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0話 孤立
信じていた。
あぁ、信じていたさ。
でも君はどうだった?
人に追い詰められていた俺をみていて楽しかった?
泣きながら君を見ていた俺は滑稽だった?
人の視線に怯えている俺を見て愉快だった?
あの日交わした約束
『守る』
と強く言ってくれた目
そんな目はいつしか
歪んで
沈んで
狂って
俺に周りのやつらと
同じような目で見てきた
自分は落胆した
所詮みんな同じなんだと
俺自身をみてくれていたと思っていたのに
捨てられた俺に残ったのは
孤独だった
復讐だなんて、考えなかった
ただ、死んでもいいとは思った
でも弱い俺にはそんな勇気はなくて
死なずに、生きている
ただ、この世界から孤立しながら