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第八話 勇者トオル・天

  ***



 十年後になっても俺はサクラに元の世界に戻してと願わないだろう。俺は一度サクラにあちらに戻された時に目の前の蘭よりも、リンやジュジュやツバキやニタやルートを思っていた。そして、悲しい宿命を背負わされた魔王、サクラを。俺はこちらでやり残したことをしよう。俺が変わらなくても出来るのか。勇者伝説に逆らってどうなるのかやってやる! 俺を選んだ奴め、後悔しろ!



  ***



「やっと正解する勇者に当たったね」

「当たったって、くじじゃないんだから」

「いろいろ選んだのに、なかなか正解しないもんだね」

「ねえ、その気分でいろいろ異世界に転生させて遊ぶのやめたら?」

「えー? なんで? いいじゃない? もう一度人生やり直してみんな喜んでるし」

「そうかな?」

「魔物の湧く時期を狙ってあの娘と勇者を転生させてる。なーんて、思ってもみない展開でしょ?」

「……そこに何の意味があるの?」

「意味があるの? ってあるわけないじゃない! でも、あの娘の魔力は大きくて危険だったんだよ。それを有効利用しようとしたんだ。あの娘が勇者に切られる時に発する魔力で魔物が全滅してたんだけどね」

「それはそれで正解だったんじゃないか?」

「それじゃあ、あの世界は魔物にやられ続けるじゃないか。魔物はあの世界の人間を襲うことが無上の喜びだからね。しばらくしたら魔物は姿を消すけどまた現れる。あの娘の魔法ならずっとあの世界を守れる。時間かかったな。これからは一つ転生、あ、二つか転生できなくなるなあ」

「……」

「どっかに面白い世界ないかな?」



 天の神様の


 い・う・と・お・り


長い長い物語読んでいただきありがとうございました。気に入っていただける作品になっていたら嬉しいです。

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