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第七話 ルート・ジュジュ・サクラ

  ***



 今までの魔王伝説をひっくり返すこの話! もう、帰ってきたサクラにくっついて今までの勇者について聞きまくる。

 まさか俺が伝説を書き換えていくなんて! 書き換えた伝説はすぐに世界中に配信する。楽しい! 楽しすぎる毎日!

 トオルに聞いても全然話をしないんでその辺は省いて書いてるから、勇者伝説は乗り気にならない。

 だいたい俺が魔法を出す度に怒るんだよな。怒りっぽい勇者だ。

「ルートなんで黙ってた!」

 とかね。簡単に旅したら伝説が台無しだよ。トオルには伝説のよさがわからないんだから。



  ***



 暇なの! 毎日みんな無事に帰ってくるのはいいことなんだけど。

 ルートはずっと伝説書いてるし。暇! だけど、そう言ったら世界樹に行けって言われるよね?

 それにトオルはすぐに無茶をする。自分のせいで魔王って言われてたサクラを切らなかったからって、魔物に人が襲われないかって限界まで戦ってくる。始めはこれ以上無茶はやらないで欲しかったから、放っておいたけど、見てられなくて、毎日トオルの介抱してる。トオルってばこのまま十年頑張るのかな?




  ***




 ああ、外の世界! 世界中を魔物を倒して世界を見て回る。こんな生き方もあったんだ。魔王と言われない日が来るなんて思わなかった。

 桜が舞い散っている中にいる。トオルがいた田舎にはなかったみたいだけど、桜はこの世界にもあった。世界を見て回ってここにたどり着いた。

 十年後トオルを元の世界に戻して私もまた転生しよう。リンやツバキやジュジュやニタやルートと別れるのはさみしいけれど、トオルのいない世界なら、また勇者に切られる魔王に戻った方がいい。

 トオルがいなくなったら十年後にまた勇者が来るだろう。それまでは一人で魔物を倒して生きて行こう。トオルには私を切る事が出来ないだろうから。


 それにしてもルートはしつこい。昔の話をそんなに覚えてないって! 同じように転生してずっと一人でいて、会うのは勇者一行だけだったんだから。しかも、すぐに切られるし。ああ、今日はどうやってルートから逃げようか。またトオルの部屋に逃げ込もう。ルートはトオルにいつも怒られてるからな。




  ***

次が最終話となります。最後まで読んでいただけたらと思います。

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