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スノーフレークの咲く庭で  作者: 桔梗
第3章 コトの真相
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コトの真相 1

指定の教室にたどり着いた2人。教室のドアを開けると、ますます、不安にさせるものがあります。勇気を振り絞って進んだ先にあるものは?


<これまでの登場人物> 

 桜庭 智哉(経済1年) 

 藤井 和希(教育1年) 

 桜の木の下の男

 教室のドアを開けて中を覗きこむが、暗幕が1枚、天井から垂れ

下がってるのが見えるだけで、人の気配がしない。そして、その暗

幕にも、貼り紙があった。

 

 

 ”ドアを閉めて、お進みください”

 

 

「カ~ズ~君~。」

 

 見ると、トモがすごく不安そうな目で見つめてる。泣きそうにな

ってる。僕は、精一杯の笑顔をつくり、(ふっ)と笑いながら言っ

た。

 

「ここまで来たら、行くしかないだろ。な!」

 

「うん。」

 

 カズ君はドアを閉め、オレは、カズ君の後ろにぴったりくっつい

たまま、一緒に暗幕の方へ歩いていく。歩きながら、カズ君のトレ

ーナーの裾をしっかりと掴んだ。 

 暗幕をくぐり抜けると、光が眩しくて、二人とも、目を細めた。

 

 

 

 パーン!パパーン!

 

 

 耳が痛くなるようなクラッカーの音に、二人はビックリして細め

た目を急いで開けた。周りを見渡すと、クラッカーを引っ張る格好

の人達に囲まれてる。十人近く居そうだ。そしてオレ達は、全身、

紙テープまみれだ。空からは、落下傘がふわりふわりと、優雅に下

りてきてる。

 

「サクラちゃん、入会、おめでとう~!!」

 

 オレは、何が何だか、わからなくて、呆然としていた。隣にいる

カズ君も、ポカーンとしてる。

 

「サクラちゃん、僕のこと、覚えてない?

 ほら、昨日、大きな桜の木の下で紙を渡した…」

 

「桜…紙…。…入会…………ふえーん(泣)!」

 

「トモ?」

 

 オレは、周りで何が起こっているのか付いていけず、訳がわから

なくなって、隣にいたカズ君にしがみつき、恥ずかしいほどの大声

で、これでもか、ってくらい泣いた。

 後から聞いた話では、カズ君は心配そうな顔をしながら、ずっと

頭をなでなでして、抱きしめていてくれたんだって。

 カズくんって、いいヤツ!


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