第 話 そして、とある手紙の行方1
1年…!ほぼ1年経ってしまった!!
しかも、短い…。
お久しぶりだね。
元気にしているかな?
君はきっと、便りがないのは元気な証拠だって、根拠もないようなことを言うのかもしれないけど…。
私は君がまた、無茶なこと…無理なことをしているんじゃないかって思ってしまうよ。
君はいつだって、我慢して、1人で頑張っちゃうから、とても心配…。
君に出会って、別れてから、いったいどれくらいの時が経っただろうね。
お互いに永い時を生きる者だから、それほどの長さと意識していなかったけど、「また会おう」と言ったのに、まだ一度も会えていないね。
出会った時は、こんなに君に会いたくなるなんて、思ってもいなかった…。
いっしょにいたのは、ほんの数か月だったのにね。君を忘れることができなかったのは、どうしてだろう?
君の噂を聞くたびに、私はあの楽しかった日々を思い出していたよ。
今回、君に手紙を書こうと思いたったのは、少し気になることがあったから…。
私は、旅の途中で出会ったんだよ。
君に似た懐かしい空気をまとった者に…。
君を思い出してしまった…。会いたいと思ってしまった。
…君が無くしたものの大きさを、私は知っているのに…。
あの時は、会おうと思わなかった。
勝手に君は…大丈夫だと思ってしまった。
後悔しているんだよ。
君は今、何を思い、何を感じ、何を頼りにしているんだろう?
そればかり考えてしまう…。
今度、君を捜しに行くよ。
会いに行くよ。
そのとき、君の笑顔が見られたら…それだけで、私は嬉しい。
本当だよ?
また会おうね。
君の友人より




