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晴れない心 3
そこに、紅葉山会長が入ってきた。2人を見るなり、目をしかめる。
「また、じゃれているの?」
「はい(ハート)」
「違います!」
奇妙な合唱に、会長はふふっと笑う。
「ところで、藤井くんとは、まだ連絡つかないのか?」
「はい。」
沈んだ声で答える。
「そっか・・・。もう、木曜だし、そろそろかな?」
え?何が?
聞き出す前に、会長はさっさと部屋を出て行ってしまった。
山田さんを見ると、小さくうなずいた。
「きっと、会長が何とかしてくれるよ。いつも、俺たちのこと、
見守ってくれているから。」
「でも・・・・。でもね、このまま何も変わらないのが、一番
怖いよ。そうなっちゃったら、もう、どうしていいかわから
ないよ。」
「会長を信じるしかない。会長なら、きっと大丈夫だよ。」
俺は、ちょっと震えているサクラちゃんの肩を抱き寄せた。




