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それぞれの夜 5
お風呂がとても気持ちが良かったので、部屋に戻ってすぐ、眠って
しまった。
夜中に何か聞こえて、意識が戻った。
「う~~~~、う~~~~。」
やっぱり、何か聞こえる。
幽霊だったりして?
「う~~~~、う~~~~。」
音の聞こえる方には、確か、山田さんが寝てるはず。恐る恐る、
山田さんの方に近づくと、山田さんが大汗を掻いて、うなされて
いる。
「山田さん?」
「う~~~~、う~~~~。
あぁ。や・め・・・・・いや!うわあぁ~。
う~~~~。」
「山田さん・・・」
揺さぶっても、全く起きる気配がない。その間もずっと、うな
されたままだ。突然、腕をガシっと捕まれ、しがみ付いてきた。
オレは、どうしたらいいかわからなくて困っていたら、山田さん
が、しがみ付きながら震えてきた。きっと夢の中で怖い目に
あってるのだろう。震えが治まるまで、ずっと山田さんを抱き
しめていた。




