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夜の代償 12
のばらと椿は、へばっていたが、食べないことには動けないので、
誰も居なくなった昼食会場の温室で、もくもくと食べていた。そこ
に、百合が走ってきた。
「どうやら、梅林が紅葉山を怒らせたみたいだよ。で、梅林だけ、
午後のメニュー、増えるんだって。」
聞いてた2人は、ふーんと、不敵な笑みを浮かべた。
「よく、そんなの、わかったね。」
「梅林の部屋から出てきた会長と廊下にいた雫が話しながら歩いて
いたので、ちょっと聞き耳を・・・」
「百合ちゃーん、すごぉーいっ!」
「あとね、2人が追っかけられた犬は、雫さんと紅葉山会長が散歩
させてたんだけど、あまりにもうれしくて、興奮した犬が暴走した
らしいよ。」
「あれは、マジで、噛み殺されるって思ったよ。」
「やばかったよね~~。」
「私、もう行くね。昼休憩入るの、早かったから。」
と言って、百合はさっさと行ってしまった。
「昼からもあるんだよね~。まじ、うぜぇなぁ~。」
「もっと、楽なとこだって聞いてたのに。」
二人は深いため息をついた。




