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第二話 魔王の城へ

 



 ***



「透その服、今度着て来てね」

「え…」

「私が選んだのよ。今度着て来てね!!」

「わかったよ。蘭」

 蘭なにむきになってるんだよ。



 ***



「ハッ!」

 もう嫌だよこの起き方。あれ? ルートもニタも寝てる。どうやらあのまま爆睡してたみたいだな。明日は寝れないし。今のうちに寝ておこう。





 朝だ。よかった。あの起き方じゃあなくて。



 街を出る。やっぱりリンはメイド服だし、ジュジュはもはや妖精だし、ツバキいっそ踊ってくれ、踊り子に見えるから。

 ニタまた高校生だし、一体なんの集団だろう。でも、こちら側には世界樹と魔王の城しかない。だから、人は誰もいない。そして何故か魔物も。なんでだ? 魔王の城に近づくほどに増えるんだよな、魔物。なのに魔物は影も形もない。

 魔物を待ってるわけじゃないむしろ会いたくないから、今のうちだと距離を稼ぐように急いでいたが、そのうち普通の歩みになる。本当に魔物がどこからも出てこない。



 予想よりもかなり早くに魔王の城に着いてしまった。心の準備もいろんな心構えもつかないまま。


「開けるぞ!」


 城の門を開ける。魔物がウジャウジャを想像してたのにそこは城に続く道があるだけ。

 とにかくその道を進む。城の扉だ。


「開けるぞ!」


 いくらなんでもここには……いない。がらんとした城の中。音もしない。冷たい空気が漂っている。

 城の中がわからないから、片っ端からドアを開ける。いい加減俺も開ける度にみんなに言う事もしなくなった。どんどん階段を見つけて登って行く。だいたいの城の構造がわかって階段も簡単に見つけられるようになる。

 さっと扉を開けた。

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