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第十一話 乱暴娘達

 朝日が登ってきた。昨日は長かったが今日は違った。まあ、怪我をしてジュジュに治癒され続けて、さらにリンとツバキが戦闘に入ってくれてたんでヤキモキする時間が長かったからだろう。今日は自由の身でしかも昼間に寝てたんで快調だった。




 さすが魔物だ。すんなり俺に朝は迎えさせてくれない。

「魔物だー! 右側!」

 夜警も声枯れかけてるし。交代してるのに。これで、まだ、魔物がウジャウジャの海じゃあないんだよな。魔王の城ってどうなってるの?



 右側に走りより下を見る。灯りは邪魔なので消されている。

 ああ、とどっめかって感じでサメが来たよ。前にせり出してる口がかなり危ないんだよな。

 ってか夜警、なんで見えるんだ? 魔法? なんてまたどうでもいいことを考えてる。その間にもサメが登って来てるし。チッ。一匹が先陣切って登ってる。

 最初一匹を切ってからは怒涛のサメ尽くし。さっきの技を使う余裕なし。小回り振りで次々と薙ぎ払う。めんどくさい。さっきのワザを使いたいが失敗すると船に上がられる。それは避けたい。昨日のエビの団体さんの二の舞いになりかねない。いや、サメだともっと酷い事になるだろう。

 ちょっとこれ魔物多くない? 群れてる仲間の数なんだろうけど数の落差が激しいよ。




 ハアハア


 息きれたけど何とか魔物を船の上に上がらせずに全部を海に落とした。周りの剣士も魔法使いも成長してるのか? 昨日と違うのはそのせいか?



 腹減ったし、眠い。さっきので勘弁してくれ魔物。



 俺の願いが珍しく叶い、次の魔物の襲撃なしで食堂へ。


 昨日のことがあるからか、ツバキもリンもジュジュも駆け寄ってきて俺を叩く。なぜ怪我の確認が叩くなんだ。三人娘! 乱暴過ぎるぞ。ニタは相変わらず平和な微笑み。なんだ俺らの空気が緩んでるのはニタのせいだったのか。まあ、それに関係なくこの剣がなかったら俺たち勇者一行には全く見えないだろうけどな。勇者の剣があっても見えてないかもな。



 はあーベットがこんなに安息をくれるなんて! 疲れた体を横たえる。最後のサメめ! あれがなきゃもう少し楽な戦闘だったのに。


 気づかぬ間に夢の中へ。


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