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夜の代償 13
和希は、プールを見て驚いた。50Mプールと、それを囲うよう
にグルっと1周している細長い道のようなプールがあった。イン
ストラクターさんに聞くと、そっちは、ウォーキング用のプール
だという。新入生は、普通なら、この時期はウォーキングのみだと
いう。そして、それに慣れたころにやっとアクアビクスが登場し、
水圧や水の抵抗、浮力を利用して、無理な負荷がかからず体を
動かし、心肺機能を鍛えるそうだ。
「秀一、あの子達に、相当、ご立腹だったからなー。」
梅林達は、会長に言われた通りに、アクアビクスの音楽をかけ
ながら、水中浮遊をしていた。最初は音楽がうるさかったが、
慣れてしまうと気にならず、最後の方は睡魔との闘いだった。
「気持ち良かった。」
「心が洗われる感じがしますね。」
終わって、サウナに向かう途中で、のばらと椿が前方から来る
のが見えて、慌てて、疲れたふりをした。。
「これから?」
「頑張ってね。」
「うわー。お疲れだね~。」
へろへろになったふりをしながら、二人を見送った。




