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スノーフレークの咲く庭で  作者: 桔梗
第8章 それぞれの夜
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それぞれの夜 4

 2人で湯船に入って、温泉のお風呂を満喫していた。そのうち、

何か視線を感じ、隣にいた山田さんを見ると、オレの方に視線が

ある。


「山田さん?」


 山田さんは、はっとして視線を逸らした。その時、ドアの開く

音がして、高田さんと古田さんが入ってきた。2人は、軽く体を

洗って、同じ浴槽に入ってきた。やっと、落ち着いたところなの

に、高田さんと古田さんがさっきの出来事を蒸し返す。


「さっきは、ものすごい大声でビックリしたよ。サクラちゃん

 でも、あんなに怒ること、あるんだね。」


「その後、山田が、走って出て行ったサクラちゃんを追っかけた

 だろ。あれにはビックリしたよ。」


「怒らせた原因の藤井なんか、”あれ~?トモ、どこいくのぉ~”

 だぜ。自分のやらかしたこと、全然解ってないんだぜ。酒に飲ま

 れ過ぎだって、思うだろ?」


「サクラちゃん、さっきのが初チューとか、言わないよね。」


 オレは、どう答えていいのか解らなくて、俯く。


「え!うっそー。」


「まじかよ。」


 オレは、さらに俯いて小さくなる。見かねた山田さんが、話を

変えてくれた。


「おまえら2人とは違うんだよ。しかも、これから姫たちと、

 お楽しみなんだろ。いいよな~。」


「まあな。桃は、すっごく可愛いんだよ。」


 鼻の下を伸ばしながら、高田さんが惚気る。負けじと、古田さ

んも対抗する。


「杏の着物姿、すっごく色っぽいんだぜ。今日は、悪代官ごっこ

 しようって言っているんだ。帯の紐、解くの楽しみだなー。

 ぐふふふ。」


 古田さん、笑い方がおかしくて怖い。悪代官ごっこって、確か、

あーーれーーとか言って、クルクル回りながら帯の紐を解いてい

くってやつだよね。


「さーてと、体を洗おー。隅々まで、綺麗にしないと。」


 と言いながら、2人とも、洗い場に行ってしまった。オレ達も、

もうそろそろ上がらないと逆上せてしまうから、お風呂から出た。

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