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第七話 海には魔物以外にもいる

エラーか間違いか同話が並んでいるので修正します。

 さて、なんだろう。凄い眠い。時間的にも体力的にもかなり限界きてるもんな。夜警の声がするまで仮眠ぐらいいいかな。なんか周りも靄がかかってきて眠りにどんどん誘われてく。



 その時、夜警の声ではなく鐘の音が響く。かなり大きな音だ。そう言えばなんでこんな大きな鐘がこんなところにあるんだと、船内で働いている時に思った。大きいからかなり大きな邪魔物だった。甲板の先端に設置してあるもののかなり邪魔だった。



 鐘の音で一気に目が覚める。

「セイレーンが出たぞ!! 気をつけろ眠ったら連れていかれるぞ!!」

 この鐘の音を聞いて今の発言聞いたら眠れるか!

「来たぞ!! 右前方!」

 夜警の声だ。




 みんなは走りよらない? え? 少し手前で待機してる。ええ? セイレーンは魔物じゃないの?

 何時の間にか呼ばれたのか、さっきの魔術師が俺たちの先頭に立った。え? 魔術師?

 ザバッ

 て大音量な水音と共に、相手にならない大きさの人魚もどきがあらわれた。なんだか残念だよ。半身半魚なんだけどさ。いや、割合が違ってる。足は魚で体が人なんだけど、顔がまた魚……ジュゴンっぽい。とても魅力のあるセイレーンではなかった。さっきから聞こえてくるこの綺麗な歌声もぶち壊しだな、これじゃあ。


 でも、大きさは半端じゃない。車、いやトラックはあるね大型の。しかもなぜか浮いている。ふわふわと。

 魔術師が呪文を唱え魔石で作ったらしい数珠状のものを握りしめている。大丈夫なのか? さっきの剣士が思い浮かぶ。この魔術師じゃあ、完治してなかったけど。魔法使いじゃダメなのか?

 ちっとも効いてるように見えないがジュゴンいや、セイレーンはふわふわ浮いたままそこいる。もちろん船は動いてるからセイレーンも一緒に動いているんだろう。

 動きのない緊迫した試合を見ているようだ。ジュゴンの顔が緊迫を俺から奪おうとするがみんなは緊張している。相当な敵なんだろう。どうなるんだ? これから?




 気がつくと歌がやんでいる。霧も徐々に晴れて行く。

 バシャバシャ

 といや、もっと大きい音だ、がして船体を大きく揺らしてジュゴンは、いや、セイレーンは海中に去って行った。



 何だったんだよ!!




 船長に聞くしかない。こんなモヤモヤは嫌だ。

「あの、ジュゴ、いや、セイレーンに何をしたんですか? セイレーンって魔物じゃないですよね?」

 そう、そうなんだ! セイレーンからあの紫色の煙は出てなかった。

「ああ、聞いたこともないんだな。セイレーンは魔物じゃない。ずっと昔から海にいるんだ。時々出てきては眠らせた者を連れ去るんだ。どこに行くかはわかってないが、まあ、連れていかれた者は死んでるんだろうけどな」

 簡単に言うね。ってか言っててくれよ! 危うく寝るとこだったじゃないか! なんてことは言えずに。

「魔術師は何をしてたんです? 魔術師って医療専門だと思ってたんですけど」

「魔術師は治癒の力をセイレーンに注いでいたんだ。なぜかはわからないがそうすると帰ってくれるんだ。今までにも剣士や魔法使いがいろいろとやったが全く効果がなかった。多くの船が沈められたのか、船ごとさらわれたのか。ボロボロになって帰ってくる船も多かった。ところが怖さのあまりに船に乗ってた魔術師が治癒の魔法を使ったらはじめて効果があったんだ。そこからは、眠り防止の鐘と魔術師で安全になったけどな」

 ジュゴン、いやセイレーン怪我してるのか? じゃあ、なんで人を連れていくんだー! 異世界恐るべし。ってジュジュがやったならあっという間にセイレーンは帰って行ってたのか?


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