夜の代償 5
朝食を食べ、今日のトレーニングメニューを個々に渡された。
渡されたメニュー表を見て、梅林と藤井は愕然とした。
ランニング20km
トレーニング室1時間筋肉増量コース
アクアビクスハードクラス1時間
素振り200回
打ちっ放し場の玉拾い
ちょうど、秀一が通ったので、聞いてみる。
「おい、秀一。なんなんだ、これは?」
紅葉山が、含み笑いをしながら歩み寄る。
「なかなかだろ。考えるの、苦労したんだぜ。昨日のメニューは
新人歓迎で軽くしたから、4人とも運動し足りなかっただろ。
椿さんとのばらさんは、トレーニング室を抜かして梅林達と同じ
メニューにしておいたから、4人で頑張ってね。今日中に終わら
せてくれれば、大学まで送ってくれるけど、終わらなかったら
自力で帰ってきてくれ。」
言うことだけ言って、颯爽と去っていった。ちょうど、そこに
桜庭&山田コンビが通りかかったので、メニュー表を見せてもらう。
ランニング5km
トレーニング室30分間体ほぐしコース
アクアビクスソフトクラス1時間
素振り50回
コートに出て打ち合い30分
「うわっ、何これ?トモのメニュー、僕達のと全然違う・・・」
「これが、普通のコースだよ。秀一のヤロー、やりすぎだよ。」
梅林さんが深いため息をつく。山田さんが、何かに気が付いた
らしい。
「もしかして、・・・バレました?」
「バレた。3人でベッドの上にいたのを見られた。合宿中は毎回
起こしに来るんだよ。俺、寝起きが悪いから。」
「俺も、昔、勇・・・いや、田中さんとキスしながら裸でからみ
付いて寝てるところを見つかって、このメニューに近い物を、
2回ほど、やったことあります。」
「そういえば、おまえ、昨年は、田中ちゃんに相当纏わりつか
れてたな。」
「俺でも何とかこなしましたから、大丈夫ですって。頑張って
ください。」
「頑張ってね、カズ君。」
そう言って、山田さん達は行ってしまった。梅林と藤井は、
ずっと、ブーブー文句を言っている椿さんとのばらさんを連れて、
20kmコースに向かい走り始めた。




