57/79
夜の代償 8
「二人は、無事、完走したって。」
「そうですか・・・。また、休んでたら、犬達にお手伝いしてもら
おうと思っていたのですが。」
20匹もの大型犬に囲まれているにもかかわらず、優雅に話して
いるのは、紅葉山と雫だった。
「おまえたち、よく頑張りましたね。ありがとう。」
犬たちにお礼を言い、自分達が背負っているのとは別に、2個の
リュックを手に持って別荘へ戻っていった。
その頃、山田と桜庭は、昼食をのんびりと食べていた。
「カズ君、大丈夫かな?」
「サクラちゃん、心配?」
カズ君たちのメニューは、相当ハードだ。オレがあれをやったら、
恐らく途中で倒れているだろう。
「きっと、大丈夫だよ。会長も、巻き添えを食った方には、そんな
にキツクはしない筈だから。・・・むしろ、女の子2人の方が、
大変かも。」




