも神族以上に長命で他のどの種族よりも長い。その分育つのも遅い。
他の族の争いには関与せず、中立の立場を維持し続けている。
淫魔族
君主はイディオファナ。誘惑に長ける族。それらの魔法の他に、心を読むことが出来る魔法も持つ。性質上美男美女が多い。
自分の容姿や異性を堕とす技巧に関しては絶大な自身を持つ。プライドが高く、獣族を見下している。
蟲族
虫の姿をした族。数が圧倒的に多く様々な種が存在し、生息地も様々で統一国家のような様相をみせる。力の強いものに従うことを嫌い、自由を好む。幻妖の中では短命であり力も弱く、権利が保障されていない族領も存在する。必要以上に補虫されることもあってか竜族に保護されている。
個々は弱いが、情報共有も迅速で偵察や陽動に優れている。火が天敵。
君主の求心力を高めるため、蟲姫という特殊な立場が置かれており、人間の女性の契約者が就任する。現在の蟲姫は樟葉。蟲姫は身代わりのようなことをさせられることも多い。
小人族
神族よりも背が小さく、手先が器用であり、自由気ままで楽天家な気質が多い族。手先が器用なのを生かした建築、芸術品を作製する職人が多く、彼らが造り出すものはロワンモンドの芸術に勝るとも劣らない。
族領は存在するが蟲族同様に幻想世界ではどこにでも存在する。
狼族
君主はグランド。主にロワンモンドの狼と同じ姿をしている族であるが、こちらの方が全体的に大きい。スピードに長けた族で、自慢のスピードで獲物を追いかけ、仕留める。逆にこちらの攻撃はそのスピードで避けられやすく、命中しにくい。尖った牙と爪は獲物の肉に食い込み、離れることはない。
群れを作り行動し、その中で厳しい規律がある。規律を破った者には厳しい処罰が下る。火が天敵である。
幻獣族
君主はアルクレアラ。竜族の大元の種族。個体数が少なく幻想世界の中でも滅多に幻妖が訪れないような場所に生息する。それゆえ他の族と交流を滅多に持たない。幻妖の中でも幻の族といわれるほどに遭遇するのは貴重であり、どのような暮らしをしているかは謎に包まれていたりする。
契約
いわゆる両者間の契約、絆のこと。幻妖は人間と契約することが出来る。
しかしそれには契約者の素質が必要で、しかも幻妖の強さも考えないといけない。
契約は幻妖から一方的にすることが可能。
仮契約
仮の契約。これを持って幻妖に自分の素質を測ってもらう。
解約
解約すること。人間側が一方的に行うことが可能。しかし人間を超えて生きた契約者が解約すると即座に死ぬことになり、そうでなくても代償として素質が喰われ狂ってしまう。つまり解約した場合はすぐに死ぬことになる。
契約者
幻妖と契約した人間を指す言葉。幻想世界に行くことが可能になる。
寿命は契約している幻妖に準拠。また幻妖の属する族に必然的に入ることになる。また契約している幻妖の魔法を借りることが出来るようになる(使えるようになる)。その魔法はあくまで借り物だが、それを理解せずに驕る存在も少なからず存在する。技術と努力により自分だけの魔法を開発することは可能だが、それも契約した幻妖に左右される。
アルモニーに属する契約者はバッジを受け取ることができ、様々な恩恵を預かることが出来る。
現在、減少傾向にある。
契約者の素質
素質の量は人それぞれで、無い人の方が圧倒的に多い。
また素質は幻妖にとっては力の栄養源になるため、素質を持っているものは幻妖に狙われやすい。
素質があるものが幻妖によって素質を全て喰われると、最終的には死んでしまう(しかし、幻妖から操られることはない)。一定時間経つと吸収された分は回復する。
契約者は自分の素質を対価に魔法が使えるようになる。
幻妖の吸収
幻妖は力 (魔力のこと) の栄養源として契約者の素質の吸収し、自らの糧とする。力が強い者ほど吸収速度が早いため、力の強い幻妖はより高い素質を持っているものと契約しないといけない。
精霊
