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晴れない心 4
俺、山田拓斗は、サクラちゃんの背後に回り、後ろから抱きしめ
上げて拘束する。そして、ギュッと抱きしめる。サクラちゃんは、
俺より体温が高いので、抱きしめると、陽だまりのように暖かくて
気持ちが良い温もりに包まれ、まどろんでしまう。
ずっと、このまま・・・
いつまでも・・・
俺の願いは通じるのだろうか?
しばらくそのままだったが、サクラちゃんは、何かを振り払う
かのように、ブンブンと頭を振り、身をよじって、俺から脱出する。
「サクラ・・・ちゃん?」
まただ。拒絶され、俺は、泣きそうになるのを必死でこらえる。
顔に力を込め、涙が出ないように頑張った。日に日に、サクラ
ちゃんがいないと駄目な自分になっていくのがわかって怖くなる。
このままいくと、俺は田中さんの時のように依存してしまうだろう。
サクラちゃんとは、そういう関係には、なりたくない。一体どう
したらいいのだろう。




