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各々の想い 6
サクラちゃんと山田さんは、広い浴槽の向こう側に行ってしまった。
「あいつら、力、有り余ってるな。」
「僕は、こんなに疲れてるというのに。」
「和希、おまえは、ほとんど関係ないのに巻き込んでごめんな。」
「梅林さん?」
「オレの名前は、翔太。翔太って呼んでって言ったよね。」
「わわ、すみません。でも、関係ないって?」
「ああ、女の子2人を相手していたのは、俺。おまえは、隣で
グーグー寝息たてて寝てたよ。たまに、のばらが和希のいろんな
ところ触っても、全然起きないから、つまんないって、怒ってた。」
「いろんなところって…」
「何?知りたい?
最初は、ボディタッチくらいだったのだけど、そのうち、体中にキス
して、しまいには…」
「やめっ!もう、いいです。やっぱり聞かなきゃ良かったかも。」
「ちなみに、太ももの付け根に思いっきりキスマーク付けてたみたい
だけど、消えた?」
「は?あ!!」
まさか、と思いつつ、慌てて見ると、赤い跡が見事にくっきりと
残っていた。僕は恥ずかしくなって、両手で跡を隠した。