ロワンモンドに存在する自由気ままな謎の存在。ヘルツバールによるとロワンモンドでの神様であるらしい。実体が無く、幽霊のような存在であるが幻妖のように魔法と魔力を持つ(ただし幻妖と比べると圧倒的に弱い)。何故か一日しか契約できないが、素質のない人間でも契約可能。発見するのが大変である。幻妖との契約とは違って、魔法使用時には意思疎通が必要。
魔法
いわゆる幻妖の持っている特技。そのため、普通に思う魔法とは若干意味合いが異なる。
契約者は契約している幻妖の魔法が使用可能。
威力や種類は契約している幻妖が使えるものに準拠。濃度が存在し、濃ゆいほどその場に催す効力が高い。言い換えるとそれは威力になる。また、発動にはイメージが必要で顕現化させるにはタイムラグが生じる。
魔力
一般的に思われている魔力と同義のもの。魔法を使用するたびに消費され、一定期間経つと元の値に回復する。魔力が多いほど強い魔法が使用できるため、一概にはいえないが、魔力の多さは強い幻妖と認められる上での一つの指標になる。また、これらは魔法とは違って生まれついたときから変わることはないが、ロワンモンドでの人間の素質を喰うことによって、増やすことが出来る(幻妖がロワンモンドに来て人間を襲おうとするのもそのため)。
人間の契約者としての素質は魔力と似たようなものであり、魔力を増やすばかりか、回復の効果もある。
壊れた物
契約者の成れの果ての一つ。契約している幻妖の素質を吸収する力が契約者の素質よりも上回った場合に起こる。理性を幻妖に喰らい付くされた契約者。放置していてもいずれは死ぬ。騎士の討伐対象。
ロワンモンド
ヴィスや鞆絵が住んでいる世界を幻妖達が呼ぶときに使う用語。
幻妖がこちら側の世界に来ると力が弱まり、元々力の弱い幻妖は実体化すら出来なくなる。契約した幻妖は何の障害もなく居ることが出来、弱体化しない。さらには人間と変わらない姿になることもできる。
アルモニー
表向きは世界的大企業。素質を持つものを保護する活動を行っている。また、こちら側の世界にいる契約者は基本的に全てこの組織に入っている。トップはヘルツバール。
本部はイギリスにあり、すべての場所を歩き回るのには一週間かかるほどには広い。ヘルツバールが結界を張っており、過ごしやすいようにと場所によって気候が変わるようになっている。その様子は一瞬の別世界である。
契約者や騎士を支える職員も存在する。職員を取り纏める事務長は普通の人間であるが皆から尊敬され、ヘルツバールに対しても苦情をいえることができる立ち位置にある。
騎士
全員、契約者で、人間に悪さをする幻妖を倒すのが仕事。下手をすれば死ぬこともある職業である。
壊れた物も討伐対象であるが、人に害を及ぼさない幻妖は討伐対象外である。
現在減少傾向にあり、ヴィスもこれに属する。
治療師
全員、契約者で、契約者の体調管理や治療を担当する。騎士の任務に同行することもある。レイアーナはこれの長である。
治療には身体の回復力を高めたり、魔法のかかった薬を体内に送り込んだりすることによって行われる。
教師
アルモニーに所属してから日の浅い人たちに幻妖や契約者、幻想世界のことを教える人たち。これらはどんな人であっても義務付けられている。
基本的にはヘルツバールの認可制で成ることができ、他の職業と共有可能。もちろん教師のみの人もいる。わずかながらだが契約者ではない教師もいる。
異端者
全員、契約者で、規律を大幅に逸脱した契約者を秘密裏に殺害、捕獲する任務を担う。幻想世界でいうところの神族と同じような役割。
少数精鋭で、秘密主義。この職種になった人は自分の職種を他人に教えることは出来ない(契約者が癒着するのを防ぐため)。
連絡係
全員、契約者で連絡係。瞬間移動の魔法が使え、遠くの者と会話出来る契約者がなることができる。
狭間の世界
ロワンモンド、イリュジオンの間にある第三の世界。詳細は不明。
アルノマル
人間でありながら幻妖のように魔法を使える存在。人間と幻妖どちらからも嫌われる傾向があり、不幸な人生を送って死にやすい。ヴィスとヘルツバールがこれに該当する。