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第八話 夜の海の激闘終わる

 それからも眠りにつく前に魔物の襲撃に合う。俺は船長に言われたやり方でやってみた。最初は力加減がわからなかったが、戦いをこなして行くうちに、コツをつかんでいった。体力の消耗が少なくなってる。船長ありがとう!



  *



 朝日が登って来るのを俺ははじめて見た。そして感動、いや、安堵した。寝れる! ベットでの安眠だー! 船に灯されていた灯りが消える。戦闘に加わっていた魔法使いのものかと思ってたら、船長だった。船長!? 何者なんだ? 戦いは剣を使ってたのに。



 次々に戦闘員が起こされて朝食を取っているみたいだ。そういや腹減った。食べて寝るんだろうか。しかし、魔物は俺の安堵を許してはくれない。



  *



「魔物だ! 前方。」

 はいはい。行きますよ。朝食の匂いを振り切り前方へ。あ、昼間、いや昨日やられた貝! 今度こそリベンジしてやる。俺のやる気にも火がついた。

 だんだん大きな剣を操るコツも掴んできた。大きいし重いから普通よりかは体力を使うが、以前に比べれば軽々だと言ってもいいくらいだ。一日中戦った成果は出てるな。

 例のウニュウニュに注意しつつも次々と切りつけていく。海はいいな。あの紫色の液体の残骸見なくていいから。



 最後の一匹を叩き切り。戦闘終了。



「おい。坊主なかなか様になってきたぞ!」

「はい」

 なんか俺、素直ないい子になってるな。船長相手だとついこういう態度になる。


 後ろでは続々と交代の剣士や魔法使いが出て来てる。リンもツバキも見当たらない。ニタはちゃんといるのに。きっと夜の戦闘に加わったから遅く起床になったんだろう。船長なかなか気が利くな。あの冒険者的ところをもっとなくせばいいのに。



「ニタ、頼んだぞ!」

「なあ、ツバキ! とリンは?」

 ニタ、それをリンが聞いたら怒るぞ。

「夜に俺がイカにやられてジュジュに手当を受けてたんだけど、リンもツバキも一緒に起きてきたんだ。で、そのまま俺が回復するまで戦ってたんで遅くまで起きてたから、寝かしてくれてるんじゃないか?」

「そう、そうか」

 残念そうだな。まあ、一日中って訳じゃないだろう。

「ツバキもリンもそのうち来るよ。怪我気をつけろよ。エビは下からも攻撃するし、イカも毒あるからな」

「あ、うん。わかった。おやすみ、トオル」

 後ろ手にニタに手をふる。限界だった。匂いにつられてそのまま食堂へ。あー。ご飯あるよ。良かった。さっきまで一緒だった剣士や魔法使いもいる。みんなじゃないから、残りは睡魔を取ったんだろう。



 幸せなひととき。ニタのベットの隣に満腹になった俺は体を沈める。うう、眠りって大事だよな………


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