夜の代償 4
山田さんが、”ん?”と言いながらカズ君に尋ねた。
「藤井君は、梅林部長と同室だったよね。部長は?」
「あ、僕達の部屋・・・かな?隣にのばらが寝ていて、ビックリし
て、そばにあったガウンを羽織って部屋を飛び出してきたから、
わからないです。」
その頃、梅林の部屋では、部屋の中にいた人全員が目を覚まし
ていた。
「和希ったら、ひどくない~?目が覚めたらいないんだよ~。」
「マジ、さいてー。」
「でも、俺としては、今最高にいい気分なんだけど。全裸の美女
2人に挟まれてさ。」
部屋の中にいた3人は、梅林のベッドの上で同じ布団に入って
横になっていた。真ん中で寝てる梅林が言う。
「椿ちゃんも、いい匂いだけど、のばらちゃんも、いい匂いだね。
どっちも好きだな。このまま昼までのんびりしていたいな。」
コンコン
ドアをノックし終わると同時にドアが開いて、紅葉山会長が
部屋に入ってきた。梅林のベッドを見るなり、眉をピクリとさせ、
立ち止まって凝視している。
「梅ちゃんとのばらさんと椿さんか。藤井君はどこ?」
「さっきまで、一緒だったよ。」
「百合さんは?」
「多分、部屋で、小説書いてる。」
紅葉山は黙り込んだ。
「秀一、そんなに怖い顔するなって。」
無言に耐えられなくなって梅林が言葉をかけるが、とうとう
一言も発することなく紅葉山は部屋を後にした。




