誓い 2
再び、週末がやってきた。2回目の合宿の日だ。集合場所で、
カズ君は、のばらさんと椿さんが怖いらしく、2人が近づいて
くる気配を察して見つからないように集団から離れて柱の影と
同化している。そうこうしているうちに送迎バスが来て、カズ君
とまだ来ていない会長以外は全員乗り込んだ。
「はぁ・・・」
雫さんが、こめかみを押さえた。。
「平穏無事な時代が懐かしいですわ。」
杏さんは、大きなため息をつき、その場から動こうとしない
カズ君のところに行った。
「藤井君、時間よ。」
それでも、カズ君は動かない。いや、動けないでいた。行かな
くてはいけないのはわかっているのだが、足が動かないのだ。
「カズ君・・・」
窓越しに見える光景に、オレは、カズ君がまた、引きこもりに
なってしまいそうで怖かった。降りて説得しようと立ち上がり
かけたところを山田さんに制された。山田さんを見ると、無言で
首を横に振っている。そこに、会長がやってきて、2~3言話して
すぐ、バスに乗り込んだ。杏さんも乗ったが、カズ君は来ない。
バスの扉が閉まり、出発した。結局、カズくんは、バスには乗らず、
30分程後から来る梅林さんに拾ってもらうことにしたと聞かされた。




