紅葉山会長の不安 7
「ああ、美味しかった~。」
皆で鍋をつつき、〆の雑炊でお腹一杯になった山田は、もうそろ
そろ起こるであろう、自分がやらなきゃならないことを考え、ゲン
ナリしていた。自分と同じ立場に立たされているサクラちゃんを見
ると、まだ、呑気に雑炊を食べていた。雑炊が熱々のせいか、頬が
ほんのりピンク色に染まっていて、いつもよりさらに可愛らしく見
えるなんて妄想がイカレてるなと、山田は思った。会長が立ち上
がって、次のプログラムの紹介をする。
「それでは、今日の罰ゲームに移りたいと思います。山田さんと
桜庭さん、お二人は前へ。」
うわーっ、キター!
「あ、忘れてた~。やっぱり、・・・やるの?」
サクラちゃんが、最後の抵抗を見せる。
「おいおい、サクラちゃん、そんな上目遣いで言っても、駄目だか
らね。」
「ちぇ!」
会長が箱を持ってくる。
「このボックスの中から、運命の1枚を引いてください。引いた
紙に、今日、挑戦してもらう演目が書かれてます。別室で用意
してもらって披露してもらいます。」
さあ引いて、とばかりに、会長が箱を揺らす。
「サクラちゃん、引いて。」
「いくよ・・・・・・ああああああ!」
サクラちゃんが紙を引いて、中身を確認して、叫んでる。
「演目は、言わないで。後のお楽しみでとっておかないと。」
「ねえねえ、山田さん、これって、どうやるんだろう?」
両手を顔の辺りに挙げる。
「確か、大きな・・」
「おおっと、そこまでー!打ち合わせは別室に行ってからやってね。
ここでバレたら、もう1演目やってもらうからね。」
2人は、驚いて会長の顔を見る。
「会長~!そりゃないよ~。」
オレ達は、あわてて部屋を出た。




