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スノーフレークの咲く庭で  作者: 桔梗
第10章 各々の想い
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各々の想い 7

 リンゴーン

 リンゴーン


 突然、重厚な音色の鐘の音が鳴った。


「おっと、もうそんな時間か。さぁてと、上がろうか。」


「待って、この跡を消す方法、知りません?」


「うーん、時間かな。」


「は?」


「そのキスマークを今すぐ消すのは無理だよ。時間がたったら、きっと

 消えるよ。」


「そんなぁ。」


 和希は、ガクリとうな垂れた。そんな和希に、呑気な声がかかる。


「カズ君、もう、集合時間だって。上がらないの?」


「あっ、トモ。えっと、そのー、先に・・・上がっててくれる?」


 和希は、跡を見られたくないので、一緒に着替えする訳にはいか

ない。トモに冷静に受け答えするのに一生懸命で、声がうわずって

いるのに気がつかなかった。トモは敏感に感じ取っていたが、聞い

ても答えてくれないだろうと重い、あえて聞かなかった。


「うん。先に行ってるね。」


 トモは、山田さんと浴室を出て行った。渋い顔をした梅林さんが

つぶやく。


「内緒なんだ。」


「言えないです。」


「ふーん。サクラちゃん、着替え終わったら呼びにくるから。」


 と言い残して、梅林さんも出て行った。


「しばらく、寮のお風呂に行けない・・・」


 この2日間で悩みをたくさん抱えてしまった和希は、深いため息

をついた。

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